チョコボール向井完結
こんにちはMr.リアルです
今日も昨日のチョコボール向井氏の対談インタビュー..
の完結です
さすが早稲田。。。質問がムズい
今日も昨日のチョコボール向井氏の対談インタビュー..
の完結です
さすが早稲田。。。質問がムズい
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チョコボール向井完結
こんばんはMr.リアルです
今日はチョコボール向井しの対談完結変です
さすが早稲田。。。質問がムズい
性を経由して愛へ向かえ!
〜AV男優、チョコボール向井氏との対談 その2 対談編〜
【東條(司会)】会場質問です。
【質問者1】先程の印象的な話としては、情報の氾濫というのがありました。とりあえずセックスに関してもなんに関しても、映像として提供されていたりとかして、現象として、知ろうと思えば何でも知れちゃうわけじゃないですか。
物ごとを現象、現象としてとらえていく傾向が何に関してもあると思うんです。たとえばセックスをしたいと思うようなときに、AVならAVで何でも見れちゃうわけじゃないですか、さっきの宮台さんの話にもあったんですが、「あっ、オレにはこれは無理かな。こういうとこまではいけないし、こんなことをするくらいならちょっと嫌だな」っていうふうに受け入れられない感じっていうのは、すごくわかるんですよ。
で、ぼくが思っていたのは、現象としてたとえばこういうものがある、じゃあ取りあえずそれをやってみようよってことで、みんなそれにトライするんだけど、結局、その中間を忘れている感じがするんですよ。中間が抜けているんじゃないかって、ぼくはずっと感じてたんですけど。いい映画とかを観ると、中間というものが非常に分かりやすく描かれていると思うんです。でも、それに気付いたところで、情報があふれた社会はもう変わらないわけで、どうすれば、情報に毒されない生き方ができるのかっていうことまでは、分からないと思うんです。せっかくここまで話が出て来ているので、もうちょっと先がほしいなと思ったんでお願いします。
【チョコ】中間っていい言葉ですね。なんでもボタン一つでとか、ページ開けば、といったことは、それは中間がないわけで、女性とつきあうにしても、いきなりすぐできるとか、風俗とかはお金払ったらすぐできるんですけど、でも、中間をとばさないっていうのは非常に大事なことです。古い考えかもしれないんですけど、女性とデートして、最初は手をつないだりとかして、そうやってすぐにやらないということを通して、中間を抜かさないということのありがたさがわかってくるもんじゃないかなと思いますね。ごはんを食べにいったりとか、ドライブしにいったりとか、いわゆる青春時代、デートみたいなことをやっていけば、どきどきもしてくるし、中間にあるものの大事さがわかると思いますよ。だから、本をみてこれをやるとか、さっきでいうSMとかを、つきあっていきなりエッチしてすぐ縛ったりとか、立ってやったりとか
(途中断絶)
【宮台】少し補足的なことをぼくなりに考えたんですが、今から10年くらい前に、ゲイの方々を新宿2丁目で取材していたことがあったんです。今はクラブでの出会いがわりと主流になっていて、会っていきなりやらないゲイの人達って、多くなったじゃないですか。でも、昔は今とは違って、出合いの場っていうと、いわゆる「発展場」しかなくて会ってすぐ…。
【チョコ】発展場知ってますよ。サウナとかあったりするんですよね。
【宮台】そうです(笑)。駒込のサウナとかね。ガウンの帯の色があって、赤帯は何歳代を希望、青帯は何歳代を希望とか、いろいろあったりするんですよ。まあ細かい話は横道に反れちゃうんで(笑)。
要は、すぐにできちゃった頃は、出入りが激しくて、なかなか関係を固定してつきあえる相手がみつからない。そういう苦労をしているゲイの人達が多かったんです。ぼくはそのころ、テレクラやナンパにすごくはまりまくってた時期で、わりとナンパの技量も上昇してたころなんですよ。そうすると、割とすぐできちゃったんです。でも、すぐできちゃうと、性欲って射精しちゃうと萎えちゃうんで、そうすると、「なんでこの女がオレのとなりにいるんだよ」って思えてきちゃうわけで、関係を取り結ぶ意欲って減っちゃうわけです。
ところが、しないとなると、性欲が溜まった状態なので、なんとか距離を縮めようとするわけです。あるいは、単に物理的に一緒にいる時間が長いだけで、関係ができあがっちゃうわけじゃないですか。だから、セックスをするまえに、長く付き合って関係ができあがった状態にもっていくと、セックスってまた違ったものになりますよね。でも、関係ができないうちにセックスしちゃうと、やっぱり通りすぎちゃうんですよ。びゅーって(笑)。だから、これは全く物理的なことなんですけど、知恵としてみなさん知っておいた方がいいと思います。
【チョコ】そうですね。恋愛もエッチも時間をかけてやった方がいいですね。料理でもそうですよ。コンビニで売っているものよりも、自分で作ってじっくりと料理した方がおいしいと。そういうことじゃないですかね。
(会場から拍手)
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【質問者2】宮台さんにお聞きします。東京とかだと風俗とか出会いの場とかが結構ありますが、地方になるとそういったセックスに出会える機会というのも結構減ってくると思うんですよ。そういった、地方に住んでいて、女性とのセックスの機会に恵まれていなくて、きついと思っている人達には、どういった打開策があるのか。あるいは、そういったコミュニケーションのチャンスをもてない人間がどんどん増えていくということが、どのような現象をもたらすのかということを、お聞きしたいのですが。
【宮台】まずですね、みなさんのような青少年に対して(笑)性の情報をどのように開いたらいいかという判断に関しては、地方によって、随分判断が違ってくるんですよ。たとえば中部地区、静岡とか愛知とかになると、有名な婚姻風習が背景にあることもあって、青少年を性から隔離しようとする傾向がすごくあるんです。でも、岐阜の某所とかは、ソープランドのメッカですよね。それだけではなくて、実際に、静岡にしろ愛知にしろ岐阜にしろ、不倫がめちゃくちゃ多かったりするんですよ。それは青少年には見えないの。みんな裏でやってんだね。「どうもこの街は性について厳しいな」とかって思うことがあっても、裏を知っている大人の話とか聞くと、「蓋を開けたら大違い」ってことがよくあります。
同じようなことなんですけど、青森県や長野県も含めて、ソープランドの立地を規制している自治体ってかなりありますね。でも、駅前の某所、某区画へ行くと、ピンサロがあって、それが全部本番までやってたりするんですね。ソープランドの1/3くらいの値段で本番ができたりする。そういうのも、青少年には隔離されている情報ですが、裏を知っている人に話を聞いてみると、『あそこにいったら本番までできるぜ』といったことが即座に分かって、自分の住むところが、そんなに性について厳しいわけではないことがわかったりする。
皆さんにとっての不幸は、世代間のそういったコミュニケーションが、今は切れちゃっていることなんですよ。おっちゃんとかおばちゃんの話を、いろいろと聞いたりするチャンスがないから、皆さんは建て前しか知らないんじゃないのでしょうか。だから、そこらへんについてのコミュニケーションの回路を、開いてゆくことが重要です。
なんだかんだいって風俗はありますから、まずは風俗にいってリサーチをされたらどうでしょうか?自分の住んでいる区域はどういう感じなのか?どういうところからどういったお客さんが来るのか?そこで働いている女の子達はどういう子達なのか?そういったところから自分の住んでいる街の性の風景というものは見えてくると思います。
たとえば、静岡とか岐阜っていうのは、テレクラに関しては条例があってすごく厳しいわけです。しかし、面白いのは、テレクラマニア達がすっごくたくさんいて、テレクラ互助会みたいなものがあったりするんですよ(笑)。そこで情報交換するわけです。なんで情報交換するかというと、そういう田舎は、テレクラで人に会うと、知り合いだったということが多いからですね。「角の豆腐屋の女将に会っちゃったよ」ということになるわけです。実は田舎っていうのは、日本古来の伝統のゆるさってものがあるから、知り合いでも会えばやっぱりセックスするわけ。そうすると、『こないださ、豆腐屋の女将とやちゃったんだよ』みたいな情報を交換して、そうすることで自らの地域のイメージを豊かにしているんですよね(笑)。『そうか。表面上は健全育成条例とかって回覧まわってるけど、俺達の地域も裏ではいろいろあるよな』って。こういう感じ。ぼくはこれは超OKだと思うんですよ(会場から笑い)。
そういった情報にアクセスしてゆく機会を、先ほどの風俗も含めて、作ってゆくことが大切だと思うんですよ。性が本当にきれいに隔離されているような場所は、日本にはないです。ぼくのフィールドワークの経験から言うと、一つもないです。そう見えても、必ず裏があります(笑)。
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【質問者3】現場に関する質問です。数年前にTVで「電波少年」をはじめとするドキュメントタッチの番組が流行ったとき、AVでもドキュメント系の作品がありました。定番なのは女優さんが何十人もの人間の前で本番をやらされて、それを何本も撮られて、といったきつい状況の中で泣いてしまうというもので、自分はそういったものを結構好んで観ていたんです。実際TVの方はやらせやらせと叩かれてるじゃないですか。自分が本気になって観ていたAVでもそんなことになっているのかなって思うと結構萎えてきちゃってるんで、そこのところが実際どうだったのか教えてもらいたいんです。向井さんだったら、そういう脚本のこととかまで御存じだと思ったので。
【チョコ】それは、本当のことを聞きたいということかな?でも本当のこと言っちゃうと夢がなくなっちゃうからね。(笑)
でも、ドキュメントもののなかでも、何人もの目の前でやらせて泣かしちゃうっていうのは、結構本物ですよ。わざと嫌いな男優あてたりとか、わざといやなことさせたりとか。嫌だっていう素の部分を見せたりするのは、本物だと思うんですよ。
あとは、「電波少年」でなぞったようにヒッチハイクしたりだとか、あのへんは完全なドキュメントではないですけどね。成りゆき上お金と時間がかかっちゃうんで。
皆、これが一番疑問だと思うんですが、ナンパもの。ナンパものとかは、メーカーとか作っているところの方針によりますね。100パーセント本物でやっているところもあれば、ちょっと演出をいれるところもあると。半分本当で、半分嘘っていうのは、よくありますね。
ナンパものはよくやったんですけど、本物は時間かければ結構できますよ。そのへんを歩いてて、『ちょっとビデオ出てくんない?』とかって言って、『嫌だ』っていったら、『じゃあちょっとパンチラ見せて。』とか『胸だけ見せて。』とかって言ってたら、だんだんのってきて、そのうち『じゃあ、ちょっと舐めてみてよ』とか『じゃあちょっとやってみようか』って、ホテルまで行っちゃうパターンとかありますからね。だから、時間さえかければなんとかなるんですよ。だた、ちょっと手間がかかる場合は、演出上少し省いていますね。そんな感じです。
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【質問者4】ぼくは前にいる3人とは違って、自分をさらけだせない人間なんです。なので、3人それぞれに、アグレッシブに生きるためのアドバイスをいただけたらと思います。よろしくお願いします。
【チョコ】今、なんかさらけ出せそうな声で一生懸命しゃべってくれましたよね(笑)。これがあなたが一番今の自分をさらけだした姿だと思うよ。だから、こういったちょっとした勇気を持って、ちょっとしたことから始めて下さい。そうすれば絶対もっとビックになれますよ。どうです?
【東條】自分はめちゃめちゃ内向的な子だったんですけど、いつのまにか、周りの人や規則にしばられないようになってたんですよ。規則って何?って感じで。だったら、自分らしく生きていくには、自分をしっかりもって、日々磨いていくしかないわけです。そうすると、自信もついてくると思うんですよ。ぼくは外見上はだめですが、精神的なものに関しては徐々に自信をつけつつあります。それは自分を客観視して、向井さんもおっしゃったように、ちょっとづつ勇気を出してゆくことが大事なのではないかと思います。
【宮台】ぼくは、あなたってことを特定していいのかよくわからないんですけど、承認、つまり受け入れてもらうことがすごく大事だと思うんですよ。たとえば、ぼくが知っているある男の子は、非常に暴力的で、アグレッシヴで、ヤバい人だったんですけど、バクシーシ山下さんのAVに何回か出てもらったら、すっごく丸い奴になったんですよ。
彼はAVで童貞喪失を果たしたんですね。自分では一生セックスできないと思っていたけれど、ちゃんとセックスできて、たった3回しか出てないけれど、すごく丸くなって、加えて君の言うような、ある種の前向きさも手に入れたんですよ。彼にとっては、セックスを通じて承認されたということが、あると思うんですよ。
同じようなことなんだけど、ぼくが80年代に新興宗教を調べていたら、新興宗教って、風俗とかで働いている女の子とかが結構いるんですよ。創価学会もそうで、都市の宗教というのは、もともとそういうところがあるんです。これは冒頭で向井さんがおっしゃっていた話とちょっとかぶるんですが、性に関わる仕事をしていると先程いったように、性を通じて承認されるというよりも入れ替え可能になっちゃうわけですよ。通り過ぎる感じになっちゃう。そうなると、性を通じて承認されないぶん、自分を丸ごと全体的に承認してくれるものとして宗教に行く。そういう人達が80年代には出て来ましたよね。
そういうふうに考えると、皆がそうだとは限らないけれど、一部の人は、まず丸ごと承認してもらう──何が丸ごとかってことは難しいんでイメージとしてなんだけど──、そうすることで、前に踏み出せるとか、人に対して寛容になれるということが、あると思うんですよ。その全面的・包括的な承認というものが、一人の相手から得られるのか、宗教のようなものから得られるのか、あるいは100人とか1000人の女の人とセックスすることでその全体から得られるのか、よくわからないけれど、なにかそういうふうにして自分が承認されているという感じが、どこかで得られれば、前に進むことができるようになるのではないかと思います。
【チョコ】あと女性(の質問者)の方いらっしゃいませんかね。
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【質問者5(女性)】不感症の人とセックスするには、どうすればいいんですか?あともうひとつ、インポの男の人を勃起させるには、どうすればいいんですか?
【質問者6(女性)】さっきのお話で、キスをした瞬間に、女の子が何を求めているのかがわかるというのがあったのですが、実際は女の子のことを考えてくれている男性というのは、非常に少ないと思うんですよ。それでも、よいセックスをしようと考えているとき、女として男性にどう答えていけばいいのかというところを、うかがいたいです。それがひとつ。あともう一つは、関係がまだできてないときにセックスをしてしまうと、その後の関係がつくりにくいというお話があったのですが、それでもやっぱりいい関係を作っていきたいと考えたときに、どう努力していけばいいのかというところが質問です。
【チョコ】なるほど、後半の質問は難しいですね。
まず不感症からいってみましょうか。これに関しては、なぜに不感症なのかというところがあるんです。相手の人が下手くそだったら不感症にもなるだろうし。あとは、時間が短かったりとか、やり方がわるかったりとか、いろいろな原因があるんですけどね。あと触っている場所が違ったり、ポイントがずれていたり、ちっちゃい頃にレイプっぽい経験があったりして受け付けなくなったりとか。そうやっていろんな原因があるんですよ。
不感症に関しては・・・・気持ちでやればいいんじゃないですかね。
ぼくら男優は、あんまりイカそうとかって考えてないんですよ。イカしてやろうって思う程ダメなんで、だから相手のここがいいんじゃないかとか探りながらやっていくんです。だから、不感症も経験で対処していけばいいんじゃないですかね、もちろん、誰とでもってわけじゃなくて、一人の相手と時間をかけて。そうしたらいい関係になって、不感症も解消できるんじゃないかと思いますね。
あと相手の努力も必要ですよ。やっぱり、男性が一人で自分だけ気持ちよくなろうとかって考えてたら、不感症もいつまでたっても治りませんよ。
女性に関していえば、不感症というものはまずないです。感じない女性というものはいませんから。感じない女性がいるとしたら、それは男が女の格好をしてたりとかそんなケースじゃないですかね(笑)
あとインポを治す方法はですね。難しいですね、これもやっぱりお互いの努力かな。『勃って、お願い』とかじゃなくて、『勃たなくてもいいからね』っていう感じで癒せていければ、自然と治って勃つと思うんですよ。
変に期待を持たない方がいいですね。『勃たなくてもいいわよ、私たちはそんなのでつきあってるわけじゃないんだから』っていう気持ちがあれば、そのうち、いつの日か、むくむくっと勃ってくるんじゃないですかね。
それか、今手っ取り早いのはバイアグラ。あれがあれば勃ちますよ。バイアグラは勃たなくても勃ちますから。9割がた勃ちます。それよりも、精神的な面で癒してあげた方が、いいと思いますね。
次の質問なんですけど。キスだけで・・いないかなそういう人。でも、長い付き合いをすれば、そういうふうにわかってくれる人は、絶対でると思うんですよ。
それからやっぱり、そういう人を求めるのであれば、すぐにやらせない方がいいですね。体目当てだったり、ちょっとやりたいだけっていう人であれば、キスしただけでっていう人にはぜったいならないだろうし、キスどころか、キスさえも面倒臭くて、すーっとすぐに下にいくような人かもしれないですからね。
本当にキスしただけで、キスだけで、もうセックスはこれでいいわって、思えるような人と出会えれば、いいんじゃないですかね。そのために、自分を大事にしてほしい感じです。
あとは・・・関係ですか。それも、今のと同じだと思いますよ。あんまり無駄なエッチはしない方がいいと思います。ちょっと気分でノリでやっちゃえーみたいな、そういうのはやめた方がいいです。この人と本当にやりたいなて思えるまでは、キスするだけとか、手を握るとかしておけばいいと思います。それだけ自分を大事にしていけば、いつか素晴らしい人と巡り合える気がしますね。
【宮台】ぼくはかつて2ヶ月間だけインポになった経験があるんですよ。それはレイプされた女の子たちの話を大量に聞いたら、ぼくの方で心理的におかしくなったようで、それで全く勃たなくなりました。回復のきっかけはですね、いくつか行ったクリニックのなかで、ある漢方のクリニックの先生がおっしゃったことが非常に効果的だったんですよ。「もしかして強壮剤とか飲んでませんか?」「はい、がんがんに飲んでます」「すぐにやめましょう」って。
簡単なことなんですよ。つまり、勃たないというのには、単純にエネルギーがなくて勃たない場合があります。いわばメランコリー(鬱状態)ですね。あと、エネルギーはあるんだけど、空回りして勃たない場合があります。これはディプレッション(抑鬱)だよね。ぼくは、後者の場合だったんですよ。だから、そういう場合は、車でいうとアイドリングの回転を下げることが大事なわけだから、強壮剤を全部やめて、リラックスして、とにかく興奮のレベルを下げる。浮き足立っている部分を、全部取り除くわけです。
だからさっきの質問の例でいえば、女の子の前で焦って「やらなきゃ」とか「勃たなきゃ」とかって思っていると、ディプレッションの場合には、絶対勃たなくなっちゃうんですね。で、強壮剤飲ませたりとか、焼肉食わせたりとかすると、ますますプレッシャーで勃たなくなっちゃいますから(笑)。セックスはいいよ、ということで、取りあえずリラクゼーションにもっていくことが、大事なのではないでしょうか。
あと不感症について言うと、体についてはもともと感じる性能はあるに決まっているわけで、あとは心に鍵がかかっているんでしょうね。心の鍵をどう取り除いていけばいいのかというところは、難しくて一概には言えない。
トラウマのせいもあるだろうし、なにか自分が認められたい部分が認められていないと感じているせいもあるかもしれない。他にもたくさんあると思うんですよ。それには、優秀な方のカウンセリングを受けるとか、そういったコミュニケーションの力量のある方と時間をかけて心のどこに鍵がかかっているのかということを模索してゆく作業を、行なうことが必要だとは思います。
2番目の話ですけど、確かに女の子が今何を感じているのかということを敏感に察知できる男というのは、日本では少ないと思うんですよ。そういう修練を積むチャンスが日本にはない。つまり、社交のテクニックを磨くチャンスがないからです。だから、さっきのパラダイスTVの場合でも。同じ年代の男性スタッフと女性スタッフをくらべると、やっぱり男性スタッフだけが形にこだわっているし、それこそ「ガンシャしたら、いっちょあがり」みたいな感じ。番組を作るときも形にこだわってるんですね。SMとかセックスを定義するときも、いつまでも形にこだわっているわけ。
でも、女の子はやっぱりそうじゃなくて、そこに出演していた子達は、プロのコも、素人のコ仕事も含めて、ぼくの話を聞いて、「そうなんです。そうやって、こころの内側を分かってくれる人がいればいいのになって思うのに、でも、なかなかいないんですよ」って言うんです。それで、なかなかいないから、何が起こっているかというと、一極集中ですね。そういった力を持った向井さんのような方に、多くの女性たちが集中してくるわけです。「FUU」とか「KIREI」とかいった雑誌でもそういった現象が起こっていました。
暫定的には、そういう力を持った男の人に一極集中してしまうといった状況を、どうしのぐのかを、あなたの責任で決めて下さい。力のある男の人には、多くの場合一極集中しています。それでもいいと思って関係をもつかどうかを決めて下さい。
出会い頭にセックスしちゃったあとの関係というのは、ぼくからは一概に「こうすればこうだ」とはいえないです。
ぼくは、今の奥さんとは、最初に出合い頭にいきなりセックスしてしまったんですよ。その後いろんなプレイをしてしまって、だんだんプレイに飽きて性欲的には萎えかかったんですけど、その後いろんな偶発事情から地獄の修羅場を見まして、それをなんとか生き抜いて、気がついてみると、横にいると安らいで、いつでもセックスできるような感じになったんですね。ぼくの場合は、修羅場を通じて関係ができたケースですね。
あと、ぼくは当時、非常に不幸なナンパ師だったんですよ。当時、「あなたはナンパ・サイボーグだ」って彼女に言われていましたけれど、女を女として、人間として見られなかった部分があったんですよね。そこを的確に指摘されて、痛いところをつかれて、「一緒に解決していきましょうね」ってカウンセリングみたいなことをされて、それがちょっと効いたのかもしれません。これはぼくのケースだから、一般化は出来ないと思うけれども。
【チョコ】なるほど。でもさっきのインポについての話だったんですけど、一ついい考えがあったんですよ。このたびですね、じゃんっ、このドリンク剤、チョコボール向井プロデュース精力剤がですね、7月1日から全国の契約薬局店で販売されます。「プロマガンダ・ドリンク」という名前なのですが、パッケージに私の写真がばっちりはいって、元気がもりもりでるようなやつでーす。このドリンク・・・(一気に飲み干す?)
あ゛〜 これで、勃ちます。
(会場から拍手の嵐)
【宮台】高校生っていうのはこの中でどれくらいいらっしゃるんですか?
(いない)
【宮台】残念。さっきまでいらっしゃった女子高校生御一行様は、お帰りになられたんですね。じゃあ次にいってください。
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【質問者7】今後のAV業界やH系メディアに、どういったことを期待されているかを、お二方にお聞きしたいと思います。今、情報の氾濫云々といわれていますが、今後どうなってゆくのか?どうなってほしいか?こうなるであろう、といったことをお聞きしたいです。
【質問者8】真面目な話になってしまうのですが、向井さんと宮台さんの両方に、ひとつずつ質問があります。
自分は中国とかアジアへ旅に出ていて、アジアの他の国々と比べると、日本っていうのは、風俗関係でも、ある種、精神的に病的なものがあるなっていうことを感じて、帰ってきたんですよ。宮台先生が『野獣系で行こう』という本の中で、普通の女子高生達がテレクラにはまってゆくということを書いていらしたと思うんですが、そこには愛情の欠落というのがバックボーンにあるのではないか、と感じながら読んでいたんです。アジアからぼくが帰ってきた後に、妹がそういったことに引っ掛かりつつあるという現状がありまして、そういう人に対して、そういうときに、具体的にどのように対処すればいいのか?それを宮台先生にお聞きしたいです。
あと向井さんへのお聞きしたいことは、さっきもおっしゃられていたような、キスだけといったわずかな絡みだけで、相手の女性が何を求めているのかがわかるといった感受性は、どうすれば得ることが出来るのか?といったところです。
【チョコ】今後のAVですね。今、インディーズとか、セルビデオが、ものすごく氾濫していまして、本数は出てるんですけど、クオリティーはめちゃくちゃ下がっています。昔は、レンタルで、単体もので、1本ものしかなかったんですけど、今は、1つの撮影で2本撮り、3本撮りは当たり前って感じで、物すごくレベルが低下してるんですよ。男優に関しても、私たちのようなレベルの男優はつかわないで、それよりもっと低い男優を2人とか3人使って、とにかく映像に残して、それを複数に分けて販売するって感じですね。
なぜ、そんなことをするかといいますと、AV業界も、今後のことを見越しておりまして、何を今後狙っているかといいますと、ずばりDVDなんですよね。だから、とにかく膨大な量の情報が欲しい時代なわけですよ。だから、AV界は今、つまんない作品がいっぱい出て来ているんですよね。
どうなってほしいかといいますと、昔に戻ってほしいですね。ビデオが創成期の頃に。まだオナニーものが主流だったり、ダイヤモンド映像にいた村西さんのような味のある人が撮る一本の作品が名作だといわれるような、そんな作品がつくられるような時代に戻ってほしいですね。どう思いますか?
【宮台】たとえば、代々木忠さんとか、村西透さんっていうのは、物すごい苦労をされてこられた方で、やはりコンプレックスも強かったであろうし、時代の力も大きくて、性について独特のロマンティックな思いもあった。だから、男優さん女優さんのみならず、監督という作り手さんにも、非常に強い意志の力があったように感じられました。
ぼくの知り合いで、セックスに関わる雑誌を作っている方が多いんですが、そういった今述べたような部分が違っていて、全体的に自分のやっている仕事に対して誇りを持っていない人が多いし、どうでもいいものとしてやっているといった感じです。つまり昔とは逆の状況になってきているんですよ。昔みたいに、性の仕事をやっていることが、世間的に後ろ指をさされていた時代の方が、圧倒的にテンションが高かった気がするんです。だからその意味でも、確かに時代のせいでもあるんだけど、残念だなという気もします。
【チョコ】それは作り手の責任ですよ。いま監督をされている人達っていうのは、ここにいる方々よりもちょっと上の年代の方々で、そういう人達は、ろくにセックスの経験もなくて、AVとか雑誌をみただけで、見た目だけでコギャルもん作ってみようかとか、そういうところで作ってるんですよ。それで、今は、味のない作品が出ちゃうんですよね。昔の監督っていうのは、バックボーン、経歴調べたら、すごいんですよ。代々木さんなんかヤクザをやっていらしたし、村西さんは百科事典を年間ずっとトップセールスでやっていたりされていた方ですからね。昔は、そういう人間の器が大きい人が撮ってたんで、面白い作品が出来ていたんですよ。今の状況っていうのは、監督に問題があるんじゃないかな、やっぱり。
【宮台】向井さんがさっきおっしゃられていたとおり、今は見かけでセックスを判断するひとが多いんですよ。「FUU」とか「KIREI」とかで組まれた『AV男優としてみませんか?』みたいな企画が、本当によかった理由っていうのは、やっぱり人間の心の中に入り込んだ企画だったからですよね。だから、見かけはどう見えるかはわからないけれど、セックス問題に関しては、心の中の要因が大半を占めていて、それをどうするのかによっていいセックスができるのか、悪いセックスになってしまうのかどうかが決まってくると思うんですよ。
だから、心の中をどうケアしたり、どうわかったりしたらいいのか、っていうことを、明らかにすれば、読者はもっと幸せになるし、また、そこが大切なんだってことを、まさに性に関わる仕事をされている方におしゃっていただくことが、大切だと思うんですよ。
【チョコ】そうですね。今後優秀な監督が出てくれば、いい作品も出て来るだろうし。ちなみに、自分も監督やっているんですよ、AVTっていうメーカーで。今後、力を入れていこうと思うんで、よろしくお願いします。
それとさっきの質問ですね。キスをしただけで相手の気持ちが分かるような男性には、どうすればなれるのか?それはですね、あんまりガツガツっとしなければいいんじゃないんですかね。だから、キスだけで終わっても十分なようにする。それ以上に早く進めようとか、したいとかって思わないで、余裕を持った人になれるといいですよね。そういう意味で、このAV男優の仕事というのは、やればやるほど、悪い言い方したら飽きてくる、というのがあるんですけど、逆に言えば冷静に見られるようになるんですよ。だから、経験を積めば、余裕をもてるようになって、キスだけでも十分に相手を満足させるような男になれるんじゃないかと思います。
【宮台】さっきのテレクラ絡みの妹さん問題の解答ですね。まず一つ目は、テレクラを初めとする出合いメディアって、今すごいたくさんあって、そこで出会ってセックスするっていうのが、今物すごく広がっていますよね。
ちなみに、二十歳を挟む16歳から25歳の若い世代の人の7割にメル友がいますよね。だから、カップルとしてつき合っていても、相手にメル友がいるっていうことが、若い世代では自明の前提になってしまっています。あと、30歳前後の奥さんにも52%、つまり半分にはメル友がいるんですよ。この1年間で、3倍に増えましたね。だから、男の皆さんは、たとえ結婚しても、まず確実に奥さんにメル友がいるという状況ですね。その方々の少なくとも1/4は、実際に相手に会っているわけです。よくもあしくも、それが現実です。大事なのは、そういう現実について、どうこう評価する以前に、因果関係についてどういうイメージを持つのかってことなんですよ。
個人的なことを一つ話しますね。こういうナンパ的な出合い、テレクラ的な出合いって、日本全国にどこでもあるんだけど、地方によって、雰囲気は全く違います。ぼくがテレクラマニアだった頃──今から6〜7年前としましょうか──、たとえば青森とか沖縄っていう場所は、一種独特の場所で、知らない人と会っても、めちゃくちゃいいセックスができました。それは、出会う相手を「赤の他人」という風に思ってないというのがあるんですよ。どこそこに住んでいるってだけで、だいたいどんな人なのか、どんな生活をしているのか、わかっちゃう。だから最初から親し気に出会えて、最初に男の車に乗った段階からめちゃくちゃ打ち解けているというね。
今では、そういう人なつっこさを、ぼくたちは失っていて、日常からして、完全にビジネスライクになっちゃっている状況があるんです。だから、匿名メディアにおける出合いも、そのぶん貧しくなっちゃっているし、危険にもなっている。つまり、相手をちゃんと人間として観ていないという意味で、危険にもなっている。そういう意味で、匿名メディアって一言で言っても、昔はありえた人格的な出合いと、そうでない非人格的な出合いっていう両極があって、どうも非人格的な出合いっていうのが主流になりつつあるという状況が、まずはあります。
あと、さっき向井さんが瞬間恋愛という表現をされたんですが、これは昔、東ノボルさんという有名なライターの方がつくった言葉なんですよね。
【チョコ】そうですね。東さんももう亡くなられてしまったんですけどね。
【宮台】ぼくも、瞬間恋愛を大切だと思ってるんですよ。なんでかっていうと、さっき向井さんがおっしゃられて、ぼくもちょっと言ったんですけど、やはり愛ってよく分からないし、愛に関しては経験を積めば積むほど、だんだんわからなくなって、ぼやけてゆく部分があるんですよ。ただ、こういうことだけは言えるんです。わからなくなってきちゃってはいるけれど、若い頃にはこういう関係を持ちたいと思っていたとか、こういう関係が理想だと思っていた、そういう思いの「かけら」っていうのは確実に記憶に残っているわけですよ。
たとえば、青森とか沖縄にいて、ぼくがもっともいいセックスが出来たと思う経験っていうのは、やっぱり瞬間恋愛なんですよ。簡単に言えば、「本当はあり得ないけれど、あり得たかもしれない関係」というのを、一瞬夢想して関係を生きるわけです。結局は、1日2日のセックスで、結局は別れちゃうわけだけれど、「ずっとつきあってたら、こんなふうになるのかな、あんなふうになるのかな」ってお互い思い合えるような、そういう関係ですね。でも、実際そんなふうに長くつき合っちゃったら、幻滅もするだろうし、冷めちゃいもするんでしょう。だから確かに、そっちの方こそが現実です。でも、現実だけでは殺伐としてしまうこともある。だからこそ瞬間恋愛で、一瞬の夢を見る。
「あり得たかもしれない」関係っていう想像力の次元でスパークするっていう恋愛の仕方っていうのが、出会いメディアの中に、ぼくはあると思うんですよね。妹さんがテレクラ的なものにはまるとき、そこに何を求めているのかってことはわからないんだけども、出会いメディアに対する偏見というものがすごく強いから、あえてそれを解く方向で言うと、出会い系メディアを、そのような瞬間恋愛的なものの享受に使うというやり方というのがあり得ます。でも、これも誰かが言わないと、そういうふうに使えるということが、経験の少ない若い人にはわからないですよね。
【チョコ】使いようってことですか?
【宮台】その通りです。これにしか使えないんだろうと思い込んで、すごく貧しいイメージで、使っちゃっているひとがものすごく多いんですよね。
【司会者】お二人とも今日はどうもありがとうございました。
(終わり)
今日はチョコボール向井しの対談完結変です
さすが早稲田。。。質問がムズい
性を経由して愛へ向かえ!
〜AV男優、チョコボール向井氏との対談 その2 対談編〜
【東條(司会)】会場質問です。
【質問者1】先程の印象的な話としては、情報の氾濫というのがありました。とりあえずセックスに関してもなんに関しても、映像として提供されていたりとかして、現象として、知ろうと思えば何でも知れちゃうわけじゃないですか。
物ごとを現象、現象としてとらえていく傾向が何に関してもあると思うんです。たとえばセックスをしたいと思うようなときに、AVならAVで何でも見れちゃうわけじゃないですか、さっきの宮台さんの話にもあったんですが、「あっ、オレにはこれは無理かな。こういうとこまではいけないし、こんなことをするくらいならちょっと嫌だな」っていうふうに受け入れられない感じっていうのは、すごくわかるんですよ。
で、ぼくが思っていたのは、現象としてたとえばこういうものがある、じゃあ取りあえずそれをやってみようよってことで、みんなそれにトライするんだけど、結局、その中間を忘れている感じがするんですよ。中間が抜けているんじゃないかって、ぼくはずっと感じてたんですけど。いい映画とかを観ると、中間というものが非常に分かりやすく描かれていると思うんです。でも、それに気付いたところで、情報があふれた社会はもう変わらないわけで、どうすれば、情報に毒されない生き方ができるのかっていうことまでは、分からないと思うんです。せっかくここまで話が出て来ているので、もうちょっと先がほしいなと思ったんでお願いします。
【チョコ】中間っていい言葉ですね。なんでもボタン一つでとか、ページ開けば、といったことは、それは中間がないわけで、女性とつきあうにしても、いきなりすぐできるとか、風俗とかはお金払ったらすぐできるんですけど、でも、中間をとばさないっていうのは非常に大事なことです。古い考えかもしれないんですけど、女性とデートして、最初は手をつないだりとかして、そうやってすぐにやらないということを通して、中間を抜かさないということのありがたさがわかってくるもんじゃないかなと思いますね。ごはんを食べにいったりとか、ドライブしにいったりとか、いわゆる青春時代、デートみたいなことをやっていけば、どきどきもしてくるし、中間にあるものの大事さがわかると思いますよ。だから、本をみてこれをやるとか、さっきでいうSMとかを、つきあっていきなりエッチしてすぐ縛ったりとか、立ってやったりとか
(途中断絶)
【宮台】少し補足的なことをぼくなりに考えたんですが、今から10年くらい前に、ゲイの方々を新宿2丁目で取材していたことがあったんです。今はクラブでの出会いがわりと主流になっていて、会っていきなりやらないゲイの人達って、多くなったじゃないですか。でも、昔は今とは違って、出合いの場っていうと、いわゆる「発展場」しかなくて会ってすぐ…。
【チョコ】発展場知ってますよ。サウナとかあったりするんですよね。
【宮台】そうです(笑)。駒込のサウナとかね。ガウンの帯の色があって、赤帯は何歳代を希望、青帯は何歳代を希望とか、いろいろあったりするんですよ。まあ細かい話は横道に反れちゃうんで(笑)。
要は、すぐにできちゃった頃は、出入りが激しくて、なかなか関係を固定してつきあえる相手がみつからない。そういう苦労をしているゲイの人達が多かったんです。ぼくはそのころ、テレクラやナンパにすごくはまりまくってた時期で、わりとナンパの技量も上昇してたころなんですよ。そうすると、割とすぐできちゃったんです。でも、すぐできちゃうと、性欲って射精しちゃうと萎えちゃうんで、そうすると、「なんでこの女がオレのとなりにいるんだよ」って思えてきちゃうわけで、関係を取り結ぶ意欲って減っちゃうわけです。
ところが、しないとなると、性欲が溜まった状態なので、なんとか距離を縮めようとするわけです。あるいは、単に物理的に一緒にいる時間が長いだけで、関係ができあがっちゃうわけじゃないですか。だから、セックスをするまえに、長く付き合って関係ができあがった状態にもっていくと、セックスってまた違ったものになりますよね。でも、関係ができないうちにセックスしちゃうと、やっぱり通りすぎちゃうんですよ。びゅーって(笑)。だから、これは全く物理的なことなんですけど、知恵としてみなさん知っておいた方がいいと思います。
【チョコ】そうですね。恋愛もエッチも時間をかけてやった方がいいですね。料理でもそうですよ。コンビニで売っているものよりも、自分で作ってじっくりと料理した方がおいしいと。そういうことじゃないですかね。
(会場から拍手)
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【質問者2】宮台さんにお聞きします。東京とかだと風俗とか出会いの場とかが結構ありますが、地方になるとそういったセックスに出会える機会というのも結構減ってくると思うんですよ。そういった、地方に住んでいて、女性とのセックスの機会に恵まれていなくて、きついと思っている人達には、どういった打開策があるのか。あるいは、そういったコミュニケーションのチャンスをもてない人間がどんどん増えていくということが、どのような現象をもたらすのかということを、お聞きしたいのですが。
【宮台】まずですね、みなさんのような青少年に対して(笑)性の情報をどのように開いたらいいかという判断に関しては、地方によって、随分判断が違ってくるんですよ。たとえば中部地区、静岡とか愛知とかになると、有名な婚姻風習が背景にあることもあって、青少年を性から隔離しようとする傾向がすごくあるんです。でも、岐阜の某所とかは、ソープランドのメッカですよね。それだけではなくて、実際に、静岡にしろ愛知にしろ岐阜にしろ、不倫がめちゃくちゃ多かったりするんですよ。それは青少年には見えないの。みんな裏でやってんだね。「どうもこの街は性について厳しいな」とかって思うことがあっても、裏を知っている大人の話とか聞くと、「蓋を開けたら大違い」ってことがよくあります。
同じようなことなんですけど、青森県や長野県も含めて、ソープランドの立地を規制している自治体ってかなりありますね。でも、駅前の某所、某区画へ行くと、ピンサロがあって、それが全部本番までやってたりするんですね。ソープランドの1/3くらいの値段で本番ができたりする。そういうのも、青少年には隔離されている情報ですが、裏を知っている人に話を聞いてみると、『あそこにいったら本番までできるぜ』といったことが即座に分かって、自分の住むところが、そんなに性について厳しいわけではないことがわかったりする。
皆さんにとっての不幸は、世代間のそういったコミュニケーションが、今は切れちゃっていることなんですよ。おっちゃんとかおばちゃんの話を、いろいろと聞いたりするチャンスがないから、皆さんは建て前しか知らないんじゃないのでしょうか。だから、そこらへんについてのコミュニケーションの回路を、開いてゆくことが重要です。
なんだかんだいって風俗はありますから、まずは風俗にいってリサーチをされたらどうでしょうか?自分の住んでいる区域はどういう感じなのか?どういうところからどういったお客さんが来るのか?そこで働いている女の子達はどういう子達なのか?そういったところから自分の住んでいる街の性の風景というものは見えてくると思います。
たとえば、静岡とか岐阜っていうのは、テレクラに関しては条例があってすごく厳しいわけです。しかし、面白いのは、テレクラマニア達がすっごくたくさんいて、テレクラ互助会みたいなものがあったりするんですよ(笑)。そこで情報交換するわけです。なんで情報交換するかというと、そういう田舎は、テレクラで人に会うと、知り合いだったということが多いからですね。「角の豆腐屋の女将に会っちゃったよ」ということになるわけです。実は田舎っていうのは、日本古来の伝統のゆるさってものがあるから、知り合いでも会えばやっぱりセックスするわけ。そうすると、『こないださ、豆腐屋の女将とやちゃったんだよ』みたいな情報を交換して、そうすることで自らの地域のイメージを豊かにしているんですよね(笑)。『そうか。表面上は健全育成条例とかって回覧まわってるけど、俺達の地域も裏ではいろいろあるよな』って。こういう感じ。ぼくはこれは超OKだと思うんですよ(会場から笑い)。
そういった情報にアクセスしてゆく機会を、先ほどの風俗も含めて、作ってゆくことが大切だと思うんですよ。性が本当にきれいに隔離されているような場所は、日本にはないです。ぼくのフィールドワークの経験から言うと、一つもないです。そう見えても、必ず裏があります(笑)。
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【質問者3】現場に関する質問です。数年前にTVで「電波少年」をはじめとするドキュメントタッチの番組が流行ったとき、AVでもドキュメント系の作品がありました。定番なのは女優さんが何十人もの人間の前で本番をやらされて、それを何本も撮られて、といったきつい状況の中で泣いてしまうというもので、自分はそういったものを結構好んで観ていたんです。実際TVの方はやらせやらせと叩かれてるじゃないですか。自分が本気になって観ていたAVでもそんなことになっているのかなって思うと結構萎えてきちゃってるんで、そこのところが実際どうだったのか教えてもらいたいんです。向井さんだったら、そういう脚本のこととかまで御存じだと思ったので。
【チョコ】それは、本当のことを聞きたいということかな?でも本当のこと言っちゃうと夢がなくなっちゃうからね。(笑)
でも、ドキュメントもののなかでも、何人もの目の前でやらせて泣かしちゃうっていうのは、結構本物ですよ。わざと嫌いな男優あてたりとか、わざといやなことさせたりとか。嫌だっていう素の部分を見せたりするのは、本物だと思うんですよ。
あとは、「電波少年」でなぞったようにヒッチハイクしたりだとか、あのへんは完全なドキュメントではないですけどね。成りゆき上お金と時間がかかっちゃうんで。
皆、これが一番疑問だと思うんですが、ナンパもの。ナンパものとかは、メーカーとか作っているところの方針によりますね。100パーセント本物でやっているところもあれば、ちょっと演出をいれるところもあると。半分本当で、半分嘘っていうのは、よくありますね。
ナンパものはよくやったんですけど、本物は時間かければ結構できますよ。そのへんを歩いてて、『ちょっとビデオ出てくんない?』とかって言って、『嫌だ』っていったら、『じゃあちょっとパンチラ見せて。』とか『胸だけ見せて。』とかって言ってたら、だんだんのってきて、そのうち『じゃあ、ちょっと舐めてみてよ』とか『じゃあちょっとやってみようか』って、ホテルまで行っちゃうパターンとかありますからね。だから、時間さえかければなんとかなるんですよ。だた、ちょっと手間がかかる場合は、演出上少し省いていますね。そんな感じです。
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【質問者4】ぼくは前にいる3人とは違って、自分をさらけだせない人間なんです。なので、3人それぞれに、アグレッシブに生きるためのアドバイスをいただけたらと思います。よろしくお願いします。
【チョコ】今、なんかさらけ出せそうな声で一生懸命しゃべってくれましたよね(笑)。これがあなたが一番今の自分をさらけだした姿だと思うよ。だから、こういったちょっとした勇気を持って、ちょっとしたことから始めて下さい。そうすれば絶対もっとビックになれますよ。どうです?
【東條】自分はめちゃめちゃ内向的な子だったんですけど、いつのまにか、周りの人や規則にしばられないようになってたんですよ。規則って何?って感じで。だったら、自分らしく生きていくには、自分をしっかりもって、日々磨いていくしかないわけです。そうすると、自信もついてくると思うんですよ。ぼくは外見上はだめですが、精神的なものに関しては徐々に自信をつけつつあります。それは自分を客観視して、向井さんもおっしゃったように、ちょっとづつ勇気を出してゆくことが大事なのではないかと思います。
【宮台】ぼくは、あなたってことを特定していいのかよくわからないんですけど、承認、つまり受け入れてもらうことがすごく大事だと思うんですよ。たとえば、ぼくが知っているある男の子は、非常に暴力的で、アグレッシヴで、ヤバい人だったんですけど、バクシーシ山下さんのAVに何回か出てもらったら、すっごく丸い奴になったんですよ。
彼はAVで童貞喪失を果たしたんですね。自分では一生セックスできないと思っていたけれど、ちゃんとセックスできて、たった3回しか出てないけれど、すごく丸くなって、加えて君の言うような、ある種の前向きさも手に入れたんですよ。彼にとっては、セックスを通じて承認されたということが、あると思うんですよ。
同じようなことなんだけど、ぼくが80年代に新興宗教を調べていたら、新興宗教って、風俗とかで働いている女の子とかが結構いるんですよ。創価学会もそうで、都市の宗教というのは、もともとそういうところがあるんです。これは冒頭で向井さんがおっしゃっていた話とちょっとかぶるんですが、性に関わる仕事をしていると先程いったように、性を通じて承認されるというよりも入れ替え可能になっちゃうわけですよ。通り過ぎる感じになっちゃう。そうなると、性を通じて承認されないぶん、自分を丸ごと全体的に承認してくれるものとして宗教に行く。そういう人達が80年代には出て来ましたよね。
そういうふうに考えると、皆がそうだとは限らないけれど、一部の人は、まず丸ごと承認してもらう──何が丸ごとかってことは難しいんでイメージとしてなんだけど──、そうすることで、前に踏み出せるとか、人に対して寛容になれるということが、あると思うんですよ。その全面的・包括的な承認というものが、一人の相手から得られるのか、宗教のようなものから得られるのか、あるいは100人とか1000人の女の人とセックスすることでその全体から得られるのか、よくわからないけれど、なにかそういうふうにして自分が承認されているという感じが、どこかで得られれば、前に進むことができるようになるのではないかと思います。
【チョコ】あと女性(の質問者)の方いらっしゃいませんかね。
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【質問者5(女性)】不感症の人とセックスするには、どうすればいいんですか?あともうひとつ、インポの男の人を勃起させるには、どうすればいいんですか?
【質問者6(女性)】さっきのお話で、キスをした瞬間に、女の子が何を求めているのかがわかるというのがあったのですが、実際は女の子のことを考えてくれている男性というのは、非常に少ないと思うんですよ。それでも、よいセックスをしようと考えているとき、女として男性にどう答えていけばいいのかというところを、うかがいたいです。それがひとつ。あともう一つは、関係がまだできてないときにセックスをしてしまうと、その後の関係がつくりにくいというお話があったのですが、それでもやっぱりいい関係を作っていきたいと考えたときに、どう努力していけばいいのかというところが質問です。
【チョコ】なるほど、後半の質問は難しいですね。
まず不感症からいってみましょうか。これに関しては、なぜに不感症なのかというところがあるんです。相手の人が下手くそだったら不感症にもなるだろうし。あとは、時間が短かったりとか、やり方がわるかったりとか、いろいろな原因があるんですけどね。あと触っている場所が違ったり、ポイントがずれていたり、ちっちゃい頃にレイプっぽい経験があったりして受け付けなくなったりとか。そうやっていろんな原因があるんですよ。
不感症に関しては・・・・気持ちでやればいいんじゃないですかね。
ぼくら男優は、あんまりイカそうとかって考えてないんですよ。イカしてやろうって思う程ダメなんで、だから相手のここがいいんじゃないかとか探りながらやっていくんです。だから、不感症も経験で対処していけばいいんじゃないですかね、もちろん、誰とでもってわけじゃなくて、一人の相手と時間をかけて。そうしたらいい関係になって、不感症も解消できるんじゃないかと思いますね。
あと相手の努力も必要ですよ。やっぱり、男性が一人で自分だけ気持ちよくなろうとかって考えてたら、不感症もいつまでたっても治りませんよ。
女性に関していえば、不感症というものはまずないです。感じない女性というものはいませんから。感じない女性がいるとしたら、それは男が女の格好をしてたりとかそんなケースじゃないですかね(笑)
あとインポを治す方法はですね。難しいですね、これもやっぱりお互いの努力かな。『勃って、お願い』とかじゃなくて、『勃たなくてもいいからね』っていう感じで癒せていければ、自然と治って勃つと思うんですよ。
変に期待を持たない方がいいですね。『勃たなくてもいいわよ、私たちはそんなのでつきあってるわけじゃないんだから』っていう気持ちがあれば、そのうち、いつの日か、むくむくっと勃ってくるんじゃないですかね。
それか、今手っ取り早いのはバイアグラ。あれがあれば勃ちますよ。バイアグラは勃たなくても勃ちますから。9割がた勃ちます。それよりも、精神的な面で癒してあげた方が、いいと思いますね。
次の質問なんですけど。キスだけで・・いないかなそういう人。でも、長い付き合いをすれば、そういうふうにわかってくれる人は、絶対でると思うんですよ。
それからやっぱり、そういう人を求めるのであれば、すぐにやらせない方がいいですね。体目当てだったり、ちょっとやりたいだけっていう人であれば、キスしただけでっていう人にはぜったいならないだろうし、キスどころか、キスさえも面倒臭くて、すーっとすぐに下にいくような人かもしれないですからね。
本当にキスしただけで、キスだけで、もうセックスはこれでいいわって、思えるような人と出会えれば、いいんじゃないですかね。そのために、自分を大事にしてほしい感じです。
あとは・・・関係ですか。それも、今のと同じだと思いますよ。あんまり無駄なエッチはしない方がいいと思います。ちょっと気分でノリでやっちゃえーみたいな、そういうのはやめた方がいいです。この人と本当にやりたいなて思えるまでは、キスするだけとか、手を握るとかしておけばいいと思います。それだけ自分を大事にしていけば、いつか素晴らしい人と巡り合える気がしますね。
【宮台】ぼくはかつて2ヶ月間だけインポになった経験があるんですよ。それはレイプされた女の子たちの話を大量に聞いたら、ぼくの方で心理的におかしくなったようで、それで全く勃たなくなりました。回復のきっかけはですね、いくつか行ったクリニックのなかで、ある漢方のクリニックの先生がおっしゃったことが非常に効果的だったんですよ。「もしかして強壮剤とか飲んでませんか?」「はい、がんがんに飲んでます」「すぐにやめましょう」って。
簡単なことなんですよ。つまり、勃たないというのには、単純にエネルギーがなくて勃たない場合があります。いわばメランコリー(鬱状態)ですね。あと、エネルギーはあるんだけど、空回りして勃たない場合があります。これはディプレッション(抑鬱)だよね。ぼくは、後者の場合だったんですよ。だから、そういう場合は、車でいうとアイドリングの回転を下げることが大事なわけだから、強壮剤を全部やめて、リラックスして、とにかく興奮のレベルを下げる。浮き足立っている部分を、全部取り除くわけです。
だからさっきの質問の例でいえば、女の子の前で焦って「やらなきゃ」とか「勃たなきゃ」とかって思っていると、ディプレッションの場合には、絶対勃たなくなっちゃうんですね。で、強壮剤飲ませたりとか、焼肉食わせたりとかすると、ますますプレッシャーで勃たなくなっちゃいますから(笑)。セックスはいいよ、ということで、取りあえずリラクゼーションにもっていくことが、大事なのではないでしょうか。
あと不感症について言うと、体についてはもともと感じる性能はあるに決まっているわけで、あとは心に鍵がかかっているんでしょうね。心の鍵をどう取り除いていけばいいのかというところは、難しくて一概には言えない。
トラウマのせいもあるだろうし、なにか自分が認められたい部分が認められていないと感じているせいもあるかもしれない。他にもたくさんあると思うんですよ。それには、優秀な方のカウンセリングを受けるとか、そういったコミュニケーションの力量のある方と時間をかけて心のどこに鍵がかかっているのかということを模索してゆく作業を、行なうことが必要だとは思います。
2番目の話ですけど、確かに女の子が今何を感じているのかということを敏感に察知できる男というのは、日本では少ないと思うんですよ。そういう修練を積むチャンスが日本にはない。つまり、社交のテクニックを磨くチャンスがないからです。だから、さっきのパラダイスTVの場合でも。同じ年代の男性スタッフと女性スタッフをくらべると、やっぱり男性スタッフだけが形にこだわっているし、それこそ「ガンシャしたら、いっちょあがり」みたいな感じ。番組を作るときも形にこだわってるんですね。SMとかセックスを定義するときも、いつまでも形にこだわっているわけ。
でも、女の子はやっぱりそうじゃなくて、そこに出演していた子達は、プロのコも、素人のコ仕事も含めて、ぼくの話を聞いて、「そうなんです。そうやって、こころの内側を分かってくれる人がいればいいのになって思うのに、でも、なかなかいないんですよ」って言うんです。それで、なかなかいないから、何が起こっているかというと、一極集中ですね。そういった力を持った向井さんのような方に、多くの女性たちが集中してくるわけです。「FUU」とか「KIREI」とかいった雑誌でもそういった現象が起こっていました。
暫定的には、そういう力を持った男の人に一極集中してしまうといった状況を、どうしのぐのかを、あなたの責任で決めて下さい。力のある男の人には、多くの場合一極集中しています。それでもいいと思って関係をもつかどうかを決めて下さい。
出会い頭にセックスしちゃったあとの関係というのは、ぼくからは一概に「こうすればこうだ」とはいえないです。
ぼくは、今の奥さんとは、最初に出合い頭にいきなりセックスしてしまったんですよ。その後いろんなプレイをしてしまって、だんだんプレイに飽きて性欲的には萎えかかったんですけど、その後いろんな偶発事情から地獄の修羅場を見まして、それをなんとか生き抜いて、気がついてみると、横にいると安らいで、いつでもセックスできるような感じになったんですね。ぼくの場合は、修羅場を通じて関係ができたケースですね。
あと、ぼくは当時、非常に不幸なナンパ師だったんですよ。当時、「あなたはナンパ・サイボーグだ」って彼女に言われていましたけれど、女を女として、人間として見られなかった部分があったんですよね。そこを的確に指摘されて、痛いところをつかれて、「一緒に解決していきましょうね」ってカウンセリングみたいなことをされて、それがちょっと効いたのかもしれません。これはぼくのケースだから、一般化は出来ないと思うけれども。
【チョコ】なるほど。でもさっきのインポについての話だったんですけど、一ついい考えがあったんですよ。このたびですね、じゃんっ、このドリンク剤、チョコボール向井プロデュース精力剤がですね、7月1日から全国の契約薬局店で販売されます。「プロマガンダ・ドリンク」という名前なのですが、パッケージに私の写真がばっちりはいって、元気がもりもりでるようなやつでーす。このドリンク・・・(一気に飲み干す?)
あ゛〜 これで、勃ちます。
(会場から拍手の嵐)
【宮台】高校生っていうのはこの中でどれくらいいらっしゃるんですか?
(いない)
【宮台】残念。さっきまでいらっしゃった女子高校生御一行様は、お帰りになられたんですね。じゃあ次にいってください。
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【質問者7】今後のAV業界やH系メディアに、どういったことを期待されているかを、お二方にお聞きしたいと思います。今、情報の氾濫云々といわれていますが、今後どうなってゆくのか?どうなってほしいか?こうなるであろう、といったことをお聞きしたいです。
【質問者8】真面目な話になってしまうのですが、向井さんと宮台さんの両方に、ひとつずつ質問があります。
自分は中国とかアジアへ旅に出ていて、アジアの他の国々と比べると、日本っていうのは、風俗関係でも、ある種、精神的に病的なものがあるなっていうことを感じて、帰ってきたんですよ。宮台先生が『野獣系で行こう』という本の中で、普通の女子高生達がテレクラにはまってゆくということを書いていらしたと思うんですが、そこには愛情の欠落というのがバックボーンにあるのではないか、と感じながら読んでいたんです。アジアからぼくが帰ってきた後に、妹がそういったことに引っ掛かりつつあるという現状がありまして、そういう人に対して、そういうときに、具体的にどのように対処すればいいのか?それを宮台先生にお聞きしたいです。
あと向井さんへのお聞きしたいことは、さっきもおっしゃられていたような、キスだけといったわずかな絡みだけで、相手の女性が何を求めているのかがわかるといった感受性は、どうすれば得ることが出来るのか?といったところです。
【チョコ】今後のAVですね。今、インディーズとか、セルビデオが、ものすごく氾濫していまして、本数は出てるんですけど、クオリティーはめちゃくちゃ下がっています。昔は、レンタルで、単体もので、1本ものしかなかったんですけど、今は、1つの撮影で2本撮り、3本撮りは当たり前って感じで、物すごくレベルが低下してるんですよ。男優に関しても、私たちのようなレベルの男優はつかわないで、それよりもっと低い男優を2人とか3人使って、とにかく映像に残して、それを複数に分けて販売するって感じですね。
なぜ、そんなことをするかといいますと、AV業界も、今後のことを見越しておりまして、何を今後狙っているかといいますと、ずばりDVDなんですよね。だから、とにかく膨大な量の情報が欲しい時代なわけですよ。だから、AV界は今、つまんない作品がいっぱい出て来ているんですよね。
どうなってほしいかといいますと、昔に戻ってほしいですね。ビデオが創成期の頃に。まだオナニーものが主流だったり、ダイヤモンド映像にいた村西さんのような味のある人が撮る一本の作品が名作だといわれるような、そんな作品がつくられるような時代に戻ってほしいですね。どう思いますか?
【宮台】たとえば、代々木忠さんとか、村西透さんっていうのは、物すごい苦労をされてこられた方で、やはりコンプレックスも強かったであろうし、時代の力も大きくて、性について独特のロマンティックな思いもあった。だから、男優さん女優さんのみならず、監督という作り手さんにも、非常に強い意志の力があったように感じられました。
ぼくの知り合いで、セックスに関わる雑誌を作っている方が多いんですが、そういった今述べたような部分が違っていて、全体的に自分のやっている仕事に対して誇りを持っていない人が多いし、どうでもいいものとしてやっているといった感じです。つまり昔とは逆の状況になってきているんですよ。昔みたいに、性の仕事をやっていることが、世間的に後ろ指をさされていた時代の方が、圧倒的にテンションが高かった気がするんです。だからその意味でも、確かに時代のせいでもあるんだけど、残念だなという気もします。
【チョコ】それは作り手の責任ですよ。いま監督をされている人達っていうのは、ここにいる方々よりもちょっと上の年代の方々で、そういう人達は、ろくにセックスの経験もなくて、AVとか雑誌をみただけで、見た目だけでコギャルもん作ってみようかとか、そういうところで作ってるんですよ。それで、今は、味のない作品が出ちゃうんですよね。昔の監督っていうのは、バックボーン、経歴調べたら、すごいんですよ。代々木さんなんかヤクザをやっていらしたし、村西さんは百科事典を年間ずっとトップセールスでやっていたりされていた方ですからね。昔は、そういう人間の器が大きい人が撮ってたんで、面白い作品が出来ていたんですよ。今の状況っていうのは、監督に問題があるんじゃないかな、やっぱり。
【宮台】向井さんがさっきおっしゃられていたとおり、今は見かけでセックスを判断するひとが多いんですよ。「FUU」とか「KIREI」とかで組まれた『AV男優としてみませんか?』みたいな企画が、本当によかった理由っていうのは、やっぱり人間の心の中に入り込んだ企画だったからですよね。だから、見かけはどう見えるかはわからないけれど、セックス問題に関しては、心の中の要因が大半を占めていて、それをどうするのかによっていいセックスができるのか、悪いセックスになってしまうのかどうかが決まってくると思うんですよ。
だから、心の中をどうケアしたり、どうわかったりしたらいいのか、っていうことを、明らかにすれば、読者はもっと幸せになるし、また、そこが大切なんだってことを、まさに性に関わる仕事をされている方におしゃっていただくことが、大切だと思うんですよ。
【チョコ】そうですね。今後優秀な監督が出てくれば、いい作品も出て来るだろうし。ちなみに、自分も監督やっているんですよ、AVTっていうメーカーで。今後、力を入れていこうと思うんで、よろしくお願いします。
それとさっきの質問ですね。キスをしただけで相手の気持ちが分かるような男性には、どうすればなれるのか?それはですね、あんまりガツガツっとしなければいいんじゃないんですかね。だから、キスだけで終わっても十分なようにする。それ以上に早く進めようとか、したいとかって思わないで、余裕を持った人になれるといいですよね。そういう意味で、このAV男優の仕事というのは、やればやるほど、悪い言い方したら飽きてくる、というのがあるんですけど、逆に言えば冷静に見られるようになるんですよ。だから、経験を積めば、余裕をもてるようになって、キスだけでも十分に相手を満足させるような男になれるんじゃないかと思います。
【宮台】さっきのテレクラ絡みの妹さん問題の解答ですね。まず一つ目は、テレクラを初めとする出合いメディアって、今すごいたくさんあって、そこで出会ってセックスするっていうのが、今物すごく広がっていますよね。
ちなみに、二十歳を挟む16歳から25歳の若い世代の人の7割にメル友がいますよね。だから、カップルとしてつき合っていても、相手にメル友がいるっていうことが、若い世代では自明の前提になってしまっています。あと、30歳前後の奥さんにも52%、つまり半分にはメル友がいるんですよ。この1年間で、3倍に増えましたね。だから、男の皆さんは、たとえ結婚しても、まず確実に奥さんにメル友がいるという状況ですね。その方々の少なくとも1/4は、実際に相手に会っているわけです。よくもあしくも、それが現実です。大事なのは、そういう現実について、どうこう評価する以前に、因果関係についてどういうイメージを持つのかってことなんですよ。
個人的なことを一つ話しますね。こういうナンパ的な出合い、テレクラ的な出合いって、日本全国にどこでもあるんだけど、地方によって、雰囲気は全く違います。ぼくがテレクラマニアだった頃──今から6〜7年前としましょうか──、たとえば青森とか沖縄っていう場所は、一種独特の場所で、知らない人と会っても、めちゃくちゃいいセックスができました。それは、出会う相手を「赤の他人」という風に思ってないというのがあるんですよ。どこそこに住んでいるってだけで、だいたいどんな人なのか、どんな生活をしているのか、わかっちゃう。だから最初から親し気に出会えて、最初に男の車に乗った段階からめちゃくちゃ打ち解けているというね。
今では、そういう人なつっこさを、ぼくたちは失っていて、日常からして、完全にビジネスライクになっちゃっている状況があるんです。だから、匿名メディアにおける出合いも、そのぶん貧しくなっちゃっているし、危険にもなっている。つまり、相手をちゃんと人間として観ていないという意味で、危険にもなっている。そういう意味で、匿名メディアって一言で言っても、昔はありえた人格的な出合いと、そうでない非人格的な出合いっていう両極があって、どうも非人格的な出合いっていうのが主流になりつつあるという状況が、まずはあります。
あと、さっき向井さんが瞬間恋愛という表現をされたんですが、これは昔、東ノボルさんという有名なライターの方がつくった言葉なんですよね。
【チョコ】そうですね。東さんももう亡くなられてしまったんですけどね。
【宮台】ぼくも、瞬間恋愛を大切だと思ってるんですよ。なんでかっていうと、さっき向井さんがおっしゃられて、ぼくもちょっと言ったんですけど、やはり愛ってよく分からないし、愛に関しては経験を積めば積むほど、だんだんわからなくなって、ぼやけてゆく部分があるんですよ。ただ、こういうことだけは言えるんです。わからなくなってきちゃってはいるけれど、若い頃にはこういう関係を持ちたいと思っていたとか、こういう関係が理想だと思っていた、そういう思いの「かけら」っていうのは確実に記憶に残っているわけですよ。
たとえば、青森とか沖縄にいて、ぼくがもっともいいセックスが出来たと思う経験っていうのは、やっぱり瞬間恋愛なんですよ。簡単に言えば、「本当はあり得ないけれど、あり得たかもしれない関係」というのを、一瞬夢想して関係を生きるわけです。結局は、1日2日のセックスで、結局は別れちゃうわけだけれど、「ずっとつきあってたら、こんなふうになるのかな、あんなふうになるのかな」ってお互い思い合えるような、そういう関係ですね。でも、実際そんなふうに長くつき合っちゃったら、幻滅もするだろうし、冷めちゃいもするんでしょう。だから確かに、そっちの方こそが現実です。でも、現実だけでは殺伐としてしまうこともある。だからこそ瞬間恋愛で、一瞬の夢を見る。
「あり得たかもしれない」関係っていう想像力の次元でスパークするっていう恋愛の仕方っていうのが、出会いメディアの中に、ぼくはあると思うんですよね。妹さんがテレクラ的なものにはまるとき、そこに何を求めているのかってことはわからないんだけども、出会いメディアに対する偏見というものがすごく強いから、あえてそれを解く方向で言うと、出会い系メディアを、そのような瞬間恋愛的なものの享受に使うというやり方というのがあり得ます。でも、これも誰かが言わないと、そういうふうに使えるということが、経験の少ない若い人にはわからないですよね。
【チョコ】使いようってことですか?
【宮台】その通りです。これにしか使えないんだろうと思い込んで、すごく貧しいイメージで、使っちゃっているひとがものすごく多いんですよね。
【司会者】お二人とも今日はどうもありがとうございました。
(終わり)
チョコボール向井Vol2
こんにちはMr.リアルです
今日も昨日のチョコボール向井氏の対談インタビュー..
の続きです
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チョコボール向井vol2
こんにちはMr.リアルです
今日も昨日のチョコボール向井氏の対談インタビュー..
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性を経由して愛へ向かえ!
〜AV男優、チョコボール向井氏との対談 その2 対談編〜
【東條(司会役)】先ほどの向井さんのお話を聞きまして非常に感動しました。はじめて向井さんのビデオを観たのが中学2、3年だったんですけど、それで『あっ、すっげー体いいじゃん。』とかそういう感動‥‥なんというか肉体美みたいなものとか勇敢な男らしさに自分は惚れちゃいまして、それで先ほどのAV男優時代‥‥いまもやってらっしゃるわけですが、いまのAV界における向井さんの歴史のようなものを聞いて、本当に感動しまして、『この人からは離れられない。』というのが個人的な感想となっています。
先ほどの話を聞きまして、自分がもっと聞きたいなと思ったことがいくつかあったのでうかがいたいと思います。
先程愛とセックスはどう違うのかよく分からないとおっしゃられてたのですが、セックスと言うのはいいセックスと悪いセックスとあると思うんですよ。どうすればいいセックスをゲットできるんでしょうか?
あとどうすれば悪いセックスにならないようにできるのか?じゃあ悪いセックスっていうのは結局どういうものなのか?と。男と女の違いと言いますか、そういった側面でちょっとお願いしたいんですけど。
あと、オーガズムというのがありますね、男の人と女の人とでは感じる瞬間が10秒くらい違うというのを、どこかのわけの分からない雑誌で読んだことがあるんですけど。オーガズムをぴったしカンカンにあわせるにはどうすればいいかというのを聞きたいです。
あと、人間って結局SかMかどっちかじゃないですか。なぜ人間はSMを求めてしまうのかというのもちょっと聞きたいなと思います。
とりあえずそんな感じでよろしくお願いします。
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【宮台】宮台真司と申します。一応社会学者をやっております。向井さんはデビューされて10年以上たっていらっしゃるわけですが、向井さんのAVはデビューされてからずっと観ています。ぼくは80年代半ばごろからずっとAVをみてきていて、かなりAVはくわしいんですよ。今でも観ています。以前とはちがって、レンタルではなく今はセルが中心になってきていて、いわゆるインディペンデント系の作品も大分増えてきてます。向井さんのおっしゃったような非常にシステム化された部分も一方にありながら、非常にいい加減な業社も一部で出てきているという、最近の状況もわかっているんですが。
ぼくは向井さんに対しては単に雄としてのコンプレックスを抱きますね。ぼくも、一般市民としては相当数が多いほうで、200人台半ばくらい経験があるんですよ。それが理由でキリスト教団体やら右翼やらから、なんでこんなやつが教員やってるんだという抗議を受けているわけですが、これからそういった抗議があったときは、『ぼくの20倍の人もいる』と申し上げて切り抜けようと思っています(笑)
今日も向井さんのお話を聞いて一番印象的だったのはですね、百戦錬磨を切り抜けてきた、そういった困難さを切り抜けてきた方ではないとかもし出せないような寛容さ。ある種の自由さとともに寛容さを感じる。と同ときにそういった百戦錬磨を切り抜けてきてしまった人ゆえにつきあたってしまう困難といいますか、迷い。そういうものも表れていたように思うのです。最初に2、3分向井さんがよく分からないとおっしゃっていたことに関してぼくなりにどう迷っているのかということをお話したいと思います。
実は向井さんは代々木忠さんのAVによく出演されていて、有名な監督さんなので説明はしませんけど、その代々木さんの助監督を最初やってた石岡正人さんというAV監督がいらっしゃって、その方が最近『ペイン/PAIN』という映画をつくられたんですよ。これはもうすぐ公開になりますが、AV界、そしてAVに関わるスカウトマンの世界を描いた作品です。この映画は、ある意味、向井さんのおっしゃった迷いの部分をうまく描いている作品です。
田舎から出てきたイモな男の子とイモな女の子からなる、ひと組のカップルがいるわけです。イモな男の子は、AVのスカウトマンの世界に入ってどんどんどんどんテクニックを磨いて、一流のスカウトマンになっていく。そうなっていく過程で、見本となる一流のスカウトマンがいるんですね。その彼にどんどん近付いていって、ある種のベテランになっていって、イモさもどんどん抜けていく。ナンパもうまくなるし、スカウトもどんどん成功していく。セックスもどんどんうまくなっていくんです。一方でイモな女の子がいる。その子はかわいいんだけど、足が不自由なので、そのコンプレックスのせいか男の子みたいに街にはとけ込めない。その女の子が、街でパー券売って、援交やって、やっぱり何百人という男とつき合ってきている中学生の女の子と知り合うんです。
面白いことに、イモな男の子が、イモじゃない、都会的な男の子にひかれていく様子が描かれているのに対して、逆にイモな女の子の方は、イノセントなまま変わらないで、百戦錬磨のギャルのほうが彼女に触れることで、迷って迷って、そちらの方に引き戻される様子が描かれている。
見ていただければわかると思うんだけど、それはつまり、街の中でベテランになる──たとえばセックスのベテランになる、ナンパのベテランになる、勧誘のベテランになる──そういったことが可能にすることもたくさんあるけれど、それによって何か失っているのかもしれない、という感覚を実にうまく描いているんですね。石岡監督はその感覚をペインと呼んでいます。ぼくは、それに関して、非常に身につまされるものがありました。ぼくは、90年代に、援交している子や、風俗で働いている子たちを、何百人と取材したんです。あくまで取材ですよ、巷にはおかしな噂もあるようですが(笑)ぼくはそういった子たちとはセックスはしていないです。さて、取材してきて感じることの中には『ペイン/PAIN』が与える感覚と似たようなものがありました。
ちょっと似たような話なんですけど、この間、伏見憲明に久しぶりに会ったんですよ。知ってますよね、伏見憲明っていうおかま界のスポークスマンみたいな人がいるんですけど、ベシャリがうまくて、おかま界でもナンパ上手として知られているという(笑)彼と久しぶりに会って、最初にいきなりこう突っ込まれたんですよ。前回ぼくと話したときに、別れた後胸が痛くなったと。どうしてかっていうと、「宮台さんは、とても話が上手だし、話している間物すごく楽しかった。でも話し終わった後に宮台さんはぼくじゃなくて、ぼくみたいな人と話したんだなと思ったんですよ。ぼくみたいな人に話すときにこうすればこの人は喜ぶんだなというのをよくわかっているので、それを実行された。だからとても楽しかったんだけど、別れた後に、宮台さんはぼくじゃなくてもぼくみたいな人でも同じように楽しませたんだろうなと思って切なくなりました」と。伏見憲明というのはある種のナンパ師ですから、自分も考えてみれば宮台と同じなのかもしれないなと思って、いっそう苦しくなったと。
これはぼくがよく言っている「ナンパ師の不幸」というやつですね。ナンパ師は、ナンパが上手です。セックスも上手ですね。だから女の子を楽しませることが出来るので、女の子が寄ってきます。でも女の子はこう思うわけです。「この人は、私じゃなくたって、こんなふうにナンパをするのかもしれないし、私じゃない相手に対しても、上手なセックスをするかもしれない」。つまり「わたしじゃなくてもいいんだろうな」と思うんで、ちょっと退(ひ)くわけです。ナンパ師にとっては、女の子にそうやってちょっと退いてもらったほうが、安全なわけです。ストーカーになられなくて済むし、つきまとわれないでも済むわけです。
でもナンパ師にもいろいろいて、ある種の濃密な関係、愛が欲しいと思っている男がいるとすれば、彼はナンパ師になることによって得るものもあるけど、失うものもあるかもしれないという問題があるわけです。
ちなみに1981年のアメリカの映画で、『アメリカン・ジゴロ』っていう作品があるんですよ。リチャード・ギアっていうアメリカのハンサムで有名な俳優さんがでているんですが、これもやっぱり、イモ男がジゴロの世界にはいってきて、年増の女たちに鍛えられて、ジゴロ界のNo.1になる話ですね。ところが、No.1になったときに、ふとした拍子である人妻に恋をするんです。ある人妻に恋をして、一生懸命セックスをするんだけど、その女がこう言うんです。「あなたの愛情は感じる。でもあなたのセックスはわたし相手のセックスじゃない。セックスがお勤めになっているのよ」って。お勤めっていうのは、別に義務でやっているというわけではなくて、要は「パターン認識の中で培われた引き出しを使ってやっているに過ぎない、だからあなたとのセックスはさみしい」というわけです。でもリチャード・ギアはいまさら昔に帰ることは出来ない。ここまで来たら引きかえせない。というわけで、全体としてすごくダルい映画になっているわけです。このダルさも、ぼくには非常に身につまされるものがありました。そういったことを、ぼくは最近よく考えているので、きょうの向井さんのお話を聞いて、ぼく自身少なからず身につまされる部分があったわけです。
最初に当たり障りのないあたりから伺っていきたいと思うんですが、AV男優っていう仕事はオープントウオールで皆に開かれていると思うんですが、長く続く人って言いうのはあんまりいませんよね?
【チョコ】そうですね。10年選手が5〜6人から10人の間で5年くらいのキャリアのひとがやっぱり5人くらいですね。で3年くらいが5人くらいで、大体20人くらいで成り立ってます。だから長く続く人っていうのはそれだけ人間ができてたりとか、信用のおける人。そういう人が10年やってますね。そうじゃなければ自然淘汰されて消えてっちゃいますよ。これから3年くらいの人もそういった中で性格がよかったりとか、信頼のおける人とかだったら、10年選手もたくさん出てくるんじゃないでしょうかね?たとえば私の他で10年選手といえば、皆さんも知ってるような方で加藤鷹さんとか。そのへんがやっぱり有名ですよね。
今の『アメリカン・ジゴロ』の話は、男優ジゴロというか、わたしたちと同じだなと思いました。なぜかといいますと、わたしたちもセックスのときに普段でも撮影のときと全く同じようなことをやってしまうんですよ。たとえばね、女の子の髪の毛とかかきわけてカメラもないのにカメラによく映るようにしてみたりとか(笑)あるんですよ、自然に。あとライトを切っちゃいけないって思う習慣があって、正常位やってるときとか正常位って体をくっつけてやるものなのに、ものすごくはなしてみたりとか。で、ついでに潮でもふかせちゃおうかってびーっとやって、うわー出て来たよーって、で、シーツが汚れるだけっていう。
【宮台】向井さんが長続きしたっていうのは、もちろん向井さんの男優としての身体的なポテンシャリティー、つまり誰でも勃つ、どこでも勃つといった向井さんにまつわる神話とかそういったところにもあると思うんですよ。もちろんその神話に関してもさっき東條君が言ってたみたいに聞いてみたいなというのはあるんですが、それはまたあとで時間があればということにして、メンタルな部分をもっと伺ってみたいんですよ。もしメンタルな部分で、自分はこういう人間だからAV界で長く続いたということがあったら教えて下さい。
【チョコ】本当はですね、こうやって大勢の人の前にでるのって苦手なんですよ。人前にでるのは楽しいけど苦手で。ナンパとかもそうですけど、本当は初対面の人とかとはあんまり話とかできないんですよ。だからその反面の部分、すごくコンプレックスになってる部分がパワーにつながって、どんな人でも勃つし、誰とでも仲良くなれちゃうっていうことになる。そういう(負の?)部分がつよかったんじゃないですかね。だからこうやって大勢の人の前にいるというのもコンプレックスをパワーにかえて楽しめるようになったんじゃないかって感じがしますよね。本当はおとなしいひとなんですよ。
【宮台】なるほど。最初にAV男優になられる前に、新日本プロレスの門をたたいて、いじめられてでられたということを話してらっしゃいましたが、そのあとAVがある意味、居場所になったんですよね。コンプレックスという部分はたしかによく分かったんですが、AV始めて3〜4年くらいで向井さん神話というのができてくるわけで、コンプレックスとかってそれで消えちゃったりとかしなかったんですか?
【チョコ】自信につながったとは言えますね。自分にある恥ずかしがってる部分は、まだ自分の中にもかわいい部分が残ってるんだなと思えるようになった。恥ずかしいとか思わなくなったんですよ。初対面の女の子と二人っきりになったらなんかちょっとどきどきししちゃうとか話せないとか、そういう部分はコンプレックスはなくなって自信になったんじゃないですかね。
【宮台】以前女性向けの雑誌で、「AV男優と経験しませんか?」みたいな企画があって、向井さんやってらっしゃいましたよね?5年以上前になりますかね?
【チョコ】それは今でもやっているんですけどね。
【宮台】ぼくの勝手な思い込みかもしれないんですけど、そのときの印象では、女の子がその場で何を感じているのかという気持ちを、その場で感じ取って、入り込んでる感じがしたんですよ。それは向井さんの自信やら経験やらからきているのかもしれない。そのへんというのは、やはりAVを通して、修得されたものなんでしょうか?
【チョコ】そうですね。AV男優はやっぱりセックスがうまい、上手だ、テクニシャン!とかって思われるんですけど、本当はたいしたこと無いんですよ。小細工というかそういう技が長けているだけで本当はそんなめちゃくちゃうまくはないんですよ。だけど普通の人より何の才能があるかといいますと、相手の女性が求めているものを察知する能力にすごく長けているんですよ。この人は精神的に癒されたいのかそれとも肉体的なものなのか、本当はエッチがいらなくてそばにいてあげるだけでいいのか。そういった部分が、ふっと触れた瞬間にわかっちゃうんですよね。キスした瞬間とか。そういう部分が長けているんだと思いますよ。
【宮台】ここには若い方がたくさんいらっしゃるんで、いま向井さんがおっしゃられたことが印象的だと思うんですけど。
たとえばAVでは、エキベンとかガンシャとか、型があるじゃないですか。若い子たちっていうのは、その型を目撃して、かなり模倣するようになりましたよね。ぼくは最近たまたま、CSのパラダイスTVっていうエロ・チャンネルに出演したんですよ。よく渋谷のラブホテルの2チャンネルや16チャンネルで流れてますよね。そこでぼくは「マニア・ナイト」の「SM特集」ということで、SM指南役として登場させてもらって3時間程話したことがあるんですよ。
【チョコ】そこで男優やってきたんですか?
【宮台】いや、男優はやってないです(笑)だって公務員ですよ、ぼくは(笑)ただ、SMとかスワッピングとかいろいろやってきた経験があるんで、そういった経験がある人間にしかできない話をしてきたんです。
【チョコ】経験豊富ですね。
【宮台】いや、向井さんに言われたくないんですが(笑)でも、向井さんからそういうふうに言われると、正直、すごくうれしいかもしれない(笑)
実は、SMを形だと思っている人が多いんですよ。セックスをガンシャだなんだって形だと思ってるのと同じで。でも今どきラブホにいけば、自販機とかにバイブもあればピンクローターもあるし、ローションもありますよね。それを使って、バスローブかなんかで縛ってやっちゃえば、「SMいっちょあがり」じゃあないですか。でも、それってSMではないと思うんですよ。たとえばぼくがその番組に出たときに、若い男性スタッフが本番でテロップを出せっていうんです。そこには「SMはもはや異常なことではない」とかって書いてあるわけですよ。ぼくは『ちょっと待てよ。SMって異常だからSMなんだよ』って言ったわけです。
【チョコ】アブノーマルって言いますよね。
【宮台】そうです。まさにアブノーマルなんですよ。つまりは、こういうことです。昔、ぼくらが大学生の頃には、縛ってやるとか、道具をつかってやるとか、人が見ているところでやる、といったことは、非常にアブノーマル度が高くて、非日常的だったから、SMとしての条件を構成したんですよ。でも今は「ライトSM」っていう言葉があるように、形としてすごくありふれてしまったでしょう。そうすると、それは「プレイ」ではあるけれど「非日常」ではないわけです。
【チョコ】普通ですよね。
【宮台】普通なんです。ということは、もう形ではSMを構成できない時代なんですよ。SMっていうのを、「非日常を超える」「タブーを越える」ことだとすると、タブーっていうのが一体どこにあるのか、よくわからなくなった、少なくとも外形には見出されなくなった。そこで、番組で言ったんですけど、今やタブーは外形ではなく心の中にこそあると思うんですよ。ぼくはそのタブーの2つの源泉として「愛」と「トラウマ」を挙げたんですね。
「愛」って分かりますか? たとえば、自分がある女を愛しているすると、その女を貸し出しちゃうとかね。自分は縛られて、その女が複数の男にやられるのを見せつけられちゃうとか(笑)そうすると、パニックを起こしてしまったりするんでしょう。これはまさにSMですよ。で、パニックを起こしそうだと思ったのに実際やって見ると結構なんともなかったので、『なんだ、この女は自分にとって大したことないのか』って発見できたりするんですよ。いずれにせよ、愛があると、それを道具にして「非日常」の扉を開けられる。
でも、自分と相手の女の間に愛がないならば、どうするか。その場合にも、相手の女の側に、愛している男、たとえば旦那さんがいたり恋人がいたりするでしょう。そうすると、それをエサにして「言葉責め」できるじゃないですか。『おまえ、旦那に電話して声きかせてやろうか?』うんぬんって(笑)それも愛を餌にして非日常を味わっているんですね。
【チョコ】簡単なことでもできますよね。
【宮台】そうです。道具はいらないんですよ。
あと、トラウマですね。性的な被害体験のある子っていうのは、一般には触れてもらいたくないことだって思ってますよね。これは代々木忠さんのAVから学べることなんですけど、トラウマをプレイのネタとしてうまく使えば、女の子はそれを乗り越えることができる、あるいは女の子がトラウマを小さくできる。そういう代々木理論があるんです。これは「プラトニックアニマル」という本に書いてありまして、実は、ぼくはそれを、代々木さんの本を読む前に実践していたんですね。それで代々木さんの本を読んで、「なるほど」と思って、自分の意を強くしたということがあります。つまり、トラウマのある女の子を相手にする場合、トラウマにうまく触れることによって、SM的なプレイに持っていくことが可能な場合があるんです。でも非常に難しい危険なことなので、子どもは絶対に真似をしないで下さいね(笑)
といった具合に、愛とトラウマが存在すれば、タブーを設定できて、SM的な世界に行けるんです。でも、そういうことができるためには、先ほど向井さんがおっしゃっていたように、相手の女の子が一体何を望んでいるのかが、分からないといけないんです。つまり、その子にとっては、一体なにが日常で、なにが非日常なのか。何に関して触れてほしくて、触れてほしくないものは何なのか。またこれが重要なことなのですが、表面的には触れてほしくないとかっていってるけど、本当は触れてほしくないことはない(笑)とか。そういう微妙なところがあるじゃないですか。
【チョコ】そういうもんですよね。これをみてほしくないとか触れてほしくないということだけでSMですよね。たとえばトイレにいっておしっこしているところ見てほしくないとか。そういうのもSMだと思うんですよね。あと風呂に入ってないからなめないでほしい、でもなめちゃうよ。っていうのもSMになりますし。本当にちょっとしたことでもSMになりますよね。アブノーマルな部分って。だから縛ったり、目隠ししたりするだけがSMではないと思いますね。
【宮台】今の若い子達っていうのはセックスに関しては低年齢化したんだけど、そのへんの感覚って逆に鈍っている感じがするんですよ。東條君はそのへんどう思いますか?
【東條】ぼくですか?(笑)そうですね、確かにメディア、ビデオとかエロ雑誌とかからの情報が氾濫しすぎてて、かえって取捨選択の判断が難しくなっている感じがするんですよ。今の子って単純で考える力がないんで、見たら『あっ、できるんだ。』って試したがる。今の子達は情報の氾濫っていう状況に踊らされている部分があるんじゃないかとぼく自身は思います。
【チョコ】AVなんかは、セックスという意味ではメディアの最先端の部分ですよね。だから、AVとかでやっていることが一番正しいとか、教科書だと思っているひとって結構いますからね。そういうわけで、我々AV男優なんかも正しいセックスはできるだけそのなかで見せなきゃいけないなっていう使命がありますね。
だから、一昔前だとガンシャしてたりするのが当たり前だったんですけど、それとは違うんだっていう。エキベンやってあたりまえっていうのも違うと思いますよ。今の風潮でいったら潮吹き。あれは誰でも吹くんです。でも、真似しようと思ってもみんなふかないんですよ。それが今ガンシャにかわる性のメディアの間違った認識じゃないかと思うんですよね。
【宮台】向井さんね、10年以上お仕事をしていらして、若い男優さんと一緒にやられたりすることありますよね。10年以上のベテランの方々っていうのは、いま30代半ばに達しておられる方多いと思うんだけれど、そういう向井さんから見て、若い最近の男優さん達との違いとかってあるんですか?
【チョコ】若いやつらは、変なところで勃って、変なところで勃たないんですよね。たとえば手こきで勃ったりとか。手こき・・・いきなりわかんなかったかなあ(笑)要するに、セックスそのものを合体とすると、あれよりも受け身になって、相手に手でしごいてもらうんですよ。そういう手こきでやったりすることの方が気持ちいいっていう人とかがいるんですよ。そんなの自分達からしてみれば、「そんな手でやってもらうよりも、やったほうが気持ちいいだろ」とか思うんですけど、若い年代のやつらにとっては手こきのほうがいいって言うんですよね。
【宮台】ぼくの周りでも、そういうやつが結構いるんですよ。結局、自分で女の子をさわっていろいろしてあげると、自分が女の子にあれこれと評価されるんじゃないかっていう恐怖心があるみたいなんですよね。
ぼくとか、ぼくの周りにいるわりと性に近しい仕事をしている人がよく言うことだけど、たとえば親がラブホを経営してるとか、風俗を経営しているということがあったりすると、少数の人間はそれで性的に開けちゃうんだけど、多数の人間はむしろ性的にすごくスクエア、厳格というか堅物になっちゃうことがあるんですよ。これはよくあることなんですけど、今の若い人たちを見ていても似たようなところがあって、たとえばAVとかインターネットも含めて情報がすごくあるじゃないですか。
【チョコ】一つの原因はネットの氾濫でしょうね。
【宮台】そうですよね。中学生とかがそれを見たら、「やっぱり自分にはできそうもねーなー、これは」とか(笑)あるいは、潮吹きとかを見て、「あっ、これは、ちょっとオレにはキビシイかな」と思ったり(笑)
【チョコ】そういう映像とか写真の世界だと思っちゃうんですよね。でも、それはつくられたものなんですよ。
【宮台】そこらへんのリアリティーが、なかなかわからないということがあるんですね。たとえばさっきのTV出演でも言ったことなんですけど、性の仕事に関わってらっしゃる方々が、肉声でオンラインでいろいろ言っていただけると、昔の日本のムラ社会で隣のねーちゃんやあんちゃんが言ってくれたのと同じような効果が、結構あるのかな、なんて思ったりするんですよ。
AVにしても、インターネットにしても、なにか外形上の物差しになっちゃっているんだよね。これがセックスだぜって。あるいは、みんながこれをやってるんだぜって。「だれもやってねーよ、そんなこと」(笑)って勘違いがすごく多いんですよね。
【チョコ】あと、今の人たちはもっと苦労したほうがいいですね。「今の人達」とか言ったらちょっと親父っぽくなっちゃうんですけど(笑)いろんなものがすぐ手にとれるし、コンビニに行ったら雑誌もみれるし、ネットはボタン一つで見れるんですけど、やっぱりエロというか、性的な興味が湧いたときっていうのはすごく苦労して手に入れた方が実感湧くと思いますよ。
たとえばですね、自分達の少年時代っていうのはエロ雑誌とかエロ漫画でしたね。ビデオがまだ普及してない頃で、そういう映像になっているものは日活のピンク映画とか。あとは昔あったTVの再現フィルムとか、濡れ場シーンとかあるんですよ。そういうので興奮してて、他になかったんですよね。だからエロ漫画とかを拾って、見て、すごい興奮した覚えがありますね。
それと同じで女性に対する接し方もすごく気を使ってましたね。村に女性が一人とか二人しかいない場合は必死にやりたいもんだから、お近づきになりたいということで、もうあの手この手で声をかけたり、仲良くしようと思って、苦労したんですよ。多分今はそういうのがないからリアリティーがないんじゃないかと思いますよね。
【宮台】すごく難しいのはね、君たちの世代とかって──東條くんの世代だけども──二極分解している気がするんですよ。昔から言われていることだけど、オタク系と呼ばれる人達が昔いたよね。今はそういう言葉は死語になっているのかもしれないけれど、性から退却している人達。そういのっていうのは今でも相当多いんですよ。多分、向井さんも御存じかもしれないのですが。ぼくのところの大学院の学生とかは、多分平均年令25歳を超えていると思うんですけど、童貞率とかめちゃ高いんですよ。
【チョコ】そうですか。
【宮台】ぼくが大学院にいた頃は、童貞率がずっと低かったんですよ。それはね、今、向井さんが経験とか苦労とおっしゃってたんですけど、やっぱりプライドが邪魔している気がするんですね。たとえば「普通の人達は18歳でセックスをします」という標準があったとするじゃないですか。マスコミとかで出てるけど、そういうデータが本当かどうか知らないですけどね、20とか22とかだったらまだリカバー(回復)できる気がしますけど。
【チョコ】22で童貞ってこと?
【宮台】そうです。でも、32歳で童貞ってことがあると、標準よりか11年遅れの童貞喪失っていうのをやるのは、プライド上、相当に難しいと思うんですよ。すごく面白いのは、ぼくらの頃は素人童貞って結構いました。要は風俗ではやったことあるけど、素人相手にはないっていう。でも今は、風俗にもいけない男の子がたくさんいるんですよ。昔だったら、風俗行けばいいじゃんってことになるんですけど。
【チョコ】高いからですか?
【宮台】こわいから。やっぱりプライド上の問題です。極端なケースだと女の前で裸になることができない男の子もいる。
【チョコ】それは何でですかね。
【宮台】恐いんですよ。女の視線にさらされると不安になる。さっきの手こきの話とよく似ていて、男が寝そべって、まぐろ状態で女の子に手こきでやってもらうと、女の子の評価にさらされないで済むという。
【チョコ】裸になるというよりも自分をさらけだすのが恐いんでしょうね。自分を脱ぐのが。
【宮台】まさにそうですね。そういうケースがすごく増えてしまっているので、すごく性が反乱しているように見えて──いや情報としては現に氾濫しているんですけど──、性的にきびしい人達っていうのはかえって増えているんじゃないかと思うんですよ。東條君どうですか?
【東條】自分ははやかったんで・・
【チョコ】童貞?
【東條】そう見えるかもしれませんが、童貞ではないです(笑)ぼくは結構さらけだしちゃうタイプなんで、プライドとかないと思うんですよ。自分から相手に対してアピールしないと何もうまれないと思っている人間なので。確かに、今は男より女の方が強いといわれてて、男の方が弱いっていう状況がセックスの方にまできているのかと思うと結構恐いですね。それを打開するにはいかなる方法があるんでしょうか?
【宮台】たとえば、向井さんのような方が、ある種の見本としていらっしゃるとすると、どう思いますか?自分もなろうと思いますか?それとも違う人だなと思いますか?
【東條】そうですね、やっぱり‥‥目標というか‥‥‥
【宮台】いや、やっぱり東條君、すごいよ(笑)
【東條】やっぱり向井さんのこと好きなんで、目標にしたいというのはあるし、自分自身をさらけだすというのは、悪いことというよりむしろいいことだと思うので、そういうさらけだす勇気というのにはすごく憧れてます。
【宮台】さっき向井さんが、自分流じゃないと勃たない若い方達の話をされてましたよね。向井さんはその対極にいらっしゃるわけじゃないですか。それは、向井さんにもともとどういった資質があったから、状況に左右されることなくどこでもオッケーという感じになれたんですか?最初からギンギンにいけたわけですか?
【チョコ】失うもの、マイナスになるものが無かったんで、最初から裸になれたんじゃないでしょうか?最初にやりはじめたばかりの頃ははっきりいってセックスはそんなにうまくなかったと思いますよ。そうやって、自分に自信をもっていたわけじゃなかったんで、最初から裸になれたんでしょうね。
【宮台】愛の話が今日のテーマですよね。ぼくも人数をこなしてゆくと、昔は必然だった感覚──この女にしか無いんだと思うような感覚ですね──それが薄れてきます。この女との関係は必然だと思っていたものが、他の女との関係にもあることがわかってくると、相対化がどんどんと進んでいくんです。経験をつめばつむほど上手くはなるけど、相手からはさっき言ったように「この人はパターン認識でやっているんじゃないか」とか思われたりする。あと本人もそうで、ナンパがうまくなっていけばいくほど、パターン認識の引き出しが増えるわけですよね。
さっき向井さんが、女の人は究極的には違わないとおっしゃられていたのが、すごく印象的だったんだけど、これに関して、ぼくはこう解釈するんですよ。実際いろんなタイプの女の子はいるんだけど、引き出しは全部できちゃってるんで、何が出て来ても驚きがないっていう感じかもしれないって。そういうふうにセックスもナンパもうまくなっていくと、いろんなものに必然性がなくなってゆく。そういうふうに向井さんはさっきおっしゃったんじゃないかと思うんですよ。それは、ぼくや皆さんの一部も、確実にそういったことを体験していらっしゃると思う。
だから、こういうことを思うんです。今こういう話をしてたとしても、「オレは今まで一度も女にもてたことがなくて、今まさに一人とやれるかどうかが問題なんだよ!」って言う人とかにしてみれば(笑)、笑いごとではなく、遠い話をしているなあと思うかもしれない。でも、まさにそういったルサンチマンとか、あるいはコンプレックスをバネにして、なんとかしてやろうって、思ってナンパしたりセックスしているときは、すごい喜びがあるし、その喜びがエネルギーになったりもして、どんどんやっていくぞっていう気持ちにもなると思うんですよ。でも、そうやって、向井さんのように数が何百人、何千人を達するようになって、パターン認識の引き出しも出来てきて、自信もついて、コンプレックスもやりすごせるようになったときに、すごく難しい状態に陥ることになると思うんです。
つまり、皆さんの中にも、ルサンチマンやコンプレックスがあるかもしれない、それはぼくにもあるし、誰にでもあることだけど、それをバネにして何かをするということはとても大切だし、それがエネルギーになっていろんなことができるようになっていくということはあるとは思うんです。でもそれを続けることはすごくむずかしい。つまり、続けてゆくと、うまくなって、いずれコンプレックスも解消されちゃうし、さっき言ったように相対化も進んじゃうから、いろんなものが必然性を欠いてきて、『何でこの相手じゃなきゃいけないのか?』とか、『何で今セックスしなきゃいけないのか』とか、いろんなことがよくわからなくなってゆくってことが、あると思うんですよ。
そのへんについて、もしこの会場に、今言ったような状態になっている人がいたら、今の向井さんからおっしゃりたいことってありますか?
【チョコ】迷わず行けよ、行けばわかるさ。ありがとー!って感じですね。(笑)
【宮台】なるほど(笑)
(会場から拍手)
続く。。
今日も昨日のチョコボール向井氏の対談インタビュー..
の続きです
性を経由して愛へ向かえ!
〜AV男優、チョコボール向井氏との対談 その2 対談編〜
【東條(司会役)】先ほどの向井さんのお話を聞きまして非常に感動しました。はじめて向井さんのビデオを観たのが中学2、3年だったんですけど、それで『あっ、すっげー体いいじゃん。』とかそういう感動‥‥なんというか肉体美みたいなものとか勇敢な男らしさに自分は惚れちゃいまして、それで先ほどのAV男優時代‥‥いまもやってらっしゃるわけですが、いまのAV界における向井さんの歴史のようなものを聞いて、本当に感動しまして、『この人からは離れられない。』というのが個人的な感想となっています。
先ほどの話を聞きまして、自分がもっと聞きたいなと思ったことがいくつかあったのでうかがいたいと思います。
先程愛とセックスはどう違うのかよく分からないとおっしゃられてたのですが、セックスと言うのはいいセックスと悪いセックスとあると思うんですよ。どうすればいいセックスをゲットできるんでしょうか?
あとどうすれば悪いセックスにならないようにできるのか?じゃあ悪いセックスっていうのは結局どういうものなのか?と。男と女の違いと言いますか、そういった側面でちょっとお願いしたいんですけど。
あと、オーガズムというのがありますね、男の人と女の人とでは感じる瞬間が10秒くらい違うというのを、どこかのわけの分からない雑誌で読んだことがあるんですけど。オーガズムをぴったしカンカンにあわせるにはどうすればいいかというのを聞きたいです。
あと、人間って結局SかMかどっちかじゃないですか。なぜ人間はSMを求めてしまうのかというのもちょっと聞きたいなと思います。
とりあえずそんな感じでよろしくお願いします。
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【宮台】宮台真司と申します。一応社会学者をやっております。向井さんはデビューされて10年以上たっていらっしゃるわけですが、向井さんのAVはデビューされてからずっと観ています。ぼくは80年代半ばごろからずっとAVをみてきていて、かなりAVはくわしいんですよ。今でも観ています。以前とはちがって、レンタルではなく今はセルが中心になってきていて、いわゆるインディペンデント系の作品も大分増えてきてます。向井さんのおっしゃったような非常にシステム化された部分も一方にありながら、非常にいい加減な業社も一部で出てきているという、最近の状況もわかっているんですが。
ぼくは向井さんに対しては単に雄としてのコンプレックスを抱きますね。ぼくも、一般市民としては相当数が多いほうで、200人台半ばくらい経験があるんですよ。それが理由でキリスト教団体やら右翼やらから、なんでこんなやつが教員やってるんだという抗議を受けているわけですが、これからそういった抗議があったときは、『ぼくの20倍の人もいる』と申し上げて切り抜けようと思っています(笑)
今日も向井さんのお話を聞いて一番印象的だったのはですね、百戦錬磨を切り抜けてきた、そういった困難さを切り抜けてきた方ではないとかもし出せないような寛容さ。ある種の自由さとともに寛容さを感じる。と同ときにそういった百戦錬磨を切り抜けてきてしまった人ゆえにつきあたってしまう困難といいますか、迷い。そういうものも表れていたように思うのです。最初に2、3分向井さんがよく分からないとおっしゃっていたことに関してぼくなりにどう迷っているのかということをお話したいと思います。
実は向井さんは代々木忠さんのAVによく出演されていて、有名な監督さんなので説明はしませんけど、その代々木さんの助監督を最初やってた石岡正人さんというAV監督がいらっしゃって、その方が最近『ペイン/PAIN』という映画をつくられたんですよ。これはもうすぐ公開になりますが、AV界、そしてAVに関わるスカウトマンの世界を描いた作品です。この映画は、ある意味、向井さんのおっしゃった迷いの部分をうまく描いている作品です。
田舎から出てきたイモな男の子とイモな女の子からなる、ひと組のカップルがいるわけです。イモな男の子は、AVのスカウトマンの世界に入ってどんどんどんどんテクニックを磨いて、一流のスカウトマンになっていく。そうなっていく過程で、見本となる一流のスカウトマンがいるんですね。その彼にどんどん近付いていって、ある種のベテランになっていって、イモさもどんどん抜けていく。ナンパもうまくなるし、スカウトもどんどん成功していく。セックスもどんどんうまくなっていくんです。一方でイモな女の子がいる。その子はかわいいんだけど、足が不自由なので、そのコンプレックスのせいか男の子みたいに街にはとけ込めない。その女の子が、街でパー券売って、援交やって、やっぱり何百人という男とつき合ってきている中学生の女の子と知り合うんです。
面白いことに、イモな男の子が、イモじゃない、都会的な男の子にひかれていく様子が描かれているのに対して、逆にイモな女の子の方は、イノセントなまま変わらないで、百戦錬磨のギャルのほうが彼女に触れることで、迷って迷って、そちらの方に引き戻される様子が描かれている。
見ていただければわかると思うんだけど、それはつまり、街の中でベテランになる──たとえばセックスのベテランになる、ナンパのベテランになる、勧誘のベテランになる──そういったことが可能にすることもたくさんあるけれど、それによって何か失っているのかもしれない、という感覚を実にうまく描いているんですね。石岡監督はその感覚をペインと呼んでいます。ぼくは、それに関して、非常に身につまされるものがありました。ぼくは、90年代に、援交している子や、風俗で働いている子たちを、何百人と取材したんです。あくまで取材ですよ、巷にはおかしな噂もあるようですが(笑)ぼくはそういった子たちとはセックスはしていないです。さて、取材してきて感じることの中には『ペイン/PAIN』が与える感覚と似たようなものがありました。
ちょっと似たような話なんですけど、この間、伏見憲明に久しぶりに会ったんですよ。知ってますよね、伏見憲明っていうおかま界のスポークスマンみたいな人がいるんですけど、ベシャリがうまくて、おかま界でもナンパ上手として知られているという(笑)彼と久しぶりに会って、最初にいきなりこう突っ込まれたんですよ。前回ぼくと話したときに、別れた後胸が痛くなったと。どうしてかっていうと、「宮台さんは、とても話が上手だし、話している間物すごく楽しかった。でも話し終わった後に宮台さんはぼくじゃなくて、ぼくみたいな人と話したんだなと思ったんですよ。ぼくみたいな人に話すときにこうすればこの人は喜ぶんだなというのをよくわかっているので、それを実行された。だからとても楽しかったんだけど、別れた後に、宮台さんはぼくじゃなくてもぼくみたいな人でも同じように楽しませたんだろうなと思って切なくなりました」と。伏見憲明というのはある種のナンパ師ですから、自分も考えてみれば宮台と同じなのかもしれないなと思って、いっそう苦しくなったと。
これはぼくがよく言っている「ナンパ師の不幸」というやつですね。ナンパ師は、ナンパが上手です。セックスも上手ですね。だから女の子を楽しませることが出来るので、女の子が寄ってきます。でも女の子はこう思うわけです。「この人は、私じゃなくたって、こんなふうにナンパをするのかもしれないし、私じゃない相手に対しても、上手なセックスをするかもしれない」。つまり「わたしじゃなくてもいいんだろうな」と思うんで、ちょっと退(ひ)くわけです。ナンパ師にとっては、女の子にそうやってちょっと退いてもらったほうが、安全なわけです。ストーカーになられなくて済むし、つきまとわれないでも済むわけです。
でもナンパ師にもいろいろいて、ある種の濃密な関係、愛が欲しいと思っている男がいるとすれば、彼はナンパ師になることによって得るものもあるけど、失うものもあるかもしれないという問題があるわけです。
ちなみに1981年のアメリカの映画で、『アメリカン・ジゴロ』っていう作品があるんですよ。リチャード・ギアっていうアメリカのハンサムで有名な俳優さんがでているんですが、これもやっぱり、イモ男がジゴロの世界にはいってきて、年増の女たちに鍛えられて、ジゴロ界のNo.1になる話ですね。ところが、No.1になったときに、ふとした拍子である人妻に恋をするんです。ある人妻に恋をして、一生懸命セックスをするんだけど、その女がこう言うんです。「あなたの愛情は感じる。でもあなたのセックスはわたし相手のセックスじゃない。セックスがお勤めになっているのよ」って。お勤めっていうのは、別に義務でやっているというわけではなくて、要は「パターン認識の中で培われた引き出しを使ってやっているに過ぎない、だからあなたとのセックスはさみしい」というわけです。でもリチャード・ギアはいまさら昔に帰ることは出来ない。ここまで来たら引きかえせない。というわけで、全体としてすごくダルい映画になっているわけです。このダルさも、ぼくには非常に身につまされるものがありました。そういったことを、ぼくは最近よく考えているので、きょうの向井さんのお話を聞いて、ぼく自身少なからず身につまされる部分があったわけです。
最初に当たり障りのないあたりから伺っていきたいと思うんですが、AV男優っていう仕事はオープントウオールで皆に開かれていると思うんですが、長く続く人って言いうのはあんまりいませんよね?
【チョコ】そうですね。10年選手が5〜6人から10人の間で5年くらいのキャリアのひとがやっぱり5人くらいですね。で3年くらいが5人くらいで、大体20人くらいで成り立ってます。だから長く続く人っていうのはそれだけ人間ができてたりとか、信用のおける人。そういう人が10年やってますね。そうじゃなければ自然淘汰されて消えてっちゃいますよ。これから3年くらいの人もそういった中で性格がよかったりとか、信頼のおける人とかだったら、10年選手もたくさん出てくるんじゃないでしょうかね?たとえば私の他で10年選手といえば、皆さんも知ってるような方で加藤鷹さんとか。そのへんがやっぱり有名ですよね。
今の『アメリカン・ジゴロ』の話は、男優ジゴロというか、わたしたちと同じだなと思いました。なぜかといいますと、わたしたちもセックスのときに普段でも撮影のときと全く同じようなことをやってしまうんですよ。たとえばね、女の子の髪の毛とかかきわけてカメラもないのにカメラによく映るようにしてみたりとか(笑)あるんですよ、自然に。あとライトを切っちゃいけないって思う習慣があって、正常位やってるときとか正常位って体をくっつけてやるものなのに、ものすごくはなしてみたりとか。で、ついでに潮でもふかせちゃおうかってびーっとやって、うわー出て来たよーって、で、シーツが汚れるだけっていう。
【宮台】向井さんが長続きしたっていうのは、もちろん向井さんの男優としての身体的なポテンシャリティー、つまり誰でも勃つ、どこでも勃つといった向井さんにまつわる神話とかそういったところにもあると思うんですよ。もちろんその神話に関してもさっき東條君が言ってたみたいに聞いてみたいなというのはあるんですが、それはまたあとで時間があればということにして、メンタルな部分をもっと伺ってみたいんですよ。もしメンタルな部分で、自分はこういう人間だからAV界で長く続いたということがあったら教えて下さい。
【チョコ】本当はですね、こうやって大勢の人の前にでるのって苦手なんですよ。人前にでるのは楽しいけど苦手で。ナンパとかもそうですけど、本当は初対面の人とかとはあんまり話とかできないんですよ。だからその反面の部分、すごくコンプレックスになってる部分がパワーにつながって、どんな人でも勃つし、誰とでも仲良くなれちゃうっていうことになる。そういう(負の?)部分がつよかったんじゃないですかね。だからこうやって大勢の人の前にいるというのもコンプレックスをパワーにかえて楽しめるようになったんじゃないかって感じがしますよね。本当はおとなしいひとなんですよ。
【宮台】なるほど。最初にAV男優になられる前に、新日本プロレスの門をたたいて、いじめられてでられたということを話してらっしゃいましたが、そのあとAVがある意味、居場所になったんですよね。コンプレックスという部分はたしかによく分かったんですが、AV始めて3〜4年くらいで向井さん神話というのができてくるわけで、コンプレックスとかってそれで消えちゃったりとかしなかったんですか?
【チョコ】自信につながったとは言えますね。自分にある恥ずかしがってる部分は、まだ自分の中にもかわいい部分が残ってるんだなと思えるようになった。恥ずかしいとか思わなくなったんですよ。初対面の女の子と二人っきりになったらなんかちょっとどきどきししちゃうとか話せないとか、そういう部分はコンプレックスはなくなって自信になったんじゃないですかね。
【宮台】以前女性向けの雑誌で、「AV男優と経験しませんか?」みたいな企画があって、向井さんやってらっしゃいましたよね?5年以上前になりますかね?
【チョコ】それは今でもやっているんですけどね。
【宮台】ぼくの勝手な思い込みかもしれないんですけど、そのときの印象では、女の子がその場で何を感じているのかという気持ちを、その場で感じ取って、入り込んでる感じがしたんですよ。それは向井さんの自信やら経験やらからきているのかもしれない。そのへんというのは、やはりAVを通して、修得されたものなんでしょうか?
【チョコ】そうですね。AV男優はやっぱりセックスがうまい、上手だ、テクニシャン!とかって思われるんですけど、本当はたいしたこと無いんですよ。小細工というかそういう技が長けているだけで本当はそんなめちゃくちゃうまくはないんですよ。だけど普通の人より何の才能があるかといいますと、相手の女性が求めているものを察知する能力にすごく長けているんですよ。この人は精神的に癒されたいのかそれとも肉体的なものなのか、本当はエッチがいらなくてそばにいてあげるだけでいいのか。そういった部分が、ふっと触れた瞬間にわかっちゃうんですよね。キスした瞬間とか。そういう部分が長けているんだと思いますよ。
【宮台】ここには若い方がたくさんいらっしゃるんで、いま向井さんがおっしゃられたことが印象的だと思うんですけど。
たとえばAVでは、エキベンとかガンシャとか、型があるじゃないですか。若い子たちっていうのは、その型を目撃して、かなり模倣するようになりましたよね。ぼくは最近たまたま、CSのパラダイスTVっていうエロ・チャンネルに出演したんですよ。よく渋谷のラブホテルの2チャンネルや16チャンネルで流れてますよね。そこでぼくは「マニア・ナイト」の「SM特集」ということで、SM指南役として登場させてもらって3時間程話したことがあるんですよ。
【チョコ】そこで男優やってきたんですか?
【宮台】いや、男優はやってないです(笑)だって公務員ですよ、ぼくは(笑)ただ、SMとかスワッピングとかいろいろやってきた経験があるんで、そういった経験がある人間にしかできない話をしてきたんです。
【チョコ】経験豊富ですね。
【宮台】いや、向井さんに言われたくないんですが(笑)でも、向井さんからそういうふうに言われると、正直、すごくうれしいかもしれない(笑)
実は、SMを形だと思っている人が多いんですよ。セックスをガンシャだなんだって形だと思ってるのと同じで。でも今どきラブホにいけば、自販機とかにバイブもあればピンクローターもあるし、ローションもありますよね。それを使って、バスローブかなんかで縛ってやっちゃえば、「SMいっちょあがり」じゃあないですか。でも、それってSMではないと思うんですよ。たとえばぼくがその番組に出たときに、若い男性スタッフが本番でテロップを出せっていうんです。そこには「SMはもはや異常なことではない」とかって書いてあるわけですよ。ぼくは『ちょっと待てよ。SMって異常だからSMなんだよ』って言ったわけです。
【チョコ】アブノーマルって言いますよね。
【宮台】そうです。まさにアブノーマルなんですよ。つまりは、こういうことです。昔、ぼくらが大学生の頃には、縛ってやるとか、道具をつかってやるとか、人が見ているところでやる、といったことは、非常にアブノーマル度が高くて、非日常的だったから、SMとしての条件を構成したんですよ。でも今は「ライトSM」っていう言葉があるように、形としてすごくありふれてしまったでしょう。そうすると、それは「プレイ」ではあるけれど「非日常」ではないわけです。
【チョコ】普通ですよね。
【宮台】普通なんです。ということは、もう形ではSMを構成できない時代なんですよ。SMっていうのを、「非日常を超える」「タブーを越える」ことだとすると、タブーっていうのが一体どこにあるのか、よくわからなくなった、少なくとも外形には見出されなくなった。そこで、番組で言ったんですけど、今やタブーは外形ではなく心の中にこそあると思うんですよ。ぼくはそのタブーの2つの源泉として「愛」と「トラウマ」を挙げたんですね。
「愛」って分かりますか? たとえば、自分がある女を愛しているすると、その女を貸し出しちゃうとかね。自分は縛られて、その女が複数の男にやられるのを見せつけられちゃうとか(笑)そうすると、パニックを起こしてしまったりするんでしょう。これはまさにSMですよ。で、パニックを起こしそうだと思ったのに実際やって見ると結構なんともなかったので、『なんだ、この女は自分にとって大したことないのか』って発見できたりするんですよ。いずれにせよ、愛があると、それを道具にして「非日常」の扉を開けられる。
でも、自分と相手の女の間に愛がないならば、どうするか。その場合にも、相手の女の側に、愛している男、たとえば旦那さんがいたり恋人がいたりするでしょう。そうすると、それをエサにして「言葉責め」できるじゃないですか。『おまえ、旦那に電話して声きかせてやろうか?』うんぬんって(笑)それも愛を餌にして非日常を味わっているんですね。
【チョコ】簡単なことでもできますよね。
【宮台】そうです。道具はいらないんですよ。
あと、トラウマですね。性的な被害体験のある子っていうのは、一般には触れてもらいたくないことだって思ってますよね。これは代々木忠さんのAVから学べることなんですけど、トラウマをプレイのネタとしてうまく使えば、女の子はそれを乗り越えることができる、あるいは女の子がトラウマを小さくできる。そういう代々木理論があるんです。これは「プラトニックアニマル」という本に書いてありまして、実は、ぼくはそれを、代々木さんの本を読む前に実践していたんですね。それで代々木さんの本を読んで、「なるほど」と思って、自分の意を強くしたということがあります。つまり、トラウマのある女の子を相手にする場合、トラウマにうまく触れることによって、SM的なプレイに持っていくことが可能な場合があるんです。でも非常に難しい危険なことなので、子どもは絶対に真似をしないで下さいね(笑)
といった具合に、愛とトラウマが存在すれば、タブーを設定できて、SM的な世界に行けるんです。でも、そういうことができるためには、先ほど向井さんがおっしゃっていたように、相手の女の子が一体何を望んでいるのかが、分からないといけないんです。つまり、その子にとっては、一体なにが日常で、なにが非日常なのか。何に関して触れてほしくて、触れてほしくないものは何なのか。またこれが重要なことなのですが、表面的には触れてほしくないとかっていってるけど、本当は触れてほしくないことはない(笑)とか。そういう微妙なところがあるじゃないですか。
【チョコ】そういうもんですよね。これをみてほしくないとか触れてほしくないということだけでSMですよね。たとえばトイレにいっておしっこしているところ見てほしくないとか。そういうのもSMだと思うんですよね。あと風呂に入ってないからなめないでほしい、でもなめちゃうよ。っていうのもSMになりますし。本当にちょっとしたことでもSMになりますよね。アブノーマルな部分って。だから縛ったり、目隠ししたりするだけがSMではないと思いますね。
【宮台】今の若い子達っていうのはセックスに関しては低年齢化したんだけど、そのへんの感覚って逆に鈍っている感じがするんですよ。東條君はそのへんどう思いますか?
【東條】ぼくですか?(笑)そうですね、確かにメディア、ビデオとかエロ雑誌とかからの情報が氾濫しすぎてて、かえって取捨選択の判断が難しくなっている感じがするんですよ。今の子って単純で考える力がないんで、見たら『あっ、できるんだ。』って試したがる。今の子達は情報の氾濫っていう状況に踊らされている部分があるんじゃないかとぼく自身は思います。
【チョコ】AVなんかは、セックスという意味ではメディアの最先端の部分ですよね。だから、AVとかでやっていることが一番正しいとか、教科書だと思っているひとって結構いますからね。そういうわけで、我々AV男優なんかも正しいセックスはできるだけそのなかで見せなきゃいけないなっていう使命がありますね。
だから、一昔前だとガンシャしてたりするのが当たり前だったんですけど、それとは違うんだっていう。エキベンやってあたりまえっていうのも違うと思いますよ。今の風潮でいったら潮吹き。あれは誰でも吹くんです。でも、真似しようと思ってもみんなふかないんですよ。それが今ガンシャにかわる性のメディアの間違った認識じゃないかと思うんですよね。
【宮台】向井さんね、10年以上お仕事をしていらして、若い男優さんと一緒にやられたりすることありますよね。10年以上のベテランの方々っていうのは、いま30代半ばに達しておられる方多いと思うんだけれど、そういう向井さんから見て、若い最近の男優さん達との違いとかってあるんですか?
【チョコ】若いやつらは、変なところで勃って、変なところで勃たないんですよね。たとえば手こきで勃ったりとか。手こき・・・いきなりわかんなかったかなあ(笑)要するに、セックスそのものを合体とすると、あれよりも受け身になって、相手に手でしごいてもらうんですよ。そういう手こきでやったりすることの方が気持ちいいっていう人とかがいるんですよ。そんなの自分達からしてみれば、「そんな手でやってもらうよりも、やったほうが気持ちいいだろ」とか思うんですけど、若い年代のやつらにとっては手こきのほうがいいって言うんですよね。
【宮台】ぼくの周りでも、そういうやつが結構いるんですよ。結局、自分で女の子をさわっていろいろしてあげると、自分が女の子にあれこれと評価されるんじゃないかっていう恐怖心があるみたいなんですよね。
ぼくとか、ぼくの周りにいるわりと性に近しい仕事をしている人がよく言うことだけど、たとえば親がラブホを経営してるとか、風俗を経営しているということがあったりすると、少数の人間はそれで性的に開けちゃうんだけど、多数の人間はむしろ性的にすごくスクエア、厳格というか堅物になっちゃうことがあるんですよ。これはよくあることなんですけど、今の若い人たちを見ていても似たようなところがあって、たとえばAVとかインターネットも含めて情報がすごくあるじゃないですか。
【チョコ】一つの原因はネットの氾濫でしょうね。
【宮台】そうですよね。中学生とかがそれを見たら、「やっぱり自分にはできそうもねーなー、これは」とか(笑)あるいは、潮吹きとかを見て、「あっ、これは、ちょっとオレにはキビシイかな」と思ったり(笑)
【チョコ】そういう映像とか写真の世界だと思っちゃうんですよね。でも、それはつくられたものなんですよ。
【宮台】そこらへんのリアリティーが、なかなかわからないということがあるんですね。たとえばさっきのTV出演でも言ったことなんですけど、性の仕事に関わってらっしゃる方々が、肉声でオンラインでいろいろ言っていただけると、昔の日本のムラ社会で隣のねーちゃんやあんちゃんが言ってくれたのと同じような効果が、結構あるのかな、なんて思ったりするんですよ。
AVにしても、インターネットにしても、なにか外形上の物差しになっちゃっているんだよね。これがセックスだぜって。あるいは、みんながこれをやってるんだぜって。「だれもやってねーよ、そんなこと」(笑)って勘違いがすごく多いんですよね。
【チョコ】あと、今の人たちはもっと苦労したほうがいいですね。「今の人達」とか言ったらちょっと親父っぽくなっちゃうんですけど(笑)いろんなものがすぐ手にとれるし、コンビニに行ったら雑誌もみれるし、ネットはボタン一つで見れるんですけど、やっぱりエロというか、性的な興味が湧いたときっていうのはすごく苦労して手に入れた方が実感湧くと思いますよ。
たとえばですね、自分達の少年時代っていうのはエロ雑誌とかエロ漫画でしたね。ビデオがまだ普及してない頃で、そういう映像になっているものは日活のピンク映画とか。あとは昔あったTVの再現フィルムとか、濡れ場シーンとかあるんですよ。そういうので興奮してて、他になかったんですよね。だからエロ漫画とかを拾って、見て、すごい興奮した覚えがありますね。
それと同じで女性に対する接し方もすごく気を使ってましたね。村に女性が一人とか二人しかいない場合は必死にやりたいもんだから、お近づきになりたいということで、もうあの手この手で声をかけたり、仲良くしようと思って、苦労したんですよ。多分今はそういうのがないからリアリティーがないんじゃないかと思いますよね。
【宮台】すごく難しいのはね、君たちの世代とかって──東條くんの世代だけども──二極分解している気がするんですよ。昔から言われていることだけど、オタク系と呼ばれる人達が昔いたよね。今はそういう言葉は死語になっているのかもしれないけれど、性から退却している人達。そういのっていうのは今でも相当多いんですよ。多分、向井さんも御存じかもしれないのですが。ぼくのところの大学院の学生とかは、多分平均年令25歳を超えていると思うんですけど、童貞率とかめちゃ高いんですよ。
【チョコ】そうですか。
【宮台】ぼくが大学院にいた頃は、童貞率がずっと低かったんですよ。それはね、今、向井さんが経験とか苦労とおっしゃってたんですけど、やっぱりプライドが邪魔している気がするんですね。たとえば「普通の人達は18歳でセックスをします」という標準があったとするじゃないですか。マスコミとかで出てるけど、そういうデータが本当かどうか知らないですけどね、20とか22とかだったらまだリカバー(回復)できる気がしますけど。
【チョコ】22で童貞ってこと?
【宮台】そうです。でも、32歳で童貞ってことがあると、標準よりか11年遅れの童貞喪失っていうのをやるのは、プライド上、相当に難しいと思うんですよ。すごく面白いのは、ぼくらの頃は素人童貞って結構いました。要は風俗ではやったことあるけど、素人相手にはないっていう。でも今は、風俗にもいけない男の子がたくさんいるんですよ。昔だったら、風俗行けばいいじゃんってことになるんですけど。
【チョコ】高いからですか?
【宮台】こわいから。やっぱりプライド上の問題です。極端なケースだと女の前で裸になることができない男の子もいる。
【チョコ】それは何でですかね。
【宮台】恐いんですよ。女の視線にさらされると不安になる。さっきの手こきの話とよく似ていて、男が寝そべって、まぐろ状態で女の子に手こきでやってもらうと、女の子の評価にさらされないで済むという。
【チョコ】裸になるというよりも自分をさらけだすのが恐いんでしょうね。自分を脱ぐのが。
【宮台】まさにそうですね。そういうケースがすごく増えてしまっているので、すごく性が反乱しているように見えて──いや情報としては現に氾濫しているんですけど──、性的にきびしい人達っていうのはかえって増えているんじゃないかと思うんですよ。東條君どうですか?
【東條】自分ははやかったんで・・
【チョコ】童貞?
【東條】そう見えるかもしれませんが、童貞ではないです(笑)ぼくは結構さらけだしちゃうタイプなんで、プライドとかないと思うんですよ。自分から相手に対してアピールしないと何もうまれないと思っている人間なので。確かに、今は男より女の方が強いといわれてて、男の方が弱いっていう状況がセックスの方にまできているのかと思うと結構恐いですね。それを打開するにはいかなる方法があるんでしょうか?
【宮台】たとえば、向井さんのような方が、ある種の見本としていらっしゃるとすると、どう思いますか?自分もなろうと思いますか?それとも違う人だなと思いますか?
【東條】そうですね、やっぱり‥‥目標というか‥‥‥
【宮台】いや、やっぱり東條君、すごいよ(笑)
【東條】やっぱり向井さんのこと好きなんで、目標にしたいというのはあるし、自分自身をさらけだすというのは、悪いことというよりむしろいいことだと思うので、そういうさらけだす勇気というのにはすごく憧れてます。
【宮台】さっき向井さんが、自分流じゃないと勃たない若い方達の話をされてましたよね。向井さんはその対極にいらっしゃるわけじゃないですか。それは、向井さんにもともとどういった資質があったから、状況に左右されることなくどこでもオッケーという感じになれたんですか?最初からギンギンにいけたわけですか?
【チョコ】失うもの、マイナスになるものが無かったんで、最初から裸になれたんじゃないでしょうか?最初にやりはじめたばかりの頃ははっきりいってセックスはそんなにうまくなかったと思いますよ。そうやって、自分に自信をもっていたわけじゃなかったんで、最初から裸になれたんでしょうね。
【宮台】愛の話が今日のテーマですよね。ぼくも人数をこなしてゆくと、昔は必然だった感覚──この女にしか無いんだと思うような感覚ですね──それが薄れてきます。この女との関係は必然だと思っていたものが、他の女との関係にもあることがわかってくると、相対化がどんどんと進んでいくんです。経験をつめばつむほど上手くはなるけど、相手からはさっき言ったように「この人はパターン認識でやっているんじゃないか」とか思われたりする。あと本人もそうで、ナンパがうまくなっていけばいくほど、パターン認識の引き出しが増えるわけですよね。
さっき向井さんが、女の人は究極的には違わないとおっしゃられていたのが、すごく印象的だったんだけど、これに関して、ぼくはこう解釈するんですよ。実際いろんなタイプの女の子はいるんだけど、引き出しは全部できちゃってるんで、何が出て来ても驚きがないっていう感じかもしれないって。そういうふうにセックスもナンパもうまくなっていくと、いろんなものに必然性がなくなってゆく。そういうふうに向井さんはさっきおっしゃったんじゃないかと思うんですよ。それは、ぼくや皆さんの一部も、確実にそういったことを体験していらっしゃると思う。
だから、こういうことを思うんです。今こういう話をしてたとしても、「オレは今まで一度も女にもてたことがなくて、今まさに一人とやれるかどうかが問題なんだよ!」って言う人とかにしてみれば(笑)、笑いごとではなく、遠い話をしているなあと思うかもしれない。でも、まさにそういったルサンチマンとか、あるいはコンプレックスをバネにして、なんとかしてやろうって、思ってナンパしたりセックスしているときは、すごい喜びがあるし、その喜びがエネルギーになったりもして、どんどんやっていくぞっていう気持ちにもなると思うんですよ。でも、そうやって、向井さんのように数が何百人、何千人を達するようになって、パターン認識の引き出しも出来てきて、自信もついて、コンプレックスもやりすごせるようになったときに、すごく難しい状態に陥ることになると思うんです。
つまり、皆さんの中にも、ルサンチマンやコンプレックスがあるかもしれない、それはぼくにもあるし、誰にでもあることだけど、それをバネにして何かをするということはとても大切だし、それがエネルギーになっていろんなことができるようになっていくということはあるとは思うんです。でもそれを続けることはすごくむずかしい。つまり、続けてゆくと、うまくなって、いずれコンプレックスも解消されちゃうし、さっき言ったように相対化も進んじゃうから、いろんなものが必然性を欠いてきて、『何でこの相手じゃなきゃいけないのか?』とか、『何で今セックスしなきゃいけないのか』とか、いろんなことがよくわからなくなってゆくってことが、あると思うんですよ。
そのへんについて、もしこの会場に、今言ったような状態になっている人がいたら、今の向井さんからおっしゃりたいことってありますか?
【チョコ】迷わず行けよ、行けばわかるさ。ありがとー!って感じですね。(笑)
【宮台】なるほど(笑)
(会場から拍手)
続く。。
チョコボール向井vol.1
こんばんわMr.リアルです
ネットサーフィンしていたらあの有名なAV男優
チョコボール向井の講演記録が載っていました。
読んでみて面白かったのでここで紹介します。
AV男優。。誰もが一度は夢見る職業。。。でも
いろいろ苦労があるようです。
以下 講演記録
2001年早稲田大学にて
性を経由して愛へ向かえ!
〜AV男優、チョコボール向井氏との対談 その1 講演編〜
皆さんこんにちは
皆さん元気ですね。人間元気がいちばんです、元気があれば人間何でも出来ます。この早稲田と言うのは私よく通るのですよ。早稲田のホテルありますよね、そのとなりにAVのスタジオがあるんですよ。だから月に何回かここを通るんですけど、早稲田大学の中は入ったのはおそらく初めてですね。
あ。でも昔盗撮もののとき無許可で入って、怒られない内に出てきたことが一回だけありますね。こうやって堂々と早稲田大学のなかに入って来れるAV男優は初めてなのではないかと思います。いっぱい集まりましたねえ。ほんとうれしい限りです。
まず私の簡単な経歴、プロフィールを紹介します。知ってる方はみんな知っていると思うんですけど、AV男優になって今年で11年になります。1990年デビューです。1990年の1月、デビュー作は『いつきまりこ』。知ってますか?樹まりこ。そういう女優がいたんですけど、その樹まりこ戦でデビューしまして‥‥なんかプロレスみたいですね。そうして出演本数が大体3000から4000の間かな?ですから経験人数もおそらく4000近くいっているのではないかなって思います。もちろん女性だけですけど。あ、シーメールもありました。ハーフとか。
なぜAV男優になったかと言いますと、その1本めの樹まりこ戦のデビュー作というのが、じつは男優募集だったんです。よくある素人モノの。それに履歴書を書いて送ったら採用されたんですよ。最初は男優をやっていこうかなんて思わずに、AVやって、かわいい子とやって、で、お金がもらえる、と。こんないいことないじゃないか!!と誰でも思うようなことを考えてやったんです。でも実際は厳しかったですよね。人が10人くらいいる中で、ライトがついたまんまで、暑い中でやるんで、やっぱりきつかったですね。でも最初から出来たんですよ。そのときに始めてもらった初任給、初任ギャラですね。初任ギャラが当時3万くらいでしたかね。それは今の値段からすると大分いいほうなんですけど。それでまあ味を占めて、これでちょっと本格的にやっていこうかなと思ったんですよ。もう11年になりますね。
もともとは、AV男優になるっていうのが本当の夢じゃなかったんですよ。これも皆さん知ってる方は知ってると思うのですが。プロレスラーになろうと思っていたんです。新日本プロレスを男優になる前に受けてですね、夢に挫折して1週間くらいで逃げちゃいました。当時は苦しかったので。見ての通り身長が170とちょっと位しかないんで。今のプロレスラーだったら170あればなれるんですけど。当時10年前は180ないと絶対ダメだといわれた時代だったんですよ。新日本プロレスに入ってすぐ、いじめに遭いまして。もう匆々たるメンバーがいたんです。今で言う三銃士の橋本さん、蝶野さん、武藤さん、舟木選手とかいっぱいいたんですから。それで1週間でやめて。新日本プロレス飛び出して。仕事も点々といろいろやりましたね。
まずパチンコ屋の住み込みですね。魚屋の配達とかトラックの運送関係とか暗ーい仕事をいっぱいやりました。みなさんもバイトはいっぱいやってると思うんでそこらへんの苦労も分かるとは思うんですが。あと代々木のほうに日雇いのバイトがあったんですけどね。朝6時か7時くらいに並ぶんですよ。早く並ばないと8時くらいになって『はいここで打ち切り−』って終っちゃうんですよ。日雇いということで人数限られてるんで、そこで仕事がなくなるんですね。そういう日雇いの仕事もいろいろとやりましたね。
そうやっていろいろとやっている内に自分の方向、居場所がなんなのかわかんなくなっちゃったんですよ。なにがやりたいのかわかんなくなちゃったところで『AV男優 募集』という広告があったわけです。載ってたのはエッチな雑誌だったんですけどね。アルバイトニュースとかそういうのではなくて。で、その雑誌を見て、『あ、これじゃないかな〜』と思ったのですよ。そしたらもう履歴書書いてましたね。がーっと名前書いて。特技とか。AV男優なのに特技のところに『空手初段』とか関係ないこと書いて。あと『ベンチプレス何キロ』とかそんなことを書いて。全然関係ないこと書いてましたけど、それでも採用されたんですよ。
で、初めてあがったベッドの上に照明があたってたんです。それがじぶんの憧れてたリング、プロレスのリングに非常に良く似てたんですよ。本当に(笑)同じ四角で。ちょっと形は長いけど。ベッドも四角ですから。その四角いところで、ベッドはロープ張ってないけど。でまあ、照明がぱーっと照ってて、人がばーっと観てて、なんかいい仕事できたらわーって喜んでくれて拍手くれて。んでもって裸でしょ。パンツ脱ぎますけど最初ははいてるでしょ。それで思ってた世界、リングにあがる世界とこれは似てるから。あーこっちなんだなと思ったんですよ。それで自分の出来なかった夢の代わりに見つけた新しい夢がAV男優への道だったわけです。
でもAV男優やって順調にいったのは最初の3年くらいで、3年目、4年目くらいでマンネリ化しちゃったんです。勃ちがわるくなちゃったんですよ。慢性化しちゃって。最初の頃は元気だったんです。何観てもピーンと。今でいうバイアグラなんか飲んでなくてもバイアグラいらずで、とにかく元気なんですよ。それでおれはもうAV男優やるために生まれてきたんだな−と思ってたんですけどね。その世界にも2年目のジンクスとか3年目のジンクスとかあるらしくて。だんだんと何見ても、たとえば今目の前を女の子が全開裸で歩いてても『うーん』て感じでね、何とも思わなかったんですよ。何されても何しても。
それから元気がなくなってきてこりゃいかんと思いまして。メンタルな部分を鍛えましたね。といっても山に行って修行したわけではなくて。簡単にいうと、女性を女性と見て好きになるようにしたんです。それからAVへの道が開眼出来たと。それが3年目くらいですね。それまではただただ皆さんが思うように、今日はこの子今日はこの子って感じで日替わりで毎日違う子と出来てたんです。でも本当に表面的な鑑賞でしかなかったんですよ。胸がおっきいとか、この子は顔がかわいいとか、そういうので刺激が求められてたんです。そういうのってすぐ飽きますからね。3年目くらいはそりゃいかんと思いまして、女の子のハートを見るようにしましたね。女性の中の気持ちを見るようになってから、どんな女性が来ても、誰が来ても、いつでもどこでも勃つと。こんな感じになりましたね。ホントなんですよ。
それは何がきっかけかといいますと、些細なことなんです。今までは相手のパーツパーツ、顔、胸、あそこ、あと足がきれいだったら足とかそんなのばっかり。変わってからは目を見る。目を見てあと手を握る。これだけでいけるようになりましたね。3年目からは。それから無敵のチョコボール伝説というか、開眼してからはどんな相手、どんな人、どんなときでもできるようになったんです。一番人間の勢いがあった、そんなときでしたね。本当にオレが一番なんだっていう。そういう気持ちがありました。
だけど5年目くらいになってくるとまた節目にあたったわけですよね。5年目になると今度は肉体的な消耗度が見えてきました。で、何が消耗するかというと『ここ』が消耗すると思いますよね。ちがうんですよ。AV男優やってて何が一番消耗品になるかというと『腰』だったんですよねー。ほんとに。ずーっとこうやって腰を降っているわけですから。おそらく人が一生かかってもやらないくらい腰を‥‥そういうピストン運動をずっとやってたわけですからね。そんでもって私の代名詞とも言われているエキベン。(会場から拍手)駅弁は必ず1回は作品のなかでやってたわけですよ。やれとも言われてたし、自分でもファンサービスとしてやってたんですよ。チョコボールが出たらエキベンだって感じでね。よくありますよね、テレビドラマ見てても三戸黄門の印篭みたいに、最後になったらこれが出るって感じ。そういう期待感があるんで、最後はエキベンッと思って絶対やってたんですよ。だからエキベンで腰がだいぶダメージをうけてましたね。
ある日突然、何でもない日だったんですよ。何でもないんですよ、その腰の破滅の音を聞いた日と言うのは。腰をふったときでもないし、エキベンしてて抱えてたときでもないんですよ。どういうときかと言うと、スタジオに入ってシャワーを浴びていたときでした。AVの撮影っていうのは朝必ずスタジオ入ってシャワー浴びてそこから始まるんですよ。そのシャワーを浴びようとしたときについでに髪の毛も洗おうと思ってふっとかがんだんですよ。かがんだ瞬間腰がずれたような感じがしてぴきぴきぴきっと音がして、もうそれで立てなかったんですよ。髪の毛洗おうと思ったら腰がぴきぴきっとなって、椎間板ヘルニアでしたね。立てなくなっちゃって。
それからすぐに病院に行きました。なんとか自力で。レントゲン撮ると軟骨がとびだしてて、『椎間板ヘルニアですね。』っていわれて。『職業はなんですか?』って聞かれました。その前にお医者さんから『あなたは運送か何か、重ものを持つ仕事をされてますね』とかっていわれたんですよ。『確かにそうだな、重いものっていうかもちあげる仕事だよなー。』とかって思って 『はいそうです』とかって答えてたら。『やっぱりね、重いものを持ったりとかそういう運送の仕事とかしてる人がなりやすいんですよ』って言われました(笑)『で、どうしたらいいんですか?』って聞いたら、『寝てて下さい』って。『これじゃあ仕事になんないな』って思いました。また病院いった後にもまた仕事が入ってたんですよね。なんとかいきましたよ。でも もう立てないんですね。腰痛の経験ある方はわかると思うんですけど、立とうにも腰がおばあさんおじいさんの背中みたいになっちゃって立てなくなっちゃって、ここが勃つどころじゃなくてですね、痛くて人の手を借りないことには立ち上がれないわけです。どうしたかというと、そのときはもう騎乗位でやりましたね。寝たまま手で前戯をして、なんとか自力で立たして、寝たままハイって騎乗位でやりました。で、一瞬だけ立ちあがったときがあって、それはいつかというと最後に発射するとき。そのぐらい大変でしたね。なにしろ風呂も自分で入れませんでしたからね。
なんとか自力で射精までして、その日は自力で帰って。それから1週間くらい寝込んでですね、色々治すのに苦労したかな。整体、はり、何でもやりましたね。ここの病院がいいっつたらすぐ行きました。とにかく腰治さない限り男優生命終わっちゃうなと思ったんで。それが5年目6年目の壁でしたね。半年くらい針治療続けて、あと腹筋をたくさんやりました。腰が悪いときはみなさん腹筋をいっぱいやるといいんです。皆背筋だと思うんだけど、腰っていうのはここにコルセット巻いてると楽なんですよ。コルセット代わりに腹筋をやってここに筋肉つけてると、ものを持ち上げるにしても何をやるにしてもここがサポートになっているので、まっすぐな姿勢で持ち上がる。だから腰痛には腹筋がいいんですよ。皆さんのなかで、もしエキベンを試そうと考えている方がいたら腹筋を必ずやってて下さい。これだけは言いたいですね。そうしないと私みたいに1回のエキベンでギックリ腰、椎間板ヘルニアみたいになりますからね。とにかくエキベンをやるには足腰も大事だけど腹筋を鍛えると。
それが6年目の壁でした。まあ腹筋やって腰も治して。で7年目。7年目のときやっぱり壁にぶちあたったんですよ。これは本当にチョコボール向井はこれでおしまいだなって思いましたね。AV男優界からいなくなってしまうくらいのダメージをうけたんです。実は肝臓の病気をちょっと煩っちゃったんです。これが非常に恐い病気なんですよ。
AV界は病気とかが気になると言う方もいらっしゃると思うのですが。大きな病気として、代表的なのはエイズ、肝臓の病気 肝炎。小さい病気ではクラミジア、ヘルペス、淋病、トリコモナス。でも小さい病気とかはすぐ治りますね。抗性物質飲んで1週間くらい。膿が出たら薬のんで、3日か4日 で治りますよ。次に大変なのがヘルペス。ヘルペスっていうのは性器の周りにぽつぽつと泡状のものができる病気なんです。これ知ってたほうがいいですよ、これはなかなか治らない。なぜ治らないかというと、菌が体の中にずーっと潜伏してるんで、ちょっと治っても風邪とかひくと出てくるんですよ。だからヘルペスとかになると体調にちょっと気をつけたほうがいいです。あと唇の周りとかにもそういうのができるらしくて。これも痛いんですけど。でもそれも薬を飲んでちゃんと治療すれば治るんで、たいしたことないです。あと、毛じらみ。毛じらみは簡単なのは、卵を毛のところに産みつけるんで剃ればいいんですよ。毛を全部なくしちゃえば。そのかわり彼女とかとやるとき『あなたどうしたの、それ?』とかって聞かれて、勘のいい子はわかりますからね。『これ毛じらみもらったんじゃないの?』って。すぐばれちゃいます。それも薬を塗れば直るわけですよ。
何が恐いかと言うと、血液から感染してくる病気。これがAV界とは言わず皆さんの一般的な性生活においても恐いとされているものですね。血液、粘膜から。簡単に言えばナマでやらなきゃ平気ってことなんですけどね。コンドームきちっとつけてやってればめったに粘液同士の感染っていうのはないです。けどたまに、もものあたり、局部のあたりに傷があったりするとそこで血液がまざりあっちゃうってことがあるんですよ。それで恐いのが血液感染。エイズなんかはそういうところからきますね。
あとわたしがちょっとなりかけた肝炎と言う病気ですね。それも肝臓の病気ではあるんだけど実際は下半身の病気なんですよ。なぜかと言うとうつるのは下半身からしかないんです。そのために肝臓の機能が低下してですね、まあそういう知識のある方も実際いらっしゃるとは思うのですが、まあプロレスラーでいうとジャンボ鶴田さんなんかそれで死んじゃいましたけどね。肝臓病ってのは本当に恐い。自分の肝機能が全然効かなくなっちゃって、目が黄色になって、力が抜けて、終いには出した精子まで黄色かったですからね、そのときは。ホントに恐ろしい病気ですよ。食欲もなくなるし。
そうなったのが男優になって7年目のときで、そのときはこれで男優も終わりかなとも思ったし、人生まで終わりかなと思いましたからね。でも奇跡的に慢性じゃなくて急性の肝炎だったんですぐに治りましたね。しかも普通の人だったら1、2ヶ月かかるところを2週間で。なぜか分からないけど病原菌が体の中から消えたんですよ。『あれ?もうなくなりましたよ!!』って言われて、退院できたんですよ。だから神様がいるとしたら『もうちょっとAV男優チョコボール向井というのをやりなさい。』ということなのかなと思いましたね。それで命からがら助かったって感じでしたね。もしもあのまま肝臓が治らなかったら、急性じゃなくて慢性だったら、皆さんの前にこうしていることもなかっただろうし、7年目のときにチョコボール向井という人間はAV界から消えてたと思いますね。だからみなさん大きい病気だけは気をつけて下さい。
でもね、ゴムをしてれば大体平気ですよ。男性の話ですけど、ゴムは根元まできっちりとつけて下さい。よく半ナマ感覚がいいとかって半分しかつけない人がいるんですけど、あれが一番危ないから。あれはつけてるっていってもつけてないのと同じですから。(笑)根元からそういう菌とかが入ってくるといけないので、きちんとつけて下さい。2枚重ねにするって手もあるんですけど、重ねると感覚が鈍ってどうもよくないと言う人もいますからね。でも今のコンドームは優秀だからちゃんとつけてれば平気だと思います。
そういうわけで7年目のときにそういう生死をさまようような大病をしてこれで終わりかなって思いました。でもここでまた自分の転機が訪れたんです。3年目のときは愛というか、女性に対するメンタル的なものが開眼できたんですけど、8年目の病気が治ったときには人間としてのものが、人間性が開眼したんです。どういうことかと言いますと、AV男優をやっていて、そのとき始めてなにか人のためになることをやりたいなと思ったんですよ。たとえばボランティアやりたいとかね。困ってる人がいたら助けてあげたいなとかそういうことを考えましたよね。あとAVに出演してくる女の子とかわがままな子がいても、昔は怒ってたのにもう怒らなくなったとか。病気をしてからいろいろな面で非常に丸くなりましたね。
だから人間そういう苦しい思いをすれば、人の痛みがわかって、いい面もあるのではないかと思うんですよ。そのかわり病気に打ち勝たないといけませんけどね。それが8年目のころですね。
何だかんだいってそれで9年10年とたっていったわけです。それで9年目の終わりくらいにですね、プロレスラーになれるという話が舞い込んできたのですよ。AV男優になる前に新日本プロレスを受けて挫折して、そのころの夢が10年ぶり位にかなったんです。なぜかは分からないんですけどAV男優がプロレスにでたら面白いだろうなという企画がありまして、FMWという大仁田厚さんがつくった団体から『出てみませんか?』っていわれたんですよ。自分としてはこれは冗談だと思って、いいですよって適当に答えたら、これが冗談じゃなくてホントにでることになっちゃったんですよ。後楽園ホールによばれてすぐに試合させられたんですよね。
そのころは今程鍛えてなくて、体格も普通よりちょっといいくらいって感じだったので、ほとんどAV男優がそのままリングにあがったって感じでしたね。そのときに、人間昔あった夢を諦めなければ、10年経ってもかなうもんだなと思いました。どこかで気持ちをもっていれば。だからAV男優やっててプロレスラーになっったというのは、ひょっとしたら遠回りのようで実は近道だったのかもしれないと思いました。なぜかというと、初めてプロレス団体に入ったころは何にも名前がなかったわけですよ。ただの田舎から出てきた人間がプロレスの門をたたいて、デビューできたとしても、そんなに注目は浴びなかったと思うんですよ。ところがいまだとAV男優がプロレスをやっているということで注目を浴びて、普通の人がやってるのとはちがうじゃないですか。だから肩書きを作るために遠回りしてよかったなと思いました。そのときは。
でも大変でしたよね。今みたいにリングにあがっても何の技もなくて。でも一つだけ、これは負けないぞっていう技があったんですよ。何かというと、そこでもエキベン(笑)プロレスの技の一つに、相手をロープにふって、帰ってきてそれを抱えるベアハッグみたいな形の技があるんです。メキシコ人がよくやるメキシカンストレッチみたいな技があったんですよ。それを観て『あ、これエキベンじゃないかな』って思ったんですよ。で、自分なりにちょこっと改良してですね、初めて試合出たときにそれだけは使ったんです。で、やりましたね。決めた瞬間『えきべ〜ん』ったら、会場のひとたちも『えきべんだー』とかって知ってて、それでやっぱりAVやってて役にたったなーって思いましたね。
今こうやって10年迎えますけど、今やプロレスラーとAV男優という二足のわらじを履いて今こうやっているわけです。今ここ来る前も撮影があったんです。女優さん二人相手に2回程やって、それから今来たんですけども。今はそういう生活ですね。明日は明日で後楽園ホールでプロレスの試合があってと。だから今は人生2倍得したな−って気がしますね。
そろそろ本題に入ります、そういう、AVとプロレスという生活の中で何を学んだのか?特にこの10年間のAV生活の中で何を学んだのか?やっぱりね、病気の知識というのもあるんですけど、愛じゃないかと思うんですよね。
愛とひとくちにいっても、体の愛と、精神的な愛と、その人の好みというかそういったものもいろいろとあるとは思うんですけど、でも4000人経験すると見ためとかそういう部分はどうでもよくなってくるんですよ。一つの悟りじゃないかと思いますね。だから自分に合った人で、それでもって相手のことを一番尊重して、考えられる、簡単に言ったらその相手一人だけを見ると。そういう男になれるのが理想だと思うんですけど、なかなか難しいんですよね、これが。男性諸君は良く分かるとは思うんですけど、この人もよければ、あの人も良いとか、そういう気持ちがAV男優になりたてのころはいっぱいありました。
AV界というのは、どういうところかというと、やったからってそんなすぐに仲良く慣れる世界じゃないんですよ。ちゃんとAV男優ってのがいて、これはほとんどフリーなんですよ。でAV女優さん、女の子たちがいて、これはプロダクション、というか事務所が管理しているんで、マネージャーさんとかそこの人が付いてきたりしてて意外と厳しいんですよ。だから有名な女優になればなる程ガードがひかれているんで、喋ることもほとんど出来ない。今有名になっちゃったけど、飯島愛ちゃんなんか当時はあんまり喋ったりとかしなかったですね。それほど鉄壁のガードがひかれてて、やったからってすぐに仲良くなれて、すぐにできるっていう世界ではないんですよ。だからよく『AV男優なんだから、知り合いのAV女優さん紹介して』とか『合コンやろう』とかいわれるんですけど、ほとんどそういうことはないですね。でも、たまにはあります(笑)ガードの甘い事務所の女優さんが相手で、もちろん向こうも自分に対して好意を持ってもらって、同意の上で。ホントに一瞬の恋愛なんですけどね。
撮影現場で会って、ふっとした瞬間にすっと好きになって。瞬間湯沸かし器みたいな。それは自分達の世界では『瞬間恋愛』って呼ばれてるんですけど。その『瞬間恋愛』をした中でつき合ったりする場合もあるんですよ。そのパターンとしては撮影現場におはようございまーすとかってはいって、1日時間を共にして、1回か2回セックスシーン、カラミとよばれるものを撮って、肌をあわして、このひととはなんか合うわとかって思うとこうなるんですよ。それはですね、帰りにシャワー浴びるんですよ、普通は別々に浴びるんだけどなんとなくいい雰囲気になっちゃった二人はシャワーもいっしょに浴びちゃう。ちょっとすごいやつになるとそこでやっちゃったりするんですけどね。それはわたしじゃあないですよ(笑)シャワーでやっちゃったりするんですよ。で、帰りに一目を気にしつつ電話番号の交換とかしたりするんですね。それで終わった後とかに連絡取り合って、プライベートとかでも合ったりして。やっちゃうんですけどね。
そういうのは多少ありましたね。AV男優歴のなかでもかけ出しの頃に。これは自慢してるわけじゃないんですが、そうなると当時は月間30日は仕事をしてたんで、毎日撮影現場に行ってることになるんで、毎日知り合う機会があるんですよ。だから毎日どっかしらの女の子と知り合って、そういう気持ちがあれば、すぐ電話番号交換したりとかして、すぐ仲良くなっちゃうんですよ。瞬間恋愛が多重恋愛になっちゃってものすごく増えちゃったときがありました。で、会おうにもスケジュール管理がうまく出来なくて。よくAVの撮影現場と撮影現場を掛け持ちするっていう手があるんですけど、午前中はこっちのスタジオ行って、午後はあっちに行って、っていう。そういうのを私生活でもやってましたね。午前中はこの子で、午後はこの子で、夜はこの子っていう。そういうふざけた生活をしてたころもありましたね。恋多き時代でした。
でもそれも3、4年くらいで気が付いたわけですよ。『自分は一体なにやってるんだろうな?』って。何でそういうことをやるのかっていいますとね、自分はよくひとから「やさしいですね」っていわれるんですよ。あるとき気が付いたんです、そのやさしさっていうのが何なのかってことに。現場で知り合った子に仲良くして、会ってあげて、食こととかして、最終的にはやっちゃって、それから関係がちょっと続いても、他にいっぱいいたりとかして気まずくなったりとかしたら、それはやさしさとかじゃなくて傷つけてんのかなと思いましたね。ちょっとのやさしさとか、その人のこと最後まで面倒みきれなかったら、これは傷つけてるのと一緒かな、と。そんなことを考えていたのが調度3年目の頃で、そこからそういうのはぴたっとやめましたね。もう真面目な人間になろうと思ったんで。昔の来るもの拒まずだった状態から、来たものに対してちゃんと『こういうお仕事ですから、プライベートは仕事に差し支えるからやめましょうね。』って断れる人間になれました。それがひとつ学んだ点ですね。要するに、皆にいい顔してたら、あのひとは優しいって言われるけど、本当はそうじゃないってことがわかったと。
これはここにいる男性諸君に男同士、男として言いたいことですね。自分のまわりに女の子がいっぱいいたらいいなっていう願望もあるけれど、本当はそれは良くないよ。きっと傷つけることになるし。そう思いましたね。このAV男優生活をずっとやって。
あとAV歴10年のなかで思ったのは、AV男優になると恋ができなくなるんじゃないかなってことですね。どういうことかというと、見すぎちゃって知りすぎちゃって、好きな人、好きなタイプっていうのがどういうものなのかわからなくなっちゃうという感じです。よく好きなタイプはどういうタイプですか?って聞かれるんですけどね、ない。好きなタイプはない。って答えるんですよ。なんでかというと別に胸が大きくても小さくてもいいし、顔がかわいくても、こう言ったら失礼かも知れないですけど、かわいくなくてもどっちでもいいんですよ。そのひとのことすきになれば本当にそれでいいなと思うんで、タイプがなくなる。だから昔はあった『好きになる人はこういう人がいいな』というのは今ないんですよね。だからもう30すぎてるのに結婚もしてないですし。AV男優のひとで結婚している人は、なかにはいますけど、意外と少ないですね。それともし相手のことを好きになったとしても、その相手がAV男優をやっている自分をどう見てくれるか。やっぱりこういう仕事をやってる限り、偏見とかあったり、理解がなかったりするだめですからね。そうなると恋愛に対しても臆病になっちゃう。
AV男優やってると皆は自分達のことをうらやましいとか、女の子がいっぱいまわりにいるなとか、女にもてるだろうなとか思うだろうけど、現実は普通の人たちの方が幸せなんじゃないかなと思うわけです。知り過ぎないほうが幸せだと思いますよ。
特にAV男優さんたちが口をそろえて言うのは、好みもあるんですけど、『相性』っていうわけですよ。何の相性かというと、性格もそうだし、プラス体の相性。これが、単純なことで難しいんですよ。体の相性が。やっぱり体の相性があってないと男は浮気しますから。女性の側も肉体的な面ですごく不満があれば他を求めるかもしれないから。やっぱり体の相性っていうのは人間必要なものだと思うんですよね。そのなかで、私に限らずAV男優の皆さんは3000人2000人と経験してるから、目が肥えちゃっててこの人よりもこの人って思っちゃうんですよね。だから知らないほうが幸せなのかな。
でもいきつくところは、愛って何だろう、わかんない、セックスって何だろう、未だにわかんない、ってことなんですけどね。結局セックスって何なのかっていうと、ある人は子孫繁栄のための子づくりだっていう人もいるし、快楽を求めるっていうひともいるし、ふざけたやつならゲームとかプレイっていうやつもいるし、まあいろいろあるんだけど。結局セックスの行為っていうのは、穴があります、入れるものがあります。それを入れてこすって、出す。この行為は昔から変わらないからね。だからそのなかで何がいいのかとか何が悪いのかとか差なんてそんなにないと思うんですよね。女性に穴が2つとか3つあるわけじゃないし、男性のものが二股とかにわかれてるわけでもないんで。たった一本ですよ。みんなそれぞれ大きさは違うと思うし、女性のあそこのかたちとか中の具合とかも多少は違うのかもしれないけど、あんまり違いはないですよ。4000人経験してきた私がいうのもなんですけどね。本当にそんなに違いはないです。あの子は締まりがいい、とかあの男性はものが大きいとかは多少はありますけど、あんまり差はないです。だからセックスってやっぱり分からないんですよね。自分に合った人って。これじゃないかなって思った人程相性の合う人ですよね。もし将来結婚したい人とかいて、『もしかしたら自分に合う人はこの人じゃないかな〜』って思って10年20年連れ添っていってですね、そのうち相手の女性が変に貫禄を付けていってですね、お腹の方に肉が付いてきて、おっぱいも昔程形も良くなくて垂れてきて、ごろごろしてばっかりいたりするとそういう体型になっていくんですけど。でも自分には一番その人があってるんだなって気付くのが、セックスというか愛の本当の答えなんじゃないかと思うんですよね。意外とそういうものなんじゃないですか。あれがいい、これがいい、っていうよりも気が付いたときにそこにいる人が自分に一番合う人。AV男優こんだけやってきての結論としてそう思いますね。
あとAV界はですね、かわいい子たちもたくさんいるとは思うんですけど、大学生の子たちもいっぱいいますよ。ここに来ている中にもひょっとしたらいるかも知れませんね。いないですかね?AV男優の人はいるかもしれないですね。このなかに。AV男優、AV女優は昔程敷居も高くなく、簡単になれる時代になりました。といっても募集はアルバイトニュースとか広告とかに載ってるわけじゃないんですけど。よくスポーツ新聞とかにかいてある『AV男優募集』っっていうのはやめたほうがいいです。あれは100パーセントホモですから(笑)あれはホモビデオの斡旋ですからね。実は自分も昔騙されて行ったことがあったんですよ。ここだけのはなし(笑)AV男優として1本めに出る前に、間違えて『これだ!!』って思って行ったんですよ。そしたら行った場所が新宿2丁目で、場所からしてあやしくて、普通のマンションの一室なんですよ。ヒゲはやした変なおっちゃんが出て来て『あっAVねAV。いっぱい仕事があるから。でもちょっとその前にカメリハテストやるから、下脱いでくれる?』とかって下脱がされたんですよ。で『あなたの正確なモノのサイズがわかったほうがいいからちょっと勃たしてみて』とかっていわれて、で、悲しいですけど『こうやらないとAV男優になれないんだな』って思って自分で勃たせましたね。勃たせようとしてたら、勃ちが悪くって。そしたらそのヒゲはやしたホモのおじさんが『手伝ってあげようか?』とかっていってきたんで、もうやだ〜って思って逃げ帰りましたね。そういうこともあるので、それだけは気を付けて下さい。
AV男優になる道というのは、そういう専門雑誌の募集欄とかからしかありません。あと街でスカウトもしてません。そういうのはほとんど詐欺ですから。
あとAV男優になったらなにができるか。10年間はその仕事は保障できますね。だから皆さんの中で大学卒業して、就職先としてAV界を選択するのも一つの手じゃないかと思います。
昔だったら、AV男優、AV界といえばやましい世界、引け目になる暗い世界というイメージでした。だいたいAV男優って昔は『竿師』ってよばれてたんですよ。『竿師』。いやな呼び方ですね〜(笑)パチンコの『釘師』とか入れ墨を彫る『彫師』とかそういう堅気じゃない仕事の呼び方で『竿師』と。竿たてるから竿師って。昔やってた人はそういうようなあやしい人が実際多かったんですけどね。なんか疲れたホストタイプの色白で細身のタイプのひとが。こういうAV男優のイメージが変わったのはちょうど自分がデビューした10年前くらいからですね。ちょっとマッチョなタイプが多くなってきて、日焼けもしてきて。
AV男優になったら、なにができるかということ。年令は18歳以上、男女共に18歳未満はだめです。学歴は特に問いません。健康な男子。そういう人なら誰でもなれます。で、AV男優になれると、初任給というか、最初の収入はちょっと低くて1本あたり5000円から1万円。そこからスタートです。破格の新人扱いでも2万とかそのくらいです。それで最初スタートして、仕事が本当に多くなれば月の30日フルに埋まります。だから2万だったら、2万かけることの30日で一月の月給。でもふつうの会社員とかの初任給とくらべるといいほうじゃないかと思いますよ。それから3年4年とどんどん出世してくればその年数にあわせて、年数に比例してるんですけどね、1年目で1万2年目で2万3年目でだいたい3万以上4万、5万と。でもAV男優の上限っていうのは5万くらいなんです。これ意外でしょう。こんだけやってて。実は一本当たりAV男優のもらえるギャラは5、6万なんですよ。でもAV女優さんはもっと高いですよ。ひと桁違いますから。で、5、6万したとしましょう、それでも30日フルに埋めればちょっとした収入になるわけですよ。年収にしてみれば特にすごいんですけどね。大台一本ぽーんといっちゃいますから。
AV男優の何がおいしいかというと、経費がかからない。あとリスクをしょわない。自分のからだひとつなんで。まずお金がかかるのはパンツ代だけですね(笑)本当に。下着はきますよね。でもそこら変に売ってるグンゼとかコンビニにうってるしょぼいパンツじゃ撮影するのに恥ずかしいんで。ビキニタイプのを。誰が言ったか知らないんですけどあれ男優パンツと呼ばれてますね。ビキニタイプの、かっこよくて色がはででカラフルなやつを。新宿の伊勢丹の地下に売ってますよ。本当に(笑)だいたいAV男優ってそこで買うんですよ。そこでパンツが一枚あたり2000円くらいですね。だから元手は2000円ですよ。一枚ずっと履いたら汚いですから、2、3枚もって洗濯してまわせば、経費は1万円未満で大丈夫ですね。
交通費もほとんどかからないんですよ。集合場所とかにいったら、撮影用のロケバスにのっけてってくれますから。あと飲み物とか昼食とかも全部だしてくれますからね。あとお風呂がないとこに住んでる人なんかにしてみれば、シャワーも浴びれる。シャワー浴びるのはあたりまえなんですけど、シャワー浴びるときになんとタオルも貸してくれるんですよ。『はいこれで拭いて下さい。』って。タオルも貸してくれるし、飲み物も用意してもらえるし、あと『つなぎ』ってよばれてるんですけどお菓子もたべれる。で、元手もかからない、持ち物もパンツと、あともうひとつ領収書。何でかといいますと、AV男優は振り込みじゃないんですよ。とっぱらい。その日払いなんですよね。〜様、って書いて金額書いて、3万円未満だったら収入印紙もいらないし。それをぴっと切って引き渡したらギャラをもらえるわけですよ。だから領収書とパンツさえあればAV男優できるんですよ。
年間にしたら経費なんてほとんどかからない。それでもって、大台、年収1000万とか稼げるようになったらこれは実質の企業とか出て、自分で会社とか起こしたとしたとき、利益が3000万あがったのとおなじくらいですよね。3000万利益があがって自分の純利が1000万って感じの、そういう職業なんですよね。実は。だから10年間やればこれはいい仕事になるんじゃないかと思いますよ。10年といわず15年くらいできるかもしれないですけど。でも15年とか20年とかになってくると、おやじになって、40とかで世代のギャップとかが出てきて、見た目も悪くなってきたりしてきつくなってくると思いますね。だから寿命っていうのは35くらいですかね。それまでやったら家も建つかも知れないですよ。本当に。あと男だったらいい服着れたり、いいもの食ったり、いい車乗れたり、と。多少皆が描くような夢のある生活はできますよね。ただ、さっき言ったように危険があるとすれば病気が多少ある、と。まあそういうことでAV男優になる人がいれば、それくらいの利益があって、リスクはそれくらいのもんだと思って下さい。
逆に今度はAV女優の話をしますね。これは間に人が入ったりしてるんで正確なことはいえないんですけど、AV女優の場合は結構高額です。そのかわりAV男優とは違って、期間が非常に短いです。賞味期間が短い。期間限定みたいなものでだいたい1年から1年半くらいしか女の子の場合は出来ません。なぜかというと、いっぱい人が出て来るんですぐに飽きられてしまう。だからもって1年半から2年の間に、ギャラ1本あたり数十万としますね。でもそれを稼いでもAV男優みたいに毎日は仕事はないんですよ。だから年収にすると我々男のほうが勝っちゃうんですよ。単価は下なんですけど。あと期限も短いし。あとAV女優の場合人にばれたりとかするリスクもありますね。でも短期間でやるんだったらこれはいい仕事だと思いますよ。よくある短期集中型バイトみたいな。AV界も皆さんが思っているような、暗くてあやしくてやくざがからんでるといったことは絶対ないですから。このなかで『私もAV女優やってみたいわ』なんて気軽に思ってる人とかいたら面白いんじゃないかと思うんですけどね。別に学歴とかバレたりするわけでもないし。だからパン屋とかコンビニのバイトと一緒だと思って下さい。ホントに。それ程システム化されてるんですよ。あとちゃんとゴムもつけて生じゃないですから。
なんでこういうこと言うかといいますと、10年前は物すごく危険だったんですよ。女の子にとっては危険なヤバい世界だったんです。これは海外のポルノの影響だと思うんだけど、やるときは本当にオール生。撮影現場にゴムが一つもないんですよ。今から10年前、創成期が15年前くらいだからその5年か6年は無防備な世界でしたよね。それは本当に恐い時期でした。病気もあるし、やはり妊娠の心配がありましたね。このなかにもいるかもしれないですけど、よく男性で、生でやって外出ししたら避妊になるだろうとかって思う人がいるんですけど。これは絶対間違ってますからね。カウパー液、先汁って言われますけど、あれが強い人は妊娠するんですよ。あと女性の排卵日とかにあたったりとか、出来やすい人と相性がよかったりすると本当にこれだけでできちゃうんですよ。だからその昔のAV界っていうのは本当に恐い時代で誰の子だか分からない。だってみんなが生でやってるから、だれが出してるのか、また自己申告とかしませんでしたからね。『中でおれちょっと漏れちゃった。』とか、『ちょっとヤバい。』とか。そんなこといったら責任問われるんで。平然とやって平然と終わるんですよ。そうしたら年に2人か3人くらいかな、なんか中絶したっていう女の子の話とか聞きましたからね。昔は本当に恐い世界でした。
そういう状態が今でも続いたりとかしてたら、AV女優やる女の子も少なくなったと思うんですが、今は絶対そんなことはないです。今はもう絶対ゴム付けて、シャワーも必ず浴びて衛生面もばっちりっていう環境です。あと、ちゃんとしたAV男優と呼ばれている人たちは、私も含めて病気のチェックを定期的にしてますから。衛生面は絶対安全ですね。あと収入、待遇面もまあまあいいし。あとは世間バレっていう面さえクリアすれば、AV女優のほうもいい職業じゃないかと思いますね。
それでですね、『AVは何がいいか?』、『愛とは何か?』まだはっきりとした答えは私にもわかりません。これが11年間やってきての結論ですね。いままで聞いてて何だったんだろうと思うかもしれないんですけど。自分でもさっきした話の中に一つ二つヒントがあるんだと思うんですけどね、やっぱり「相手にこだわらない。」とか「やさしさって履き違えてちゃダメだ。」とか。「目をみる」とか。そういう部分部分の話を全部つなげあわせると何か見えてくるのかもしれないですけど。ゆきつくところ、セックスとか愛とかには答えはないです。
そうでしょう、皆さん!!
どうもありがとうございました。
続く。。。。
ネットサーフィンしていたらあの有名なAV男優
チョコボール向井の講演記録が載っていました。
読んでみて面白かったのでここで紹介します。
AV男優。。誰もが一度は夢見る職業。。。でも
いろいろ苦労があるようです。
以下 講演記録
2001年早稲田大学にて
性を経由して愛へ向かえ!
〜AV男優、チョコボール向井氏との対談 その1 講演編〜
皆さんこんにちは
皆さん元気ですね。人間元気がいちばんです、元気があれば人間何でも出来ます。この早稲田と言うのは私よく通るのですよ。早稲田のホテルありますよね、そのとなりにAVのスタジオがあるんですよ。だから月に何回かここを通るんですけど、早稲田大学の中は入ったのはおそらく初めてですね。
あ。でも昔盗撮もののとき無許可で入って、怒られない内に出てきたことが一回だけありますね。こうやって堂々と早稲田大学のなかに入って来れるAV男優は初めてなのではないかと思います。いっぱい集まりましたねえ。ほんとうれしい限りです。
まず私の簡単な経歴、プロフィールを紹介します。知ってる方はみんな知っていると思うんですけど、AV男優になって今年で11年になります。1990年デビューです。1990年の1月、デビュー作は『いつきまりこ』。知ってますか?樹まりこ。そういう女優がいたんですけど、その樹まりこ戦でデビューしまして‥‥なんかプロレスみたいですね。そうして出演本数が大体3000から4000の間かな?ですから経験人数もおそらく4000近くいっているのではないかなって思います。もちろん女性だけですけど。あ、シーメールもありました。ハーフとか。
なぜAV男優になったかと言いますと、その1本めの樹まりこ戦のデビュー作というのが、じつは男優募集だったんです。よくある素人モノの。それに履歴書を書いて送ったら採用されたんですよ。最初は男優をやっていこうかなんて思わずに、AVやって、かわいい子とやって、で、お金がもらえる、と。こんないいことないじゃないか!!と誰でも思うようなことを考えてやったんです。でも実際は厳しかったですよね。人が10人くらいいる中で、ライトがついたまんまで、暑い中でやるんで、やっぱりきつかったですね。でも最初から出来たんですよ。そのときに始めてもらった初任給、初任ギャラですね。初任ギャラが当時3万くらいでしたかね。それは今の値段からすると大分いいほうなんですけど。それでまあ味を占めて、これでちょっと本格的にやっていこうかなと思ったんですよ。もう11年になりますね。
もともとは、AV男優になるっていうのが本当の夢じゃなかったんですよ。これも皆さん知ってる方は知ってると思うのですが。プロレスラーになろうと思っていたんです。新日本プロレスを男優になる前に受けてですね、夢に挫折して1週間くらいで逃げちゃいました。当時は苦しかったので。見ての通り身長が170とちょっと位しかないんで。今のプロレスラーだったら170あればなれるんですけど。当時10年前は180ないと絶対ダメだといわれた時代だったんですよ。新日本プロレスに入ってすぐ、いじめに遭いまして。もう匆々たるメンバーがいたんです。今で言う三銃士の橋本さん、蝶野さん、武藤さん、舟木選手とかいっぱいいたんですから。それで1週間でやめて。新日本プロレス飛び出して。仕事も点々といろいろやりましたね。
まずパチンコ屋の住み込みですね。魚屋の配達とかトラックの運送関係とか暗ーい仕事をいっぱいやりました。みなさんもバイトはいっぱいやってると思うんでそこらへんの苦労も分かるとは思うんですが。あと代々木のほうに日雇いのバイトがあったんですけどね。朝6時か7時くらいに並ぶんですよ。早く並ばないと8時くらいになって『はいここで打ち切り−』って終っちゃうんですよ。日雇いということで人数限られてるんで、そこで仕事がなくなるんですね。そういう日雇いの仕事もいろいろとやりましたね。
そうやっていろいろとやっている内に自分の方向、居場所がなんなのかわかんなくなっちゃったんですよ。なにがやりたいのかわかんなくなちゃったところで『AV男優 募集』という広告があったわけです。載ってたのはエッチな雑誌だったんですけどね。アルバイトニュースとかそういうのではなくて。で、その雑誌を見て、『あ、これじゃないかな〜』と思ったのですよ。そしたらもう履歴書書いてましたね。がーっと名前書いて。特技とか。AV男優なのに特技のところに『空手初段』とか関係ないこと書いて。あと『ベンチプレス何キロ』とかそんなことを書いて。全然関係ないこと書いてましたけど、それでも採用されたんですよ。
で、初めてあがったベッドの上に照明があたってたんです。それがじぶんの憧れてたリング、プロレスのリングに非常に良く似てたんですよ。本当に(笑)同じ四角で。ちょっと形は長いけど。ベッドも四角ですから。その四角いところで、ベッドはロープ張ってないけど。でまあ、照明がぱーっと照ってて、人がばーっと観てて、なんかいい仕事できたらわーって喜んでくれて拍手くれて。んでもって裸でしょ。パンツ脱ぎますけど最初ははいてるでしょ。それで思ってた世界、リングにあがる世界とこれは似てるから。あーこっちなんだなと思ったんですよ。それで自分の出来なかった夢の代わりに見つけた新しい夢がAV男優への道だったわけです。
でもAV男優やって順調にいったのは最初の3年くらいで、3年目、4年目くらいでマンネリ化しちゃったんです。勃ちがわるくなちゃったんですよ。慢性化しちゃって。最初の頃は元気だったんです。何観てもピーンと。今でいうバイアグラなんか飲んでなくてもバイアグラいらずで、とにかく元気なんですよ。それでおれはもうAV男優やるために生まれてきたんだな−と思ってたんですけどね。その世界にも2年目のジンクスとか3年目のジンクスとかあるらしくて。だんだんと何見ても、たとえば今目の前を女の子が全開裸で歩いてても『うーん』て感じでね、何とも思わなかったんですよ。何されても何しても。
それから元気がなくなってきてこりゃいかんと思いまして。メンタルな部分を鍛えましたね。といっても山に行って修行したわけではなくて。簡単にいうと、女性を女性と見て好きになるようにしたんです。それからAVへの道が開眼出来たと。それが3年目くらいですね。それまではただただ皆さんが思うように、今日はこの子今日はこの子って感じで日替わりで毎日違う子と出来てたんです。でも本当に表面的な鑑賞でしかなかったんですよ。胸がおっきいとか、この子は顔がかわいいとか、そういうので刺激が求められてたんです。そういうのってすぐ飽きますからね。3年目くらいはそりゃいかんと思いまして、女の子のハートを見るようにしましたね。女性の中の気持ちを見るようになってから、どんな女性が来ても、誰が来ても、いつでもどこでも勃つと。こんな感じになりましたね。ホントなんですよ。
それは何がきっかけかといいますと、些細なことなんです。今までは相手のパーツパーツ、顔、胸、あそこ、あと足がきれいだったら足とかそんなのばっかり。変わってからは目を見る。目を見てあと手を握る。これだけでいけるようになりましたね。3年目からは。それから無敵のチョコボール伝説というか、開眼してからはどんな相手、どんな人、どんなときでもできるようになったんです。一番人間の勢いがあった、そんなときでしたね。本当にオレが一番なんだっていう。そういう気持ちがありました。
だけど5年目くらいになってくるとまた節目にあたったわけですよね。5年目になると今度は肉体的な消耗度が見えてきました。で、何が消耗するかというと『ここ』が消耗すると思いますよね。ちがうんですよ。AV男優やってて何が一番消耗品になるかというと『腰』だったんですよねー。ほんとに。ずーっとこうやって腰を降っているわけですから。おそらく人が一生かかってもやらないくらい腰を‥‥そういうピストン運動をずっとやってたわけですからね。そんでもって私の代名詞とも言われているエキベン。(会場から拍手)駅弁は必ず1回は作品のなかでやってたわけですよ。やれとも言われてたし、自分でもファンサービスとしてやってたんですよ。チョコボールが出たらエキベンだって感じでね。よくありますよね、テレビドラマ見てても三戸黄門の印篭みたいに、最後になったらこれが出るって感じ。そういう期待感があるんで、最後はエキベンッと思って絶対やってたんですよ。だからエキベンで腰がだいぶダメージをうけてましたね。
ある日突然、何でもない日だったんですよ。何でもないんですよ、その腰の破滅の音を聞いた日と言うのは。腰をふったときでもないし、エキベンしてて抱えてたときでもないんですよ。どういうときかと言うと、スタジオに入ってシャワーを浴びていたときでした。AVの撮影っていうのは朝必ずスタジオ入ってシャワー浴びてそこから始まるんですよ。そのシャワーを浴びようとしたときについでに髪の毛も洗おうと思ってふっとかがんだんですよ。かがんだ瞬間腰がずれたような感じがしてぴきぴきぴきっと音がして、もうそれで立てなかったんですよ。髪の毛洗おうと思ったら腰がぴきぴきっとなって、椎間板ヘルニアでしたね。立てなくなっちゃって。
それからすぐに病院に行きました。なんとか自力で。レントゲン撮ると軟骨がとびだしてて、『椎間板ヘルニアですね。』っていわれて。『職業はなんですか?』って聞かれました。その前にお医者さんから『あなたは運送か何か、重ものを持つ仕事をされてますね』とかっていわれたんですよ。『確かにそうだな、重いものっていうかもちあげる仕事だよなー。』とかって思って 『はいそうです』とかって答えてたら。『やっぱりね、重いものを持ったりとかそういう運送の仕事とかしてる人がなりやすいんですよ』って言われました(笑)『で、どうしたらいいんですか?』って聞いたら、『寝てて下さい』って。『これじゃあ仕事になんないな』って思いました。また病院いった後にもまた仕事が入ってたんですよね。なんとかいきましたよ。でも もう立てないんですね。腰痛の経験ある方はわかると思うんですけど、立とうにも腰がおばあさんおじいさんの背中みたいになっちゃって立てなくなっちゃって、ここが勃つどころじゃなくてですね、痛くて人の手を借りないことには立ち上がれないわけです。どうしたかというと、そのときはもう騎乗位でやりましたね。寝たまま手で前戯をして、なんとか自力で立たして、寝たままハイって騎乗位でやりました。で、一瞬だけ立ちあがったときがあって、それはいつかというと最後に発射するとき。そのぐらい大変でしたね。なにしろ風呂も自分で入れませんでしたからね。
なんとか自力で射精までして、その日は自力で帰って。それから1週間くらい寝込んでですね、色々治すのに苦労したかな。整体、はり、何でもやりましたね。ここの病院がいいっつたらすぐ行きました。とにかく腰治さない限り男優生命終わっちゃうなと思ったんで。それが5年目6年目の壁でしたね。半年くらい針治療続けて、あと腹筋をたくさんやりました。腰が悪いときはみなさん腹筋をいっぱいやるといいんです。皆背筋だと思うんだけど、腰っていうのはここにコルセット巻いてると楽なんですよ。コルセット代わりに腹筋をやってここに筋肉つけてると、ものを持ち上げるにしても何をやるにしてもここがサポートになっているので、まっすぐな姿勢で持ち上がる。だから腰痛には腹筋がいいんですよ。皆さんのなかで、もしエキベンを試そうと考えている方がいたら腹筋を必ずやってて下さい。これだけは言いたいですね。そうしないと私みたいに1回のエキベンでギックリ腰、椎間板ヘルニアみたいになりますからね。とにかくエキベンをやるには足腰も大事だけど腹筋を鍛えると。
それが6年目の壁でした。まあ腹筋やって腰も治して。で7年目。7年目のときやっぱり壁にぶちあたったんですよ。これは本当にチョコボール向井はこれでおしまいだなって思いましたね。AV男優界からいなくなってしまうくらいのダメージをうけたんです。実は肝臓の病気をちょっと煩っちゃったんです。これが非常に恐い病気なんですよ。
AV界は病気とかが気になると言う方もいらっしゃると思うのですが。大きな病気として、代表的なのはエイズ、肝臓の病気 肝炎。小さい病気ではクラミジア、ヘルペス、淋病、トリコモナス。でも小さい病気とかはすぐ治りますね。抗性物質飲んで1週間くらい。膿が出たら薬のんで、3日か4日 で治りますよ。次に大変なのがヘルペス。ヘルペスっていうのは性器の周りにぽつぽつと泡状のものができる病気なんです。これ知ってたほうがいいですよ、これはなかなか治らない。なぜ治らないかというと、菌が体の中にずーっと潜伏してるんで、ちょっと治っても風邪とかひくと出てくるんですよ。だからヘルペスとかになると体調にちょっと気をつけたほうがいいです。あと唇の周りとかにもそういうのができるらしくて。これも痛いんですけど。でもそれも薬を飲んでちゃんと治療すれば治るんで、たいしたことないです。あと、毛じらみ。毛じらみは簡単なのは、卵を毛のところに産みつけるんで剃ればいいんですよ。毛を全部なくしちゃえば。そのかわり彼女とかとやるとき『あなたどうしたの、それ?』とかって聞かれて、勘のいい子はわかりますからね。『これ毛じらみもらったんじゃないの?』って。すぐばれちゃいます。それも薬を塗れば直るわけですよ。
何が恐いかと言うと、血液から感染してくる病気。これがAV界とは言わず皆さんの一般的な性生活においても恐いとされているものですね。血液、粘膜から。簡単に言えばナマでやらなきゃ平気ってことなんですけどね。コンドームきちっとつけてやってればめったに粘液同士の感染っていうのはないです。けどたまに、もものあたり、局部のあたりに傷があったりするとそこで血液がまざりあっちゃうってことがあるんですよ。それで恐いのが血液感染。エイズなんかはそういうところからきますね。
あとわたしがちょっとなりかけた肝炎と言う病気ですね。それも肝臓の病気ではあるんだけど実際は下半身の病気なんですよ。なぜかと言うとうつるのは下半身からしかないんです。そのために肝臓の機能が低下してですね、まあそういう知識のある方も実際いらっしゃるとは思うのですが、まあプロレスラーでいうとジャンボ鶴田さんなんかそれで死んじゃいましたけどね。肝臓病ってのは本当に恐い。自分の肝機能が全然効かなくなっちゃって、目が黄色になって、力が抜けて、終いには出した精子まで黄色かったですからね、そのときは。ホントに恐ろしい病気ですよ。食欲もなくなるし。
そうなったのが男優になって7年目のときで、そのときはこれで男優も終わりかなとも思ったし、人生まで終わりかなと思いましたからね。でも奇跡的に慢性じゃなくて急性の肝炎だったんですぐに治りましたね。しかも普通の人だったら1、2ヶ月かかるところを2週間で。なぜか分からないけど病原菌が体の中から消えたんですよ。『あれ?もうなくなりましたよ!!』って言われて、退院できたんですよ。だから神様がいるとしたら『もうちょっとAV男優チョコボール向井というのをやりなさい。』ということなのかなと思いましたね。それで命からがら助かったって感じでしたね。もしもあのまま肝臓が治らなかったら、急性じゃなくて慢性だったら、皆さんの前にこうしていることもなかっただろうし、7年目のときにチョコボール向井という人間はAV界から消えてたと思いますね。だからみなさん大きい病気だけは気をつけて下さい。
でもね、ゴムをしてれば大体平気ですよ。男性の話ですけど、ゴムは根元まできっちりとつけて下さい。よく半ナマ感覚がいいとかって半分しかつけない人がいるんですけど、あれが一番危ないから。あれはつけてるっていってもつけてないのと同じですから。(笑)根元からそういう菌とかが入ってくるといけないので、きちんとつけて下さい。2枚重ねにするって手もあるんですけど、重ねると感覚が鈍ってどうもよくないと言う人もいますからね。でも今のコンドームは優秀だからちゃんとつけてれば平気だと思います。
そういうわけで7年目のときにそういう生死をさまようような大病をしてこれで終わりかなって思いました。でもここでまた自分の転機が訪れたんです。3年目のときは愛というか、女性に対するメンタル的なものが開眼できたんですけど、8年目の病気が治ったときには人間としてのものが、人間性が開眼したんです。どういうことかと言いますと、AV男優をやっていて、そのとき始めてなにか人のためになることをやりたいなと思ったんですよ。たとえばボランティアやりたいとかね。困ってる人がいたら助けてあげたいなとかそういうことを考えましたよね。あとAVに出演してくる女の子とかわがままな子がいても、昔は怒ってたのにもう怒らなくなったとか。病気をしてからいろいろな面で非常に丸くなりましたね。
だから人間そういう苦しい思いをすれば、人の痛みがわかって、いい面もあるのではないかと思うんですよ。そのかわり病気に打ち勝たないといけませんけどね。それが8年目のころですね。
何だかんだいってそれで9年10年とたっていったわけです。それで9年目の終わりくらいにですね、プロレスラーになれるという話が舞い込んできたのですよ。AV男優になる前に新日本プロレスを受けて挫折して、そのころの夢が10年ぶり位にかなったんです。なぜかは分からないんですけどAV男優がプロレスにでたら面白いだろうなという企画がありまして、FMWという大仁田厚さんがつくった団体から『出てみませんか?』っていわれたんですよ。自分としてはこれは冗談だと思って、いいですよって適当に答えたら、これが冗談じゃなくてホントにでることになっちゃったんですよ。後楽園ホールによばれてすぐに試合させられたんですよね。
そのころは今程鍛えてなくて、体格も普通よりちょっといいくらいって感じだったので、ほとんどAV男優がそのままリングにあがったって感じでしたね。そのときに、人間昔あった夢を諦めなければ、10年経ってもかなうもんだなと思いました。どこかで気持ちをもっていれば。だからAV男優やっててプロレスラーになっったというのは、ひょっとしたら遠回りのようで実は近道だったのかもしれないと思いました。なぜかというと、初めてプロレス団体に入ったころは何にも名前がなかったわけですよ。ただの田舎から出てきた人間がプロレスの門をたたいて、デビューできたとしても、そんなに注目は浴びなかったと思うんですよ。ところがいまだとAV男優がプロレスをやっているということで注目を浴びて、普通の人がやってるのとはちがうじゃないですか。だから肩書きを作るために遠回りしてよかったなと思いました。そのときは。
でも大変でしたよね。今みたいにリングにあがっても何の技もなくて。でも一つだけ、これは負けないぞっていう技があったんですよ。何かというと、そこでもエキベン(笑)プロレスの技の一つに、相手をロープにふって、帰ってきてそれを抱えるベアハッグみたいな形の技があるんです。メキシコ人がよくやるメキシカンストレッチみたいな技があったんですよ。それを観て『あ、これエキベンじゃないかな』って思ったんですよ。で、自分なりにちょこっと改良してですね、初めて試合出たときにそれだけは使ったんです。で、やりましたね。決めた瞬間『えきべ〜ん』ったら、会場のひとたちも『えきべんだー』とかって知ってて、それでやっぱりAVやってて役にたったなーって思いましたね。
今こうやって10年迎えますけど、今やプロレスラーとAV男優という二足のわらじを履いて今こうやっているわけです。今ここ来る前も撮影があったんです。女優さん二人相手に2回程やって、それから今来たんですけども。今はそういう生活ですね。明日は明日で後楽園ホールでプロレスの試合があってと。だから今は人生2倍得したな−って気がしますね。
そろそろ本題に入ります、そういう、AVとプロレスという生活の中で何を学んだのか?特にこの10年間のAV生活の中で何を学んだのか?やっぱりね、病気の知識というのもあるんですけど、愛じゃないかと思うんですよね。
愛とひとくちにいっても、体の愛と、精神的な愛と、その人の好みというかそういったものもいろいろとあるとは思うんですけど、でも4000人経験すると見ためとかそういう部分はどうでもよくなってくるんですよ。一つの悟りじゃないかと思いますね。だから自分に合った人で、それでもって相手のことを一番尊重して、考えられる、簡単に言ったらその相手一人だけを見ると。そういう男になれるのが理想だと思うんですけど、なかなか難しいんですよね、これが。男性諸君は良く分かるとは思うんですけど、この人もよければ、あの人も良いとか、そういう気持ちがAV男優になりたてのころはいっぱいありました。
AV界というのは、どういうところかというと、やったからってそんなすぐに仲良く慣れる世界じゃないんですよ。ちゃんとAV男優ってのがいて、これはほとんどフリーなんですよ。でAV女優さん、女の子たちがいて、これはプロダクション、というか事務所が管理しているんで、マネージャーさんとかそこの人が付いてきたりしてて意外と厳しいんですよ。だから有名な女優になればなる程ガードがひかれているんで、喋ることもほとんど出来ない。今有名になっちゃったけど、飯島愛ちゃんなんか当時はあんまり喋ったりとかしなかったですね。それほど鉄壁のガードがひかれてて、やったからってすぐに仲良くなれて、すぐにできるっていう世界ではないんですよ。だからよく『AV男優なんだから、知り合いのAV女優さん紹介して』とか『合コンやろう』とかいわれるんですけど、ほとんどそういうことはないですね。でも、たまにはあります(笑)ガードの甘い事務所の女優さんが相手で、もちろん向こうも自分に対して好意を持ってもらって、同意の上で。ホントに一瞬の恋愛なんですけどね。
撮影現場で会って、ふっとした瞬間にすっと好きになって。瞬間湯沸かし器みたいな。それは自分達の世界では『瞬間恋愛』って呼ばれてるんですけど。その『瞬間恋愛』をした中でつき合ったりする場合もあるんですよ。そのパターンとしては撮影現場におはようございまーすとかってはいって、1日時間を共にして、1回か2回セックスシーン、カラミとよばれるものを撮って、肌をあわして、このひととはなんか合うわとかって思うとこうなるんですよ。それはですね、帰りにシャワー浴びるんですよ、普通は別々に浴びるんだけどなんとなくいい雰囲気になっちゃった二人はシャワーもいっしょに浴びちゃう。ちょっとすごいやつになるとそこでやっちゃったりするんですけどね。それはわたしじゃあないですよ(笑)シャワーでやっちゃったりするんですよ。で、帰りに一目を気にしつつ電話番号の交換とかしたりするんですね。それで終わった後とかに連絡取り合って、プライベートとかでも合ったりして。やっちゃうんですけどね。
そういうのは多少ありましたね。AV男優歴のなかでもかけ出しの頃に。これは自慢してるわけじゃないんですが、そうなると当時は月間30日は仕事をしてたんで、毎日撮影現場に行ってることになるんで、毎日知り合う機会があるんですよ。だから毎日どっかしらの女の子と知り合って、そういう気持ちがあれば、すぐ電話番号交換したりとかして、すぐ仲良くなっちゃうんですよ。瞬間恋愛が多重恋愛になっちゃってものすごく増えちゃったときがありました。で、会おうにもスケジュール管理がうまく出来なくて。よくAVの撮影現場と撮影現場を掛け持ちするっていう手があるんですけど、午前中はこっちのスタジオ行って、午後はあっちに行って、っていう。そういうのを私生活でもやってましたね。午前中はこの子で、午後はこの子で、夜はこの子っていう。そういうふざけた生活をしてたころもありましたね。恋多き時代でした。
でもそれも3、4年くらいで気が付いたわけですよ。『自分は一体なにやってるんだろうな?』って。何でそういうことをやるのかっていいますとね、自分はよくひとから「やさしいですね」っていわれるんですよ。あるとき気が付いたんです、そのやさしさっていうのが何なのかってことに。現場で知り合った子に仲良くして、会ってあげて、食こととかして、最終的にはやっちゃって、それから関係がちょっと続いても、他にいっぱいいたりとかして気まずくなったりとかしたら、それはやさしさとかじゃなくて傷つけてんのかなと思いましたね。ちょっとのやさしさとか、その人のこと最後まで面倒みきれなかったら、これは傷つけてるのと一緒かな、と。そんなことを考えていたのが調度3年目の頃で、そこからそういうのはぴたっとやめましたね。もう真面目な人間になろうと思ったんで。昔の来るもの拒まずだった状態から、来たものに対してちゃんと『こういうお仕事ですから、プライベートは仕事に差し支えるからやめましょうね。』って断れる人間になれました。それがひとつ学んだ点ですね。要するに、皆にいい顔してたら、あのひとは優しいって言われるけど、本当はそうじゃないってことがわかったと。
これはここにいる男性諸君に男同士、男として言いたいことですね。自分のまわりに女の子がいっぱいいたらいいなっていう願望もあるけれど、本当はそれは良くないよ。きっと傷つけることになるし。そう思いましたね。このAV男優生活をずっとやって。
あとAV歴10年のなかで思ったのは、AV男優になると恋ができなくなるんじゃないかなってことですね。どういうことかというと、見すぎちゃって知りすぎちゃって、好きな人、好きなタイプっていうのがどういうものなのかわからなくなっちゃうという感じです。よく好きなタイプはどういうタイプですか?って聞かれるんですけどね、ない。好きなタイプはない。って答えるんですよ。なんでかというと別に胸が大きくても小さくてもいいし、顔がかわいくても、こう言ったら失礼かも知れないですけど、かわいくなくてもどっちでもいいんですよ。そのひとのことすきになれば本当にそれでいいなと思うんで、タイプがなくなる。だから昔はあった『好きになる人はこういう人がいいな』というのは今ないんですよね。だからもう30すぎてるのに結婚もしてないですし。AV男優のひとで結婚している人は、なかにはいますけど、意外と少ないですね。それともし相手のことを好きになったとしても、その相手がAV男優をやっている自分をどう見てくれるか。やっぱりこういう仕事をやってる限り、偏見とかあったり、理解がなかったりするだめですからね。そうなると恋愛に対しても臆病になっちゃう。
AV男優やってると皆は自分達のことをうらやましいとか、女の子がいっぱいまわりにいるなとか、女にもてるだろうなとか思うだろうけど、現実は普通の人たちの方が幸せなんじゃないかなと思うわけです。知り過ぎないほうが幸せだと思いますよ。
特にAV男優さんたちが口をそろえて言うのは、好みもあるんですけど、『相性』っていうわけですよ。何の相性かというと、性格もそうだし、プラス体の相性。これが、単純なことで難しいんですよ。体の相性が。やっぱり体の相性があってないと男は浮気しますから。女性の側も肉体的な面ですごく不満があれば他を求めるかもしれないから。やっぱり体の相性っていうのは人間必要なものだと思うんですよね。そのなかで、私に限らずAV男優の皆さんは3000人2000人と経験してるから、目が肥えちゃっててこの人よりもこの人って思っちゃうんですよね。だから知らないほうが幸せなのかな。
でもいきつくところは、愛って何だろう、わかんない、セックスって何だろう、未だにわかんない、ってことなんですけどね。結局セックスって何なのかっていうと、ある人は子孫繁栄のための子づくりだっていう人もいるし、快楽を求めるっていうひともいるし、ふざけたやつならゲームとかプレイっていうやつもいるし、まあいろいろあるんだけど。結局セックスの行為っていうのは、穴があります、入れるものがあります。それを入れてこすって、出す。この行為は昔から変わらないからね。だからそのなかで何がいいのかとか何が悪いのかとか差なんてそんなにないと思うんですよね。女性に穴が2つとか3つあるわけじゃないし、男性のものが二股とかにわかれてるわけでもないんで。たった一本ですよ。みんなそれぞれ大きさは違うと思うし、女性のあそこのかたちとか中の具合とかも多少は違うのかもしれないけど、あんまり違いはないですよ。4000人経験してきた私がいうのもなんですけどね。本当にそんなに違いはないです。あの子は締まりがいい、とかあの男性はものが大きいとかは多少はありますけど、あんまり差はないです。だからセックスってやっぱり分からないんですよね。自分に合った人って。これじゃないかなって思った人程相性の合う人ですよね。もし将来結婚したい人とかいて、『もしかしたら自分に合う人はこの人じゃないかな〜』って思って10年20年連れ添っていってですね、そのうち相手の女性が変に貫禄を付けていってですね、お腹の方に肉が付いてきて、おっぱいも昔程形も良くなくて垂れてきて、ごろごろしてばっかりいたりするとそういう体型になっていくんですけど。でも自分には一番その人があってるんだなって気付くのが、セックスというか愛の本当の答えなんじゃないかと思うんですよね。意外とそういうものなんじゃないですか。あれがいい、これがいい、っていうよりも気が付いたときにそこにいる人が自分に一番合う人。AV男優こんだけやってきての結論としてそう思いますね。
あとAV界はですね、かわいい子たちもたくさんいるとは思うんですけど、大学生の子たちもいっぱいいますよ。ここに来ている中にもひょっとしたらいるかも知れませんね。いないですかね?AV男優の人はいるかもしれないですね。このなかに。AV男優、AV女優は昔程敷居も高くなく、簡単になれる時代になりました。といっても募集はアルバイトニュースとか広告とかに載ってるわけじゃないんですけど。よくスポーツ新聞とかにかいてある『AV男優募集』っっていうのはやめたほうがいいです。あれは100パーセントホモですから(笑)あれはホモビデオの斡旋ですからね。実は自分も昔騙されて行ったことがあったんですよ。ここだけのはなし(笑)AV男優として1本めに出る前に、間違えて『これだ!!』って思って行ったんですよ。そしたら行った場所が新宿2丁目で、場所からしてあやしくて、普通のマンションの一室なんですよ。ヒゲはやした変なおっちゃんが出て来て『あっAVねAV。いっぱい仕事があるから。でもちょっとその前にカメリハテストやるから、下脱いでくれる?』とかって下脱がされたんですよ。で『あなたの正確なモノのサイズがわかったほうがいいからちょっと勃たしてみて』とかっていわれて、で、悲しいですけど『こうやらないとAV男優になれないんだな』って思って自分で勃たせましたね。勃たせようとしてたら、勃ちが悪くって。そしたらそのヒゲはやしたホモのおじさんが『手伝ってあげようか?』とかっていってきたんで、もうやだ〜って思って逃げ帰りましたね。そういうこともあるので、それだけは気を付けて下さい。
AV男優になる道というのは、そういう専門雑誌の募集欄とかからしかありません。あと街でスカウトもしてません。そういうのはほとんど詐欺ですから。
あとAV男優になったらなにができるか。10年間はその仕事は保障できますね。だから皆さんの中で大学卒業して、就職先としてAV界を選択するのも一つの手じゃないかと思います。
昔だったら、AV男優、AV界といえばやましい世界、引け目になる暗い世界というイメージでした。だいたいAV男優って昔は『竿師』ってよばれてたんですよ。『竿師』。いやな呼び方ですね〜(笑)パチンコの『釘師』とか入れ墨を彫る『彫師』とかそういう堅気じゃない仕事の呼び方で『竿師』と。竿たてるから竿師って。昔やってた人はそういうようなあやしい人が実際多かったんですけどね。なんか疲れたホストタイプの色白で細身のタイプのひとが。こういうAV男優のイメージが変わったのはちょうど自分がデビューした10年前くらいからですね。ちょっとマッチョなタイプが多くなってきて、日焼けもしてきて。
AV男優になったら、なにができるかということ。年令は18歳以上、男女共に18歳未満はだめです。学歴は特に問いません。健康な男子。そういう人なら誰でもなれます。で、AV男優になれると、初任給というか、最初の収入はちょっと低くて1本あたり5000円から1万円。そこからスタートです。破格の新人扱いでも2万とかそのくらいです。それで最初スタートして、仕事が本当に多くなれば月の30日フルに埋まります。だから2万だったら、2万かけることの30日で一月の月給。でもふつうの会社員とかの初任給とくらべるといいほうじゃないかと思いますよ。それから3年4年とどんどん出世してくればその年数にあわせて、年数に比例してるんですけどね、1年目で1万2年目で2万3年目でだいたい3万以上4万、5万と。でもAV男優の上限っていうのは5万くらいなんです。これ意外でしょう。こんだけやってて。実は一本当たりAV男優のもらえるギャラは5、6万なんですよ。でもAV女優さんはもっと高いですよ。ひと桁違いますから。で、5、6万したとしましょう、それでも30日フルに埋めればちょっとした収入になるわけですよ。年収にしてみれば特にすごいんですけどね。大台一本ぽーんといっちゃいますから。
AV男優の何がおいしいかというと、経費がかからない。あとリスクをしょわない。自分のからだひとつなんで。まずお金がかかるのはパンツ代だけですね(笑)本当に。下着はきますよね。でもそこら変に売ってるグンゼとかコンビニにうってるしょぼいパンツじゃ撮影するのに恥ずかしいんで。ビキニタイプのを。誰が言ったか知らないんですけどあれ男優パンツと呼ばれてますね。ビキニタイプの、かっこよくて色がはででカラフルなやつを。新宿の伊勢丹の地下に売ってますよ。本当に(笑)だいたいAV男優ってそこで買うんですよ。そこでパンツが一枚あたり2000円くらいですね。だから元手は2000円ですよ。一枚ずっと履いたら汚いですから、2、3枚もって洗濯してまわせば、経費は1万円未満で大丈夫ですね。
交通費もほとんどかからないんですよ。集合場所とかにいったら、撮影用のロケバスにのっけてってくれますから。あと飲み物とか昼食とかも全部だしてくれますからね。あとお風呂がないとこに住んでる人なんかにしてみれば、シャワーも浴びれる。シャワー浴びるのはあたりまえなんですけど、シャワー浴びるときになんとタオルも貸してくれるんですよ。『はいこれで拭いて下さい。』って。タオルも貸してくれるし、飲み物も用意してもらえるし、あと『つなぎ』ってよばれてるんですけどお菓子もたべれる。で、元手もかからない、持ち物もパンツと、あともうひとつ領収書。何でかといいますと、AV男優は振り込みじゃないんですよ。とっぱらい。その日払いなんですよね。〜様、って書いて金額書いて、3万円未満だったら収入印紙もいらないし。それをぴっと切って引き渡したらギャラをもらえるわけですよ。だから領収書とパンツさえあればAV男優できるんですよ。
年間にしたら経費なんてほとんどかからない。それでもって、大台、年収1000万とか稼げるようになったらこれは実質の企業とか出て、自分で会社とか起こしたとしたとき、利益が3000万あがったのとおなじくらいですよね。3000万利益があがって自分の純利が1000万って感じの、そういう職業なんですよね。実は。だから10年間やればこれはいい仕事になるんじゃないかと思いますよ。10年といわず15年くらいできるかもしれないですけど。でも15年とか20年とかになってくると、おやじになって、40とかで世代のギャップとかが出てきて、見た目も悪くなってきたりしてきつくなってくると思いますね。だから寿命っていうのは35くらいですかね。それまでやったら家も建つかも知れないですよ。本当に。あと男だったらいい服着れたり、いいもの食ったり、いい車乗れたり、と。多少皆が描くような夢のある生活はできますよね。ただ、さっき言ったように危険があるとすれば病気が多少ある、と。まあそういうことでAV男優になる人がいれば、それくらいの利益があって、リスクはそれくらいのもんだと思って下さい。
逆に今度はAV女優の話をしますね。これは間に人が入ったりしてるんで正確なことはいえないんですけど、AV女優の場合は結構高額です。そのかわりAV男優とは違って、期間が非常に短いです。賞味期間が短い。期間限定みたいなものでだいたい1年から1年半くらいしか女の子の場合は出来ません。なぜかというと、いっぱい人が出て来るんですぐに飽きられてしまう。だからもって1年半から2年の間に、ギャラ1本あたり数十万としますね。でもそれを稼いでもAV男優みたいに毎日は仕事はないんですよ。だから年収にすると我々男のほうが勝っちゃうんですよ。単価は下なんですけど。あと期限も短いし。あとAV女優の場合人にばれたりとかするリスクもありますね。でも短期間でやるんだったらこれはいい仕事だと思いますよ。よくある短期集中型バイトみたいな。AV界も皆さんが思っているような、暗くてあやしくてやくざがからんでるといったことは絶対ないですから。このなかで『私もAV女優やってみたいわ』なんて気軽に思ってる人とかいたら面白いんじゃないかと思うんですけどね。別に学歴とかバレたりするわけでもないし。だからパン屋とかコンビニのバイトと一緒だと思って下さい。ホントに。それ程システム化されてるんですよ。あとちゃんとゴムもつけて生じゃないですから。
なんでこういうこと言うかといいますと、10年前は物すごく危険だったんですよ。女の子にとっては危険なヤバい世界だったんです。これは海外のポルノの影響だと思うんだけど、やるときは本当にオール生。撮影現場にゴムが一つもないんですよ。今から10年前、創成期が15年前くらいだからその5年か6年は無防備な世界でしたよね。それは本当に恐い時期でした。病気もあるし、やはり妊娠の心配がありましたね。このなかにもいるかもしれないですけど、よく男性で、生でやって外出ししたら避妊になるだろうとかって思う人がいるんですけど。これは絶対間違ってますからね。カウパー液、先汁って言われますけど、あれが強い人は妊娠するんですよ。あと女性の排卵日とかにあたったりとか、出来やすい人と相性がよかったりすると本当にこれだけでできちゃうんですよ。だからその昔のAV界っていうのは本当に恐い時代で誰の子だか分からない。だってみんなが生でやってるから、だれが出してるのか、また自己申告とかしませんでしたからね。『中でおれちょっと漏れちゃった。』とか、『ちょっとヤバい。』とか。そんなこといったら責任問われるんで。平然とやって平然と終わるんですよ。そうしたら年に2人か3人くらいかな、なんか中絶したっていう女の子の話とか聞きましたからね。昔は本当に恐い世界でした。
そういう状態が今でも続いたりとかしてたら、AV女優やる女の子も少なくなったと思うんですが、今は絶対そんなことはないです。今はもう絶対ゴム付けて、シャワーも必ず浴びて衛生面もばっちりっていう環境です。あと、ちゃんとしたAV男優と呼ばれている人たちは、私も含めて病気のチェックを定期的にしてますから。衛生面は絶対安全ですね。あと収入、待遇面もまあまあいいし。あとは世間バレっていう面さえクリアすれば、AV女優のほうもいい職業じゃないかと思いますね。
それでですね、『AVは何がいいか?』、『愛とは何か?』まだはっきりとした答えは私にもわかりません。これが11年間やってきての結論ですね。いままで聞いてて何だったんだろうと思うかもしれないんですけど。自分でもさっきした話の中に一つ二つヒントがあるんだと思うんですけどね、やっぱり「相手にこだわらない。」とか「やさしさって履き違えてちゃダメだ。」とか。「目をみる」とか。そういう部分部分の話を全部つなげあわせると何か見えてくるのかもしれないですけど。ゆきつくところ、セックスとか愛とかには答えはないです。
そうでしょう、皆さん!!
どうもありがとうございました。
続く。。。。
1分30秒
こんにちはMr.リアルです
ある性教育番組でやっていました...
前戯の仕方
女のある性感帯を30秒前戯しそのあと1分休む
その間ほかの性感帯を30秒前戯する
1分たったらまた同じ性感帯を30秒前戯する
この1分30秒のサイクルで前戯をすると女は感じやすいと....
ある性教育番組でやっていました...
前戯の仕方
女のある性感帯を30秒前戯しそのあと1分休む
その間ほかの性感帯を30秒前戯する
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余興
こんばんはMr.リアルです
皆様ここで質問なんですが...
結婚式の余興で
テコンドーの型を披露された方あるいはその余興を見た方
どなたかいらっしゃいますか??
テコンドー.......コメントお願いします。
皆様ここで質問なんですが...
結婚式の余興で
テコンドーの型を披露された方あるいはその余興を見た方
どなたかいらっしゃいますか??
テコンドー.......コメントお願いします。
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あ!!あ!蒼井そら!?
こんばんわMr.リアルです!
あいさつなんてしてる場合じゃない!
今日のエロイカのサンプル
蒼井そらだよ!!!!!
ついにでた!そらちゃんの無修正!!
あいさつなんてしてる場合じゃない!
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蒼井そらだよ!!!!!
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